12/29/2013

天使とジャンプ!

事実上のクリスマス3連休だった先週末はろぐをさぼってしまい、すいませんでした。最初の2日間は家族で南房総まで旅行に出かけ、きれいな冬の海をいろいろな角度から味わうことができて、とても楽しい旅行だった。

この時期の南房総は、はっきり言って閑古です。妻が南房総に行くと言ったら、ママ友から「ええ?あれは夏に行くところだよ」と言われたらしい。夏に行っても混んでるからねえ。なのでこの時期は宿はどこでもそれなりに空きがある。

今回は久里浜からフェリーで東京湾を渡り、金谷で鋸山にロープウェイで昇って山頂付近を散策し、そこから電車で富浦まで行って観光ホテルに1泊した。内房線は1時間に1本。うーん東京からそんなに離れていないんだけど、ちょっと寂しいなあ。

あとから考えれば富浦はちょっと中途半端で、いっそのこと館山とか白浜とかまで行って泊まった方がいろいろと楽しめたと思う。車のない家族旅行で南房総はどうかなと思ったが、確かに公共交通事情は予想してたより不便だった。

それでもバスの時刻をちゃんと調べたりしたので、なんとか館山からフラワーラインを通って、人のほとんどいない「南房パラダイス」で動物と触れ合ったり、人がまるでいない冬の海岸をお散歩したりと、わが家なりに楽しめた。以下に写真を少し。

富浦のホテルの裏にある海岸。
南房パラダイスにあった蝶の温室にて。
同じく南房パラダイスで出会った南国の鳥。
誰もいない相の浜における妻のジャンプ。

3日目の23日はクリスマスのお祝いをわが家でやろうと、元町まで買い出しに出かけて、鶏肉やらスパークリングやらケーキの材料やらを買い込んで、夜は妻のお手製のクリスマスケーキとチキンでクリスマスを祝った。

翌朝からは年内最後のお仕事の週。これがまたいろいろとドタバタがあって、考えさせられる年末であった。会社の1年を振り返り、新しい年への期待を語る文章を書いた。それが僕の仕事だから。

僕なりに頑張って書いたつもりだが、まあ結局は多くの人にとってはどうでもいいことなのかもしれない。そういうことを感じざるを得なかった。

仕事のなりゆきから、久しぶりに「納会」なる行事に参加してみたのだが、やはり20年前のことを思うと、これが同じ会社の同じ職場かと思えるほど、隔世の感があった。

少し考え見て、それが時代や世代が違うとか言うことではなく、やはり会社という集団に勢いがないということなのだなと、残念ながら納得せざるを得なかった。

あの頃に比べ人の数も、笑顔も、声の大きさも、光の量も、フロアの温度も、すべてがそのことを表していて、それが先週行った冬の南房の雰囲気と通じるところを感じた。

南房にはそれでも自然が醸し出す十分な居心地のよさがあるが、人が作った企業という場所には、そんなものがあるはずもない。人為で火を燃やし続けなければ、そういう雰囲気は失われてしまい、それをそういうものでいいといくら納得しようと努力しても、人の本能はそれには従わない。

それを元に戻すのは容易なことではないとあらためて実感する。本末転倒と思われるかもしれないが、結局は立て直すとはそう言うことなのだと思う。するとまた気持ちが沈む。そんな思いで年内最後のお勤めからわが家に帰った。

ももクロがクリスマスの深夜にNHKで主演したドラマ「天使とジャンプ」を録画してあったものを視てみると、これが結構いい出来だった。

最後の歌のシーンがこの物語のすべてなのだが、実はそれが生撮りなのだと知って、あらためて彼女達の実力とその素晴らしさの本質を実感した次第。このジャンプの素晴らしさ、やっぱりいいなあ、ももクロ。

おかげで沈んだ気持ちも持ち直し、シーンの現場となった銭湯に行きたくなって、家族3人で近所の「いなり湯」に出かけた。

子どもはママと女湯に入ったのだが、やはりお湯が熱くて「あちっ!あち!」とやっていると、見かねたおばあちゃん達が「こっちにおいで!」と水でぬるくしたところを作ってくださったらしい。こういうのがあたたまるよねえ。いつまでも続いて欲しい。

その後は同じ商店街にある「ほうちゃん」で年内最後の乾杯!やっぱりいつ来ても安くて美味しい。昨年はちょっとおなかをこわしたけどもう忘れちゃったよ。

それにしても、子どもの頃から年末のこの雰囲気がとても苦手である。その時代時代に何かと気に障ることがある。どういうことなのかと考えてみて、せっかくのお休みなのに、いつも何かが普段の生活をのんびりと過ごさせてくれないのだということを理解した。

おそらくはお年玉をもらわなくなった頃から、自分は自分で生活をしているという感覚が根付き、その生活を楽しみたいのにそれができない状況が生まれるということなのだろう。

昨年はおなかをこわしたがために、大晦日を独り横浜で過ごすはめになったわけだが、食中毒は願い下げだけど、横浜で正月を迎えるというのは、やはりいまの自分に取ってはささやかな本望なのだろうと思う。

今年もお付き合いいただいてありがとうございました。
えぬろぐは、まだ・・・続けますよ。

来年は、来年こそは、僕もジャンプしたい。こんなふうに。

「あっ、パパがジャンプしてあかるくひかってる!」
「まったく、どこまでいっちゃうのかねえ...パパは。」
「ちゃんとばんごはんまでにはかえってくるよお」
「海に落っこちないで帰って来てねえ、晩ご飯はお刺身だよぉ」

12/15/2013

世代

テレビに接続している録画用ハードディスクの調子が悪くなって来て、数少ないお気に入りの番組がちゃんと録れていないという事態が続き、とうとうブルーレイレコーダーを購入することに。

そうすると、今度は長年使って来たアナログアンプがいよいよ機能的にデジタル時代のマイノリティであることが決定的となり、これも今日妻に断ったうえで安いデジタル型のアンプに買い替えるべく、潔く購入ボタンを押してしまった。ちなみにお値段はおよそ25,000円也。

これでわが家からアナログでの音声入出力ケーブルで接続する機器はなくなり、スピーカー以外はすべてデジタル入出力ということになる。結婚のために転居した際に買ったマランツのアナログアンプは、15年を経てとうとうその役割を終えようとしている。

最近でこそ、ちょっと内部の接触不良が気になり始めたものの、まだまだ現役でと考えていた一方で、滅多にCDなど聴かない妻から、デジタル入出力しかないブルーレイプレーヤでCDを聴こうとしたら、どうしてスピーカーから音が出せないのかと問い詰められて、かすかな焦りを感じていたのも事実である。

新しいアンプもまたマランツ。これで大学時代から30年間3台続けて同社の製品にお世話になる。別に試聴するわけでもなく、音などはそこそこでいいという割り切りと、この企業に対するある種の信頼があるが故こういう買い方ができるのだろう。

しかしこういう機器の接続配線のやり方はやはり複雑であることには変わりないようで、HDMIとか光デジタルケーブルとかの意味が分からない人には、アナログ時代よりも難しいものになっているのは間違いない。

妻がこうした機器を最低限使いこなせるようになるまでは、しばらく付き添ってあげなければならないだろう。もちろん彼女がやりたいことは以前と何ら変わらない。DVDがブルーレイになっていようがそんなことは一向に意に介さずで、ただ映画やドラマが視たいというだけなのだから。

そして次にこれらの機器が何か問題になるとすれば、十年かそこら経過した後に、子どもから「チッ、おやじ、いつまでこんな古くさいの使ってんだよ」とか言われることだろうか。その頃僕は何枚のCDを手元に残してあるのだろうか。

子どもはスイミング教室の進級テストを無事にクリア。気がつけば5mくらいをバタ足とクロールもどきで泳いでいる。家のなかでは大量のセロテープを使ってなにやら工作をしたり、家の外にお友だちが遊んでいると見るや、ボールやらでお兄ちゃん達とも遊ぶ様になっている。

少しずつではあるが着実に自分の世界ができつつある。いろいろな知識や経験を積んで自分の道を選んで開いていけるようになって欲しい。そんなことは心配することでもないのだろうけど。

ウォーキングに行って午前6時に着いた大さん橋から眺めた横浜港はまだ暗かった。ベイブリッジの彼方でオレンジ色の空がゆっくりと拡がってゆく様は、どんな時に眺めても不思議と僕の心を前向きにさせてくれる。単にその日は仕事がお休みだからというだけなのかもしれないけど。

また音楽の話が書けなかったけど、そちらの方面では、いま僕の中でそれなりのエネルギーでいろいろなことが動いています。


12/08/2013

森山威男を観た夜

横浜ドルフィーに森山威男さんが来てくれたので、みなとみらいに住む友人と鑑賞に出かけた。

以前に同じ店で森山を体験している妻も彼の演奏には一目置いていて、今回も子どもを連れて聴きに来たがったが、さすがにお店のルールも分からないし、そんなところに子どもを連れて行っていいものかどうかわからなかったので、今回はやめておくことにした。

峰厚介、板橋文夫、本多俊之、金澤英明という豪華メンバーのクインテット。本多俊之は実は僕にとって初めての生での体験。森山とはちょうど12才年が違う56歳とのこと。

開演前に店の前で待っていると、階上からリハを終えた森山さんが降りてきたのだが、「いやあ足と腰をやっちゃってねえ」と足を引きずっておられてちょっと辛そう。そう言えば森山さんも峰さんも70歳間近だが見た目もさらにまたお年を重ねられた印象。

メンバーもそういう状況なら、狭い店内を埋め尽くした観客もまた然りで、たぶん僕の友人が最年少(いま37歳だそうです)で、それ以外はみんな40歳以上、半分は50歳以上だっただろう。こういう音楽の継承はどうなるのかないうことが一瞬頭をよぎったけど、まあ心配しても仕方ないことだなと割り切る。

しかしひとたび演奏が始まるといつもの森山ミュージックをしっかり楽しませてくれて、まだ当分は楽しませてくれそうだとひと安心。セカンドセットはちょっと辛そうだったけど、最後まで気合いの入ったドラムを叩き続けてくれた。やっぱりこのグループはもはや人間国宝か文化遺産ですよ。

そう言えば、最近はちょっと演奏活動が盛んなようで、新年早々新宿で4日連続とか、そのあとまたドルフィーでピアノトリオで出演するらしい。もしかしたらご自身も何か思うところがあるのかな。今度は是非とも子どもを連れて行ってみようかなと思った次第。

初めて目の前で聴いた本多さんは確かにウマい。けどねえ、やっぱりなんかちょっと浮いてるというか引いてる感じがするんだよね。セカンドセットで演ってくれた"My One and Only Love"もスゴいんだけど、なんかアイデアとテクニックに任せてやっちゃいましたって感じ。その後に続いた"Sunrise"がそんな空気を吹き飛ばしてくれたのでありますが。

音楽に向かうという意味でいいタイミングでいい刺激をもらうことができたと思う。やっぱり音楽って演ってなんぼのもんだよね。

午後10時半に大満足でお店を出て、おでんが食べたいねと向かったのは「いわき」。あやうくのれんを仕舞うところだったのだが、お母さんが快く僕らを店内に入れてくださった。おいしいおでんと珍しい「茄子そうめん」などを堪能いたしました。いいお店だなあ。

それに先立つこと数時間前のその日の午後、幼稚園の担任の先生との保護者面談なるものがあるというので、仕事を半日休んで参加してみたんだけど、日頃の子どもの様子などをしっかり見守ってくださる姿勢には、ひたすら感謝であります。

最近のパパはどうしてもちょっと怒り過ぎかなあと反省はしているんだけど、どうしてなのかなあ。でも、どうしてもモノを大事にしないのと、食べものを粗末にするのは許せないんだよなあ。まだ子どもだからとかいうことじゃない気がするんだよねえ。

そう省みる時に決まって思い出すのが父のこと。彼もきっとあの時代に同じような境遇で同じような気持ちだったんだろうかなあとか、自然とそういうこと考えてしまう。父にも母にも、そう言う話を聞いてみたかったねえ、もういまさら遅いしどうにもならない仕方のないことなんだけど...。

ああ、またこんな風になっちゃったなあ。寒くなっても来たし、堪えるよなあこういう気持ち。明日はまた仕事だなあ...。

12/01/2013

すべては薄明のなかで

12月...

時の流れは早いは時候の句みたいなもので、振り返れば何もしていないと感じつつ、一方ではいろいろなことがあったなあと想うのが常。

ウォーキングを再開。

準備運動で前屈みになるのは心理的に慎重になってしまう(その心構えがずっと続けばいいのかもしれないが)。

久しぶりだったので今回は港の見える丘公園まで行って帰ってくるだけの1時間コース。

午前6時前の横浜港はまだ日も昇らず、薄明の中できれいな海が輝いていた。

このところ音楽の関係で出会いや考えなどいろいろなことがあって、いまはまだ十分整理できていない。

ここ数ヶ月悶々としてきたことの出口を年の変わり目というきっかけに求めようとしている。

いつものパターンなのか、何度目かの正直なのか。

久しぶりにCDを取り寄せて届くのを楽しみにしている。

この季節特有の伝染病がまたはやり始めているようなので、皆さんも体調管理にはお気をつけ下さい。


11/24/2013

GOUNN in 仙台

ぎっくり腰もようやく治まりかけてきた金曜日、僕の会社は勤労感謝の日が土曜日に重なったのでその振替でお休み。嬉しい配慮だが厳しい折にそんなお休みとっててホント大丈夫かな。まあいいか。

さてこの日はももクロの全国ツアー「GOUNN」の千秋楽が杜の都仙台で行われ、職場の同僚が当てたペアチケットに便乗させてもらって、はるばる仙台まで遠征してきました。

コルセットとシップと飲み薬を抱えて万全の体制で向かったのだけど、初めて乗った東北新幹線「はやて」1時間40分の旅でちょっと腰に疲れが。やっぱり高速移動でリクライニングシートはいけないみたい。

仙台駅で同僚と落ち合って、先にホテルがある仙台繁華街の定禅寺通りまで地下鉄で向かう。安いビジネスホテルにチェックインする前に腹ごしらえということで、名物牛タンの老舗「味 太助」本店へ。

仙台はさすがに東北一の都会とあって、街の大きさに埋もれてなのかモノノフの姿もあんまり見かけないね、と言ってた矢先に、お店の引き戸を開けたらいましたいました(笑)、ワイテマシタよモノノフが。

初めて食べた本場の牛タン焼きは、柔らかくて歯ごたえがある不思議な味わいでとってもおいしかったです。牛テールスープも素晴らしい味。さすが名店です。

チェックインして一息ついたらすぐまた出発。今回の会場であるセキスイハイムスーパーアリーナまでは、仙台駅からチャーターバスに揺られること50分。既に日は落ちて仙台の市街地を離れてパチンコ屋とラヴホテルを通り過ぎると、あたりは完全な闇となり、そこでようやくバスは停車。

幸い会場には約8000人のカラフルなモノノフさんがいつもの様に集結。心無しかちょっと大人しめな感じがしたかな。

ライヴの詳細は既によい記事が出ているので省略します。今回は長野の席をそのまま2階にあげたようなポジションで、ステージの様子がすべて丸見えという素晴らしい席でした。

腰が心配だったのでさすがに開演30分前に、持っていた薬を飲みました。今回は踊りも後半のペンライト振りもやめて、ひたすら歌ったりコールしたりと声援と拍手で応援となりました。

最初はちょっと寂しかったけど素晴らしいももクロちゃんたちのパフォーマンスに、そんなことも忘れてとんで行ってしまいましたよ。

上からステージパフォーマンスを見ていて一番感じたのは、やっぱりももクロのダンスはスゴいなあということ。特に圧巻だったのが「BIRTH 0 BIRTH」でした。PVではマスクつけてやってますが、ホンマようやるわ。熱い歌詞と曲調も相まって胸と目頭が熱くなりました、ハイ。



アンコールで初お披露目の「いつか君が」もやってくれたしね。推しメンの杏果ちゃんの歌声も、もはや回復を通り越して新たな進化の途中という感じで、自分にとっても何か励みになった様に感じました。

途中、珍アイドル?乱入のハプニングもありましたが、そうそう「Overture」が流れて場内がコールで盛り上がる中、ステージでスポットライトを浴びて眠った様に座る夏菜子ちゃんの姿は、おそらくは二度とあり得ない演出で、なんとなくの切なさと美しさで素晴らしかったです。

終演は夜10時。会場の外に出てみるとさすが東北の夜、あれは確実に零度に限りなく近かったのでは。吐く息真っ白でしたからねえ。

同じツアーを2回見ることになるとは思ってなくて、家族への遠慮とかもあってどうしようかなと悩んだわけでしたが、やっぱり見ることができて本当によかったと思います。

チャーターバスで市街に戻り、定禅寺通でたまたま見つけた串揚げ屋さん「油食来」(オイルショックと読むそうです:笑)に落ち着いたのが午後11時でした。ああやっと腰を据えてゆっくり呑める。

90分1380円という飲み放題でアルコール5杯+ソフト1杯と飲み倒し、結局午前1時までライヴの感想を中心にももクロ談義は続いたのでありました。ここの串揚げは脂が軽くてイケました。長芋揚げは初めてだったけどおいしかった。

ホテルの部屋に戻ってシャワー浴びて、疲れた腰にシップ貼って、またちょっとだけ缶チューハイ呑んで、寝たのが午前2時半だったかな。久しぶりの夜更かしでした。

翌朝は午前8時半に同僚にメールを入れて僕は一足お先にチェックアウト。近所のドトールコーヒーでサンドイッチとコーヒーのセットで朝食をとって仙台駅に。独りだとあんまり観光とかもねえ。

仙台駅で10時46分発のやまびこ号の切符を買ったのですが、出発まで1時間と少しあったので、コンコースに座ってiPadで昨夜のレビュー記事をチェックしたり、お土産を見ていたりしていると、駅の一角に「牛タン通り すし通り」というコーナーを発見してしまいました。

牛タンは昨日おいしいの食べたから、やっぱり寿司食べようかなと開店前のお店を眺めて、一番よさそうに見えた立ち喰いスタイルの北辰鮨に10時の開店と同時におじゃましました。

これがまた大正解でありまして、同時に入店した7、8人のなかでひとりだけ先ず日本酒(松島でありやした)を注文して、目の前に並ぶ新鮮なネタをええい!と次々に注文。

あわび、カンパチ、松川カレイ、炙りにしん、金目鯛、中トロ...等々と全10カン+酒1杯で2500円也。やっぱりお寿司屋さんで遠慮しちゃいかんねえ。前夜の満ち足りた酒会からわずか8時間後に、またまた満ち足りたまどろみグルメの世界に浸ってしまいました。ここは仙台行ったら行くべしです。

とまあ、そんなこんなで仙台グルメもしっかり堪能しつつ、ももクロのツアーファイナルを見据えて来たわけであります。年内はこれが生のももクロちゃん見納めになります。今年は5回も観たんだよねえ。

こんなことになるとは思ってなかったけど、やっぱりそれだけの価値があるアーチストだからねえ。来年もまた行くのかなあ。行くんだろうなあ。しばらく休養して欲しいような気もするけどねえ。

でも彼女達を観ていると、僕は僕でしっかりやりたいことをやらないとなあ、と言う気にもなってくる。やっぱり「普通」じゃあダメなんだよね。帰りのやまびこ号のなかではそんなことを考えました。幸い腰の方は大丈夫であります。


11/17/2013

ぎっくり腰とクラリネット

先週末はロボット展で子どもに展示を見せるために抱っこをしたり、翌朝も起きて来た子どもに「おはよう!」と抱き上げたり、そんなこともしたわけだが、別に特段いつもより多くそういうことをしたようなつもりもなかった。

確かに腰に疲れが来てるなあと思ったけど、それは休みに入る前からそんな感じだったところもあり、前の週の仕事の具合なんかも影響していたのだろうと思う。

前回のろぐを書く前に、腰の調子がイマイチということもあって、子どもをお風呂に入れるのは妻にお願いして、自分は後から独りで入らせてもらった。

のんびり入浴して(実はそれも痛めた腰にはよくないのだが)風呂をあがって身体を拭いて、さあろぐでも書いて一杯やるかと思いながら、足下のバスマットに手を伸ばしたその時、それは突然思いがけずに腰にやって来た。

うっ!と思いつつもまだ耐えられる程度の痛み。危ない危ないと思いながらゆっくり2階に上がり、簡単にろぐを書いて、買ってあった日本酒とぐい呑み代わりの湯呑みを用意して、痛めた腰を気遣いながら床に腰を下ろして、音楽を聴きながら酒を呑み始めた。

少し呑んでほろ酔いが出始めた頃になって、つまみが欲しくなったので「おっ、そういえば晩飯の天ぷらの残りがあったなあ」と立ち上がろうとしたのだが、それはもはや叶わぬこととなっていた。

11年前に患ったヘルニアの経験で痛みとの対峙の仕方は身体が心得ていたものの、あの時は足のしびれに往生したのに対して、腰がここまで痛重くなったのは初めてのことだった。

とりあえず、先ずその場で立ち上がるまでに30分を要した。それでも必死の思いで酒の瓶や湯呑みやワイヤレスキーボードやトラックパッドなどを片付け、寝室がある1階に降りるまでにさらに30分をかけた。

翌日からは仕事はある大きなイベントが開催される大事な週だったのだが、とりあえずiPadで職場の上司とか同僚に現状を伝える短いメールを出したのが、夜中の1時前頃だったと思う。

その夜はどういう風に床に横になったものかを模索するだけで、ほとんど眠ることができなかった。

結局、水曜日まで仕事を休むことになってしまった。月曜日はほぼ終日床に伏し、火曜日の午後になってようやくちょっと起きられる様になった。水曜日は家の中をそろりそろりと動いて過ごした。

幸い発症当夜から悪化することはなく、段階的に症状は改善していったが、木曜金曜はコルセットを巻いてスローモーションで出社することに。この週末になってようやくまともに歩いたりできるまでになった次第である。

いままでの経験から、結局病院には行かなかった。「ぎっくり腰ですね」とか言われて大して意味のないレントゲン撮られて、シップと飲み薬をもらって、数千円といったところだろうが、シップなら妻が買ってきてくれたのがよく効いたし、飲み薬もいまはいいのが薬局で手に入る。

大事な時に仕事を休んでしまうことでいろいろ迷惑をかけたことは申し訳ないと思いつつも、子どもは夜寝る時も朝起きる時も傍らにパパが居るという状況に、まんざらでもない様子。

いつもは妻の方に寄り添って寝ているのが、今週はもっぱら僕の側で寝ていた。おかげで寝相の悪さで顔面にチョップを数回食らったが、まあそれも心のお薬にはなったようだ。

日曜日の今日は、子どもが通う音楽教室のイベントがみなとみらいであるというので、コルセットを巻いてちょっと出かけてみた。

業界では有名な人だと言うエレクトーン奏者のミニコンサートは、上手だしキレイな音楽だとは思ったが、やはりいかにもという感じ。メディアの急激な変化の中で、こういう音楽もおそらくはそう長くは続かないだろうなあ。

ピアノやエレクトーンの展示コーナーの片隅で暇そうにしていた、管楽器のコーナーに足を留めたところ、係員が子どもを相手にしてくれて(余程暇だったのだろう)、本物のクラリネットを試しに吹いてみるかと言ってくれた。子どもは複雑な形をした管楽器に興味津々である。

わざわざ新しいリードを1枚出してくれて、子どもの口にくわえさせて湿らせる。それをマウスピースにセットしてもらって、先ずはそれを咥えて思い切り吹いてみる様に言われる。咥え方を直して2度目の挑戦でいきなり立派な音が出て、係員も親も本人もビックリ(笑)。

ならばとマウスピースをクラリネット本体にセットしてもらって、開放で持たせて吹かせてみると、これまた勢いのあるFの音が騒々しい場内に鳴り響いた。
子どもの最初のクラリネットリサイタルは、大きなFが3音で終了したが、係のお兄さんに使ったリードをもらってご満悦だった。やっぱり楽器は自分の身体使って鳴らさないとね。

まだ無理は禁物だけど1週間で腰はだいぶんよくなった。あとしばらくは仕事に行く時はコルセット撒いたりして大事にします。

それからやっぱりウォーキングとか朝の体操とかさぼりがちだったからなあ。それもちゃんと続けないとなあ。皆さんも気をつけてくださいね。こいつはホント思いがけずにやってきますよ。


11/10/2013

ロボット

東京ビッグサイトで開催されていた「2013国際ロボット展」を家族連れで見学に行った。2年前に開催されたのを僕が仕事絡みで見学した際に、これはいつか子どもにも見せてやりたいと思っていた。

スイミング教室が終わってお昼を済ませ、横浜駅から高速バスで会場があるお台場方面へ。一応、産業向けの展示会なのだけど、土曜日の割には思ったより人がたくさんいた。家族連れも結構いて、よしよしいいぞいいぞという感じ。

子どもは場内に入るなり、「あっ!」と言って最初にあった部品の分別をする作業ロボットのデモに駆け寄って、じっと見つめていた。まあこういうのは好きそうだし、なかなか見る機会がないだろうから、わざわざ連れてきたよかったと思った。

場内中央に付近に陣取る大手メーカーのブースで、自動車組み立て工程を再現した大掛かりなデモを呆然と見つめる。車のシャーシがロボットアーム達が待ち構えるエリアに入って来た途端に、数本の大きなアームわあっと立ち上がって車のボディを取り囲む。そりゃビックリするわなあ。
後半ではダンスをするこんなロボットのデモも。ロボットのダンスが結構激しくて時折転倒しかかるのだが、子どもがあまりに至近距離で見ようとするので、担当のお姉さんもヒヤヒヤものでちょっとでもよろけると手で支えながらのダンスでした。
そしてお台場でロボットと言えばやっぱりコレですね。夕方になってすっかり日も暮れ、イルミネイションの光の中にしっかりと立つ姿は、やはり頼もしくカッコいいものです。いったんお店の中に入ったのですが、ママがお買い物の間にまた見たいと言い出して外へ。ガンダムの足下の道ばたに座って、じっと眺めていました。
子どもにはモノを作ることについては、一度でいいからどっぷりハマってみて欲しいと思う。人まねではなく自分だけのモノを追い求めて欲しい。

ロボット展で子どもを抱っこしすぎたのか、腰痛が再発してしまいましたので、今日はここまで。あいたタタ...。



11/06/2013

GOUNN EP 即レビュー

さてさて、ももクロ10枚目のシングル"GOUNN"がとうとうリリースされました。早朝にダウンロードして朝晩の通勤電車でジックリ聴きましたよ。今日1日で収録全3曲を7回まわしました(笑)。

いやあぁ今回は完璧な出来でありますよ。前のシングル「サラバ...」もカップリングの「黒い週末」含めスゴかったけど、今回は3曲それぞれの特徴が素晴らしく、絶妙の組み合わせであります。その意味では「猛烈...」以来の、いやそれを上回る名シングルでありやす。

では、簡単にレビューを。


1. GOUNN

長野のライヴで初めて聴いたけどホントにいい曲ですよね、コレ。発売待ちきれなくて先行で公開されたPVを何度も視てましたが、やっぱりちゃんとした音で聴ける日が待ち遠しかった。

聴いて最初に感じたのは、ほぼ全編スラッピングベースなんだよね。ベースを担当するのはハマ・オカモトさん、そうあの浜ちゃんの息子さんです。噂には聞いてましたが素晴らしいベーシスト!そしてドラムはピエール中野さん、これもスゴいドラマー。この2人の鉄壁リズムがオリエンタルワールドをぐいぐい引っ張ります。

そこにNARASAKIさんがギターとプログラミングでしっかり全体まとめてくれてます。ももクロオリエンタルはやっぱりこの人ですよ。今回も素晴らしい職人技!聴かせるねえ〜!

Aメロ、Bメロ、サビという構成は基本通りなんでしょうが、僕的には、メロ、Aサビ、Bサビって感じですかね。洋食屋さんのセットメニューで、ライスみそ汁にメインが2皿というお店があるけど、あんな感じです(ワからんか:笑)。スゴい迫力ですよ。

2つのサビをつなぐ杏果ちゃんの「♪〜甘露の匂い!」の気合いが、やっぱりお見事であります。今回もやっぱりしっかりプログレしちゃってくれてます!よっ、いいぞ!プログレ・アイドル!

PVもえらく手間かけたCGで見応え十分!これメンバー自身と身に付けている衣装と小道具以外は、全部CGだよね。すげぇ〜!(注:フルサイズ画面でご覧ください)



2. いつか君が

直前までなかなか発表されなかったカップリングは、miwaさんとの共演でした。作詞を共同で(ももクロちゃんたちの出したフレーズをmiwaさんがつないでくれたらしい)作曲はもちろんmiwaさん。

爽やかなアコギで始まる作品です。曲調は「走れ!」なんかに通ずるポジティヴナンバーで、堂々たるmiwaメロディーであります。新しいエンディングテーマの予感ですね。また「上球Maxx」みたいに「走れ!いつか君が」とかやるのかしら(ちょっともったいないが)。

しかしこの曲の素晴らしさは、編曲とプログラミングで参加しているNaoki-Tさんに負うところが大きいのかなと思います。この爽やかなメロディーにかなりヘビーな4分打ちのリズムを合わせてくれてるんですから。ここがももクロ流ですよね。この躍動感がこの曲の隠れた魅力なのだと感じました。

はやくライヴで観たいなあ。宮城でやってくれないかなあ。やっぱりももクリまではお預けかな。miwaさん出てくるだろうなあ。やっぱ行かなきゃかなあ。


3. ももいろ太鼓どどんが節

人気のテレビゲーム「太鼓の達人」とのコラボ曲。日産スタジアムで初披露されたのですが、残念ながらああいう状況でしたのでメロディーしかよくわからんかったです。今回はまあオマケかなと思ってたのですが、これもいい曲でした。

僕は「...こっちっち」とか「Wee-Tee...」とかは実はあんまり聴いていないのですけど、この「どどんが」はお気に入りになりました。以前にあったれにちゃんのソロ曲に確かに似てますが、やっぱり5人のパワーが楽しく踊りる方がいいよね。

当たり前ですが、そういうタイアップ曲ですので、全編に太鼓が裏表に細かくビシビシ絡んできます。ゲームでもかなりの難曲になってるんじゃないかな。

そうそうあのゲームはいくらやってもリズム感は養われませんよ。裏とか連符とかの微妙なタイミング感は身に付くかもしれませんけど、流れてくる音楽に合わせて叩いてることには変わりないですから。音消してやっても・・・あんまり意味ないよね。


ということで、簡単にレビューしてみましたが、3曲に共通するキーワードは意外にも「リズム」かな。また新しいももクロワールドの1ページが確実に出来あがりましたね。大満足の大傑作!これは是非とも聴いてください!


11/04/2013

高松山を登る

文化の日を挟んだ3連休。お天気はあまりぱっとしなかったけど、秋らしい気候のお休みだった。

長野に行った際に軽井沢の山中を少し歩いてみたのがいい経験だったので、連休の中日は近場の山に行ってみようということに。いろいろ考えて、県西北部にある山北町の高松山に行ってみることにした。

標高801mというからまあそこそこの高さではある。朝8時に自宅を出て、根岸線→東海道線→御殿場線と乗り継いで、山北駅に着いたのが10時少し前。山の入り口までのバスはちょうどいい時間のがなかったので、駅から歩いて行くことに。

ちょうどこの日は室生神社の流鏑馬の日。駅前から2つの神輿が出発するところに出くわした。
この町ではとても大切な行事の様だが、神輿を引く人が若干寂しい感じだったので、飛び入り自由ということでうちの子どももちょっとだけ行列に参加。
途中、コンビニで昼の弁当でもと思っていたが、ちょっと遠回りしないと行けなかったので、地元のスーパーでサンドイッチとお惣菜、お菓子などを調達して、山の入り口を目指して20分程度歩いた。

子どもは早くも疲れたのかぐずり気味。この先数時間の行程が思いやられ、途中で引き返すことも覚悟しつつ、高松山へいざ出発。頑張るぞお!
しばらくは舗装された農道が続くのだけどやがてすっかり木々が立ち並ぶ山道へ。中間地点と言われるお地蔵様があるビリ堂を目指す。農道ではぐずっていた子どもも、山のなかに入ると何かと好奇心を刺激されるのか、くずらず山歩きに興じる様になった。
途中、結構木が傾いたり折れて倒れたり、弱った枝がいくつも落ちていたりと、なかなかいい感じで森のなかの山道を進んで行く。マウンテンバイクで下ってきた男性のグループに出会ったりもしたが、他に人に会うこともなかった。子どもも落ちている木の実やらに興味を示す余裕ぶり。
ビリ堂に着いたのは山北駅を出発して2時間後でありました。意外に時間がかかった。ここで山頂方面から降りてきたおじさん2人組と、後ろから追いついてきた1人のおじさん(この人は御殿場線の車内から一緒だった)に出会った。
ビリ堂を出ると山頂まで40分とのことなのだが、ここから急に傾斜が急になって道が険しくなる。ところどころ山道の階段が崩落したり、木が倒れたりしているところもあったけど、子どもは頑張ってチャレンジを続けてくれた。
山頂まで5分という標識を折れると、急に頭上の視界が開けて道も広くなだらかに。ゴールは間近と駆け出す妻と子ども。
ということで、午後1時半少し前に無事に山頂の草原に到着。いやあお疲れさまでした。
薄曇りだったお天気もかなり晴れ間が出てきて、この日はかさ雲を被った富士山を見ることができました(僕のこれまでの人生で2度目です)。昔の人はかさ雲を悪い兆候だと考えることもあった様ですが、まあなかなか見られないものを見ることができたのはラッキーであります。しかもこんな場所からね。
目の前に拡がる丹沢の山々も雲と霧がかかってとてもきれいで、本当にここまで頑張った甲斐がありました。
草原には3組ほどの家族連れやグループが居て、僕らもベンチでお弁当のサンドイッチにパクつきました。もうおなかはペコペコ。子どもも大人と同じだけきっちり平らげました。富士山見ながらのお昼は最高です。頂上でおやつも食べながら1時間ほどのんびり過ごし、最高の秋の空気を満喫しました。
帰りは第六天を目指す下り山道。こちらはもっと倒木とかも多くていたるところで山道が通れなくなっていました。下の写真では、本当は中央やや左が山道なのですが、仕方ないので足場の悪いなか倒れた木を迂回して前進!
風のせいか直角に折れ曲がった木もありました。
そんなこんなで山頂から1時間弱で第六天に到着。ここからは、細い沢だった流れがいくつも集まって尺里川になってゆく様を眺めながら、延々とクネクネが続く急な林道を降りて行きます。降りること約1時間40分。こちらから登っていたらたぶん子どもは持たなかったでしょう。
最後の最後で足が痛いと泣き言も出始めましたが、妻がアメを小出しにして、パパのくだらないジョークで気を紛らわせながらなんとか無事に出発した山の入り口まで戻って来ることができました。時間は午後4時半。山頂での時間も含め6時間のハイキングでした。楽しかったあ!
山の中の道なので正確な距離は定かでありませんが、駅から含めて確実に15kmはあったと思います。加えて上り下りだからね。いやあ、本当にここまで頑張ってくれるとは。

最後の方は僕もちょっと足に来てたから抱っこもできないしと心配したけど、無事に歩いてくれたのは、本人も親としてもちょっとした自信につながったと思います。

バスで山北駅まで戻って、駅の近くにある町営の温浴施設「さくらの湯」でひと風呂浴びました。お祭りだったこともあって地元の人も含めて賑わってました。

本当は山北駅前でビールでもと思ったのですが、そういう事情で数軒のお店はどこも一杯。諦めて電車で帰ることにしました。大船駅で降りて駅ビルにあったイタリアンレストランで夜ご飯を兼ねてビールとワインで乾杯!お疲れさまでしたあ。

東海道線では爆睡だった子どもも夜ご飯でまた元気になって、帰りの根岸線ではママにチューしたりとはしゃいでおりました。パパにもチューしておくれぇ。

あんまり本格的な登山をやる気はないけど、こういうトレッキング程度のものならまた行ってもいいかな。丹沢山系はいろいろと楽しめそうなので、冬がくる前にまた来てみようかな。

土曜日は久しぶりに大さん橋までのウォーキングもしたし、続いて日曜日にこの山歩き。3連休最終日の今朝は心配された筋肉痛もそれほどなかった。今日は家でのんびり過ごして疲れを癒した。いいお休みでありました。

10/27/2013

カラオケとアスレチック

土曜日に子どものスイミングが終わった後に、ママがショッピングに出かける間に、パパと子どもでカラオケに行ってみました。子どもは初めてのカラオケ屋(ビッグエコー関内店)さんでした。

ちょっと歌を口ずさむ様になった子どもですが、やっぱりカラオケってまだ難しいんだろうね。パパが「みんなの歌」でおなじみのを歌ったりするのを、最初はビックリしたような顔で見ていました(ちょっといい気分だったけどね)。

さいたあ♪さいたあ♪の「チューリップ」なんかもやってみたんだけど、やっぱり歌詞がある程度頭に入っていないとなかなか歌えないものですね。これって大人でも同じことですけど。

それでも90分間いろいろと歌っているうちに(もちろんももクロも:笑)、こういう歌の楽しみ方もあるんだって、ちょっとわかったみたいでした。本当の歌の喜びってこんなもんじゃないんだろうけど。まあいいか。また行こうね。

日曜日にはご近所のご家族数組と、長津田にある「フィールドアスレチック横浜つくし野コース」に行ってきました。アスレチックやったりバーベキューやったりと和やかな時間を過ごせました。

結構、年季の入った施設で、うちの子どもにはまだちょっと厳しいものもありましたが、なかなか頑張ってましたよ。やっぱり体重に見合った腕力と腹筋、これが課題です。

でもパパの身長よりも高いところにある縄の橋を伝い歩きしたりと、こういうのは結構好きなんだね。

バーベキューではまたまた驚異の食欲を見せてました。お肉に焼きそば、豚汁などをご用意いただき、おいしくいただくことができました。

ひとつ困惑したのが、ご近所の皆さんが電車で施設まで行くわが家のことを気の毒?がって、一緒に乗って行かないかと声をかけてくださること。

うーん、これ、いつかもう少し詳しく書いてみようかなとも思いますけど、自家用車ってメリットもあるしデメリットもある、さらに好き嫌いもありますからねえ。都会はいろいろな交通も整備されてるし。

ということで、平穏のなかにも何か気の抜けないようなむず痒いような、そんな週末でありました。久しぶりにジョン=ケージの"Seven"と"Quatets"を聴きながら、安いバーボンのオンザロックで週末が終わろうとしています。いいね、ケージ。


10/20/2013

アンデルス=ヨルミンのベース

秋らしさが一段と深まった。この週末は土曜日は山手近辺から外に出ず、そして日曜日がほぼ一日雨だったこともあって、家から一歩も外に出ずの2日間だった。

土曜日は午前中に散髪に出かけさっぱりしてもらった後、子どもとママはスイミング教室のお友だちとお昼を食べるというので、僕は独りでいま一番のお気に入りラーメン店の「酔亭」さんへ。もう何回目になるかな。

注文は初めての時からいつも決まっての「味噌納豆ラーメン」。何度食べてもこれは本当にウマい。しっかり丁寧な味。

ラーメンに納豆を入れるというのは、僕が独身時代によく行ってたラーメン屋さんにもあったので、全然違和感はない。味噌ラーメンならなおのことよくマッチするトッピングだと思う。

このラーメンだけでしっかりお腹いっぱいになるからねえ。おかげで名物の水餃子は未だに手を出せていない。また家族と来たときにゆっくり楽しませてもらおうかな。

家に帰って、楽器いじってみたり、ちょっとお昼寝してみたりで、夜は久しぶりにパスタ作り。

妻がママ友に連れて行ってもらったコストコで買ってきた冷凍ホタテを使って、タマネギ、ニンニク、牛乳・チーズ・バターで久々にこってりクリーム味に仕上げてみた。トマトとパプリカで作ったサラダと安い白ワインも用意して、妻も子どもも美味しく平らげてくれた。

雨降りだった日曜日は本当に1日中、家族3人リヴィングで暮らした。たまにはこういうのも悪くはない。

ホットケーキの朝食に始まり、子どもに縄跳び教えたり、プラレールで遊んだり、焼鳥丼を食べたり、妻が蒸しパンを作ったり(出来上がりはややアハハで、妻はサツマイモを生地に練り込んだのが敗因との弁明)、電子ピアノを弾いたり、テレビを視たり、親戚の叔母さんが作って送ってくれた和歌山の郷土料理「なれ鮨」を食べたりと、それなりに楽しい1日だった。

外では肌寒く雨はほとんど休みなく降り続いたけど、家のなかはのんびりほんのりな日曜日だった。

最近よく聴いているのが、アンデルス=ヨルミンのベース演奏。彼のリーダー作ではECMレーベルの"Xieyi"とDragonレーベルの"Alone"を持っている。どちらも素晴らしいヨルミン先生のベース演奏が存分に楽しめるけど、特に全編ベースソロで構成された"Alone"はもう絶品でありやす。

彼のベース演奏はやっぱりベースの音が本当に素晴らしいんだよね。もっとこの音を聴いてたい、この音でいろいろな音楽やって欲しい、しみじみとそんな気分になる。技巧もスゴくて音数も多めなんだけど、音のもつ優しさというか暖かさがすべてを包み込んで嫌味のない音楽に仕立てている感じ。

ベース演奏のいい勉強になる要素はもうテンコ盛りなんだけど、テクニックもさることながら、やっぱり音そのもので表現するって本当に大事なんだなあって改めて思う。自分の音を出せるってスゴいこと。これ自分のカラーとかテイストとかって言い換えると、いろいろな仕事についても言えることだと思う。

たとえ楽器が変わってもそれを自分の音で鳴らしてしまって、その上で自分の音楽を表現する・・・。どこまで近づけるか分からないけど、そんな目標を感じさせてくれるヨルミン先生を聴きながら、深まる秋を感じるこの頃である。

10/14/2013

秋晴れの神奈川いろいろ

体育の日を含む3連休、僕は訳ありでその前の金曜日から4連休になった。本当に好天に恵まれた4日間。日替わりで神奈川県内をいろいろと楽しんだ。

金曜日。子どもを幼稚園にお迎えに行く前に、妻とどこかでランチでもすることになり、どこのお店に行こうかと考えているうちに、赤レンガ広場で開催中の「オクトーバーフェスト」に行ってみることに。

平日は午前12時開場ということで、その少し前に行って100人ほどの行列に並んでオープンと同時に入場。席はゆったり使えるし、ビールや料理はほとんど待ち無しで買える。僕はいつものスパンテンのマスジョッキにした。
しかしユーロ高だし元々そんな安いもんじゃないからまあ諦めているとはいえ、やっぱりこのお祭りは高いよねえ。豊かな時代の豊かな街だよ。おいしいビールだからいいんだけどね。

赤レンガから山下公園を抜けて幼稚園のある元町まで歩いた。ちょっと頭が痛くなった。ビールをたくさん呑んで直射日光に当たるとよくこうなる(単なる飲み過ぎである)。

土曜日は幼稚園の運動会。年少さんが25%程度だとすると年中さんは50%程度のプログラム。かけっこ、大玉転がし、綱引きとどれもよく頑張りました。日頃あまりお話しする機会のないお友だちのママやパパとも触れ合えて、いい時間を過ごせました。

かけっこは僅差で2着でしたが、よく走りました。ちゃんと身体が飛び上がって浮かんでます。

綱引き1回戦は見事勝利!イエイ!しかしこの後の2回戦は破れて引き分けドローでした。

夜は石川町の沖縄料理「葉月」さんの小上がりでお疲れさま会(親が呑みたいだけである)。もう5、6回利用させてもらっているけど、相変わらずリーズナブルなお値段でおいしい料理と酒が楽しめるいいお店です。

日曜日もいい天気。午前中は子どもが近所のお友だちとのんびり楽しそうにしているので、まあそっとしておくかと親は親で家のなかで気ままに作業するなどして過ごした。

午後は先週の長野と今週の運動会のおかげで、お休みしてしまったスイミングのことを忘れない様にと、金沢区にある「リネツ金沢」に初めて行ってみることに。

鶴見区にある「ふれーゆ」と同様に、工業団地内のゴミ焼却場の熱を利用したプールと浴場施設で、シーサイドラインの並木中央駅から少し歩くのだが難点だけど、施設はそこそこきれいで楽しくできている。僕も子ども達に混じって小さなウォータースライダーを何度か楽しんだ。

横浜の港がすぐ近くに見えて夕暮れ色に染まった景色はとてもきれいでした。簡単なお食事処があってビールが格安だったので、港を眺めながら一杯やりたいところですがここはぐっとガマンしました。

そして体育の日の月曜日は、朝早めに家を出て向かった先は三浦半島西岸にある荒崎海岸。自宅からは京急の快速特急とバスを乗り継いで1時間半ほどで着く。独特の岩場が続く魅力的な海岸である。

荒崎公園からすぐの岩場に降りて少し磯遊びをして先ず腹ごしらえ。何度見ても荒崎のこの独特の雰囲気は素晴らしい。

腹を満たして荒崎の本格的散策に出発。ごつごつの岩場を登ったり降りたり、時には磯で生き物を観察したり、小さなヤドカリを手のひらに載せてみたり(子どもはまだちょっとコワいみたい)、潮溜まりに体長10cmほどのフグを発見したりしながら、荒崎海岸を東へ横断。

これ距離的には1kmほどなのですが、なかなかハードなロックウォーキングなのであります。途中、波が打ち寄せる場所で岸壁に打ち付けた鎖につかまって進むところなんかも何カ所かあるのだが、1時間半ほどかけてこの海岸を見事に渡り切りました。まあちょっとしたアスレチックだね。よく頑張りました。パパは途中の磯で波をかぶってクツがビショビショになっちゃったよ。でも最高に楽しかった。

洞窟をくぐり抜けたり。

先に高いところに登ったどこかのお兄ちゃんを見て刺激を受けたのか、ごつごつの岩山を登ると言い出して、かろうじて中腹まで登れました。

荒崎が終わるところで、向こうの小高い丘に南欧風の建物が並ぶ施設が見えてきて、それが「ソレイユの丘」だとわかるまでにはさほど時間は要しませんでした。

なんだ意外に近いのね。せっかくだから行ってみることに。しかし荒崎公園から海岸通ってこのソレイユの丘までやって来る家族連れってあんまり居ないだろうなあ。

ソレイユの丘は入園料は無料。園内にある様々のロハスなアトラクションを楽しむのにお金がかかるという仕組みである。まず入ってすぐの売店でソフトクリームとコーラフロートを買って一休みすることに。

そこからは広場の遊具で遊んだり、ゴーカートにも挑戦(パパもママも久しぶりにエンジン付きの車を運転しました:笑)。

ママと子どもは親子で手綱引きの乗馬を楽しませてもらったり。これ結構楽しそうでした。1周1200円也はちと高いけど。

この丘の名物?芝ソリも制限時間内で何度もたっぷり楽しんだ。芝ソリはやるかなあと少し心配したものの、必死の形相でも楽しそうに滑りながら、滑り終えてはママにダメ出しなどしておりました。

とまあそんなこんなで三浦西岸の1日もおしまい。ソレイユの丘というだけあって、園を去る前に眺めた夕日はとてもきれいでした。やっぱりいいなあ三浦半島!

結構ハードな1日で疲れたのか、バスに乗ってソレイユの丘を出た途端ぐっすり(笑)。でも三崎口の駅に着いたらまた元気に起きて、電車のなかでは終始興奮気味のまま山手に到着。夜はまたまた商店街の洋食屋さん「北欧」でお得なセットメニューを。3人でもりもり食べました。

ちょっとのんびりしすぎてパパは会社への行き方忘れそうだよ。でも楽しかった。

10/06/2013

GOUNN@長野ビッグハット

(「GOUNN」についてはこちらをご覧ください。1回降りたら2回昇れます)

バタバタと忙しい一週間を終えて、最終の金曜日は午後休暇をいただいた。昼過ぎに家族と東京駅で待ち合わせて向かった先は長野。初めての長野新幹線あさま号で1時間20分の旅だった。目的はこの日の夕方長野にあるビッグハットで行われた、ももクロのニューシングル発売に合わせた全国ツアー「GOUNN」の第2夜を観るため。

今回のツアーではチケット発売が個人的に相性の良いe+になり、例によって職場の仲間と東京から行けそうなところを共同戦線で申込んだところ、僕が見事この日の長野を当て、連れ合いが最終日の宮城を当てるという快挙!

高校2年生の夏休みに友達と行った旅行以来、人生2度目の長野県。せっかくだからと翌日は長野の観光も兼ねて家族も一緒に行くことに。長野駅前のメルパルク長野がお手頃だったので和室に宿を確保した。職場の友達もすぐ近くのホテルを予約。お互い仕事もひとやま越えて万全の体制?で臨んだのでありました。

会場が長野オリンピックの時にアイスホッケーなどの競技会場を目的に作られた多目的ホールで、今回はおよそ8000人のモノノフが長野および全国から集結。気になる座席はというと、初めてのアリーナ席しかも前から17列目ではないか。会場に入ってみるとステージが近い!素晴らしい!3月のCDショップ大賞以来の良席。

ツアーの内容はネタバレもありますので詳細は書きませんが、もう素晴らしい!の一言に尽きるであります。はっきり言いまして、夏の日産スタジアムとは全く趣向の異なる正真正銘の「音楽会」で、僕にとっては断然こっちの方がいいに決まっています。3月のライブハウスイベント、5月のファンクラブイベントと並んで、いやそれ以上の圧倒的な完成度でした。

冒頭のリンク先にあるニューシングルのジャケットデザインからもお判りの様に、今回のコンセプトは東洋の信仰思想です。コンサートの本編は4つのパートに分かれ、それぞれのテーマに関連する従来の楽曲から成り立っています。各パートの冒頭には、久米明氏の朗読によるテーマの提示とそれを表現したダンサーによるパフォーマンスが配置されるという展開。この本編の間はペンライトなどの使用は禁止で、これが音楽会を演出する上でとてもいい効果をもたらしています。

4つのパートは交響曲の楽章の様に静動緩急をつけた展開。MCもなく息つく暇もない圧倒的な展開に時間の経過を忘れてしまいました。そして最後にタイトル曲が披露されるのですが、これがまたもう素晴らしい作品。そうなのですよ、今回のコンサートを例えるならまさに「オリエンタル・オペラ」といっても過言ではないです。音楽だけでなく舞台演出という意味でも、そのくらいの完成度と見応えがありました。素晴らしい!

本編が終わって感動の(実はこの時点ではまだスゴ過ぎて実感半分だったのですが)インターバルに続いて、ペンライトの使用を告げるカウントダウンで従来のももクロらしいライブがスタート!これがアンコールの役割を果たしています。衣装もいつもの5色にわかれて、まだまだ元気な詩と踊りに名物自己紹介とぐだぐだの長編MC(これだけで15分くらいありました、内容はうーむ笑、さすがであります、ももクロchanを生で視ている気分に)。いつものももクロワールドもしっかり堪能させてもらって大満足の内容。わざわざ長野まで来た甲斐がありました。あっ、結構書いちゃいましたかね(笑)。

いやあ夏の日産スタジアムも楽しかったけど、あのとき感じた「残念」を100倍くらいにして「素晴らしい」で返してくれた様に思います。やっぱりこれですよ。コンサートというのは先ず何よりも音楽会でなければなりません。ももクロはいろいろな意味で十分にその価値を持っているのですから。それを惜しみなく発揮していただきました。最高!いままで観たなかでも最も素晴らしいパフォーマンスでした。ありがとう!これがまたさらに進化して宮城でもう一回観られるなんて本当に幸せ者であります。

会場を出て妻に連絡してから、連れと長野駅前で一杯やって帰ることに。せっかくだから地元の店に行こうよということで、焼鳥居酒屋くるみさんにお邪魔して、1時間ばかりビールやら地元のお酒を熱燗でいただきました。何組かのモノノフさんもご一緒でした、ハイ。

宿に戻ったのはちょうど午前0時。善光寺近くまで行っておそばを食べて帰ったという妻と子どもは既に熟睡してました。大浴場でひと風呂浴びて、眠る妻子の脇で余韻に浸りながらいろいろなもの思いも入り交じって、ハイボールを独りでやりました。


翌日は曇り空で肌寒さは相変わらずでしたが、いろいろ考えた末に、しなの鉄道にガタゴト揺られて軽井沢へ。軽井沢が近づくにつれて徐々に高度が上がってゆき、空は雨模様にそして空気もひんやりしてきました。

駅に着いて荷物を預けて、観光案内所の人に妻が相談して、ともかくバスに乗って白糸の滝へ行ってみることにしました。小雨まじりの天気でしたがわずかに紅葉が始まった軽井沢の清流とマイナスイオンをたっぷり浴びて爽快でした。

妻がせっかくここまで着たのだから、もう少し山の気分を味わいたいと言い出して、白糸の滝からもうひとつ上のバス停がある峰の茶屋までの、2.9kmの山道を歩いてみることにしました。バス停近くのお店でお焼きやらイワナの塩焼き(これ腹腸に飲み込んだ砂利が大量に残っていて辛かったです)を食べて腹ごしらえ。それからの山道歩きは小雨と肌寒さのおかげでとても魅力ある森の雰囲気を楽しむことができて、これがまた素晴らしい体験になりました。

途中急な斜面に作られた大きな階段が続いたり、滑り落ちたら大変そうな森の斜面を見下ろしながらの道などもあるのですが、子どもも頑張って歩きました。途中でいろいろなキノコを見つけては嬉しそうに観察したり、道をどさりと塞ぐ倒木に驚いたりしながら、楽しく気持ちよい90分間でありました。この天気のおかげかこの間は他の誰にも遭遇せず、森の小径を家族で独占させていただきました。警告が出ていたクマさんも、確かに出そうな雰囲気はありましたが、幸い現れずでした。

上の写真に映り込んだ白く光る球体は雨粒です。森のなかの様に、ゆっくりと落下する水滴がたくさんあるところでストロボを使うとこういう写真が撮れます。この辺りはそれなりに森のなかで薄暗さもそこそこにいくつもの変奏を伴う雨音以外にはほとんど何も聴こえません。いい感じ。

バスでまた軽井沢駅に戻り、本当は旧軽井沢から通りのお店を楽しみながら途中でビールかワインでもやりたかったのですが、子どもがバスで寝てしまったので諦めて軽井沢駅まで行って、駅の反対側にできたアウトレットモールへ。こういうとこって・・・ちょっと興醒め。僕は苦手です。

妻が束の間のショッピングを楽しむ間、僕は子どもと駅まで戻り、駅前にあったおそば屋さん「本陣」におじゃまして、小上がりでざるそばと地元のお酒(千曲錦だったかな)を常温で1杯いただきました。長野はおそばもお酒も美味しいです。子どもは僕の脇で座布団集めて座りながら、店内のテレビで「宇宙兄弟」に見入っていました。

こうして雨の軽井沢を午後6時半に出発し山手に戻ったのは9時半でありました。お疲れさまでした。楽しかったね。長野は今回行きたいと思って行けなかったいろいろな場所を思うと、すぐにでもまた行ってみたいところになりました。

そして素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたももいろクローバーZの皆さんによる今回のライヴというかコンサートは僕の音楽体験のなかでも一生の記念になりそうです。ありがとう!

9/29/2013

バラスト アウト

週末は土曜日に、スイミング教室に行った子どもを出迎えて、お相手はママと交代。そのまま秋葉原に向かう。子どもにとっては初めての街。至る所にあるアニメ看板とメイドさんにキョロキョロしていたが、まあ子どもとしてはまんざらでもなさそう。

ちょうど駅前の広場で警視庁の白バイ隊によるショーが行われており、実際の白バイ隊員によるデモンストレーションを、自分から歩いて行って小ちゃいのをいいことに一番前まで出て興味深げに見入っていた。

倒木などの障害物を飛び越えるという設定で、子どものすぐ目の前で白バイがジャンプ(!)するデモを観て、僕の方を振り返って満足げな笑みを浮かべた。あれは白バイの人も周囲の関係者もちょっとヒヤヒヤものだったんじゃないかと思う。

バイクに興味があるのかな。大きくなったら乗ってもいいけど、白バイのお世話にはならないでね。パパは1回路上で怒られただけだけど。

UDXのトンカツ屋さんで遅いお昼を済ませて、メイドカフェやらガンダムカフェやらAKBカフェを入り口からだけ見学。しかしどこも一杯ですね相変わらず。

覚悟を決めてヨドバシカメラ秋葉のおもちゃ売り場に。いろいろなおもちゃが平等に(?)たくさん並んでいるのでどうなるかなと思ったのだが、意外にもプラレールやトミカにはあまり反応せず、ロボットとか戦隊もののおもちゃに興味を示した。

高いおもちゃを買うつもりはなかったけど、まあ500円だしこれならいいだろうと、ミニカーサイズの車がロボットに変形する「トランスフォーマー」のおもちゃを買ってあげた。何種類かあるのだけど、ロボットの状態でパッケージ化されているものと、車の状態のものがあって、子どもは迷わずロボットの方を選んだ。

しかしこれ結構精巧なもので、家に帰ってやってみたのだが、パパでも変形に苦戦して最初は絶対にうちの子どもには無理と思ったが、しばらくすると喜んで変形を楽しんでいた。そんなものか。まあ構造のお勉強にはなるかな。

夜は北海道に住む幼馴染みと久しぶりにスカイプ呑み。今回もいろいろな話ができて楽しかった。

遅くまで呑んだので日曜日の朝は起きられず、ウォーキングはまたもなしかと思いきや、子どもが通っているスイミング教室が主催するお芋掘り会に参加して夕方まで不在、ママはママでどうしてもやらなければいけない用事があるとのことで、日中は僕独りで過ごすことに。なので、朝10時から大さん橋に歩きに行ってみた。

すでに観光らしい人が出始めているものの、ちょうどいい陽気で清々しい気分になって、こういうのも悪くないなと思った次第。こんどからは朝起きれなくても事情が許せばこういう時間にでも歩くことにしよう。

お昼も独りで関内まで出かけて天下一品でラーメンを食べて、久しぶりに1時間ほどカラオケやってみたり、タリーズでコーヒー飲んでみたりして過ごした。

これまた久しぶりに訪れた関内のディスクユニオン(リニューアルされてきれいになってます)では、興味を惹くものがないわけではなかったが、もっと別の次元で自分はもうこういうところでCDを買うことはないんだろうなということを確認した。その後、来週のお楽しみに関係するあることを済ませて帰宅。

夕方、お芋掘りから戻った子どもをママと出迎え。クツと靴下がドロドロになっていて、名前が書かれた袋には大きなサツマイモが7個くらい入っていた。楽しかったんだね。そのまま関内にある「世界の山ちゃん」で早い夕食をとって帰った。

とまあ、この週末が特に何かが大きく変わった週末だったわけではないのだけど、何かこれまでとちょっと流れが変わってきている感じで過ごせたのは何故だろうか。わかるようなわからないような、認めたいような認めたくないような、でもやっぱり心は少し軽い。1つ歳をとった所為なのかもしれないし、それとも・・・まあやめておこう。

音楽はこのところいろいろなものを入り交じって聴いていて、そのいずれもがえらく活性化して耳に届いている。まあそれも何かの兆候なのかもしれない。いまは1974年のキングクリムゾンのライヴを聴きながらこれを書いている。この即興演奏はやっぱり何度聴いてもすごいです。

またこの時期のクリムゾンの新しいBOXセットが出るみたいだなあ。ちょっと興味は惹かれるけどね。


9/23/2013

支度

朝晩かなり涼しくなった。シャツの上に着るもののことを考える季節になりつつある。まだ秋冬の流行を街中で感じるには少し早いようだが、妻に届いた通販カタログはどれも冬一色だった。

夏の間はしまってあった冬用のコートやジャケットをベランダに吊るして日射しと風にあててやった。安い服でも数を揃えてある程度大切に着てあげるとずいぶんと長持ちするものである。

そしてもう一つ、しまっていたわけではないのだがこのところあまりまじめに手にすることがなかったものについて、何の気まぐれか思いつきか、はたまた何かにすがりたい気持ちなのかはわからないが、今月に入ってから久しぶりに少し時間をかけてその環境を整えている。

いざそうしてみると実はいろいろと細かな調整やら準備が必要になり、また必ずしもそればかりに没頭することもないので、意外にも結構時間と手間がかかるものである。

ようやくこれだと思えるある種の納得感に近い手応えが感じられる様になったのは、支度に手をかけて3週間ほど経ったこの3連休の真ん中日曜日のこと。そういう実感が得られるとやはりそれなりに気持ちがいいものだ。間を詰めてそればかりやればもっと早くそうなったのかと考えてみるが、たぶんそういうことではないのだと思う。

これが何にあるいはどこに向けた支度なのかはわからない。先のことを考えているようでもあり単なる気まぐれの様でもある。秋冬物の準備の様に近いうちに必ずやそれが必要になるという確信は深いところに淡い期待の様に潜んでいるかどうかという程度かもしれない。

環境が整ったら今度はもう一度自分の内側にあるものにしっかりと向き合うことになる。そろそろごまかしている余裕は無くなってきたようだ。いや、初めからそうだったのだろうが、それに気づけるほどいまの(少なくともこれまでの)時代は人を追い込まない。

つまりは自分が甘かったということになるのだろうけど。

9/16/2013

49

連休前の木曜日には久しぶりに音楽と酒好きの友達といつもの「えびす村」で一杯。カウンター席でマスターが釣ってきたというシロギスを言われるままに刺身でいただき、彼の海に関する口上をうかがう。

「知ってるかい、東京湾にゃ56本の川が流れ込んでるんだ。いろんな恵みがあるその海で育った魚なんだよこいつらは。そりゃ旨いのは当たり前だよ。世界一の海さ!な?そう思うだろ?」ここまで言われるとさすがに気持ちがいい。いい店だよここは。

その後も、ノーノだケイジだシュトックハウゼンだと名前が飛び交う楽しい酒。こんなネタで会話が弾む友が居てくれるのは本当に幸せなこと。ビールをハイボールに切り替え興がのってきたところで、何とはなしに「じゃあカツいきますか」となる。

マスターに今日はメンチかトンカツのどっちがいいかを問うてみたところ、「どっちもいいよ今日は。そうだなあ、よーし、じゃあトンカツにしなよ。俺が自分で食おうと思ってとっといたやつ出してやるよ」とこちらも絶好調である。

結構呑んで食べてのこのタイミングでこのサイズのトンカツを出されたら普通はどん引きものだが、この店はやっぱり何かが違う不思議な世界を持っている。

カツをつまむのに、ちょっと薄かった黒糖焼酎の水割りをおかわりはロックで注文したら、大きめのタンブラー擦り切りいっぱいのアルコールに普通の四角い氷が3個だけ浮かんでいるのが出てきて2人して爆笑。

こうして僕は一足早く4連休に突入。連休後半に夏休みに病気になってしまって行けなかった南伊豆の宿をリベンジで予約してあったのだが、最悪のタイミングで台風がやってきてしまい、状況観ながらさんざん悩んだ挙げ句に宿の亭主のアドバイスで今回もキャンセルとなってしまった。運が悪いとしかいいようがない。

それでも子どもにも温泉だ海だスーパービュー踊子号だと散々吹いていたので、台風上陸の前日に日帰りで熱海を楽しんだ。当日の朝になって宿をキャンセルして急遽決めたのだが、温泉やら食事やら観光やら鉄道やらを一通り楽しむことができた。何より帰った翌日がお休みというのが気分的にはとても楽だった。

台風はやはりあちこちで大きな被害をもたらしたが、それが過ぎ去る連休明けのことを思うと、自宅の窓から目の当たりにする暴風雨が荒れ狂う様も、何か別の世界の出来事の様に見えてしまうのが正直なところだった。

そんな連休を経て僕は40歳代で最後の1年を迎えた。不惑を経て天命へと渡る年のはずだが、論語に書かれているというその名言の言わんとするところがわかるような認めたくないような状況である。

妻がお祝いにとシングルモルトのボトルをプレゼントしてくれた。これからこれをいただきながら、明日朝までの時間を少しでも引き延ばす無駄な抵抗を試み、その過程で頭がおかしくなる自分に情けなく消沈して訪れる夜明けから逃れたいともがく己の夢ではない現実に諦めで済ませるか本当に一つの区切りを付けるのかなどということを少しでも忘れられればと思う次第。

久しぶりに呑む開封したてのシングルモルトのストレートはやはりウマい。ありがとう。

9/08/2013

映画「オン・ザ・ロード」!

金曜日に会社を半日お休みして、日比谷のTOHOシャンテで上映中の映画「オン・ザ・ロード」を観に行ってきました。

よかった!素晴らしい!ウォルター=サレス万歳!ジャック=ケルアック万歳!

もはや多くは語りません。僕にとってはまったく素晴らしい映画でした。原作の世界観が本当に見事に映像化されています。不満はありません。139分間の上映時間は、まるで通勤電車のなかで原作を読んだあの時間と同じ様に過ぎていきました。

内容は原作の主要な場面を中心に、本当に忠実に映像化されたものになっています。原作を読んで心に憧れを持って思い描いた、アメリカのロードの姿が実際の情景となってスクリーンに鮮やかに蘇ります。

キャスティングの一人一人も見事です。これはひとえに最近映画をほとんど見ていない僕にとって、彼らに関する情報というか先入感がゼロだったことも、大きな要因だったと思います。

事前にちょっと読んだレビューの一つでは、映画での描写が「大人の世界」の内容にやや偏りすぎているのでは、というものがあったのですが、そんなことはありません。サレス監督の感性に僕は完全に同意します。これがケルアックの世界なのだと思います。自分の思い込みでできた部分を勝手に原作に加えてはイケません。

スクロール版を読んだのは半年前ですが、あの時の満足感がそっくりそのまま、否、映像による表現であのとき以上にしっかりとこみ上げてきました。冒頭からラストシーンまで僕には何の疑念も迷いも浮かびませんでした。シーンの移り変わりが、本のページを次々になめらかに自然に鮮やかに繰ってゆくような感覚は、愉快そのものでした。

原作をベースにこんな風に映画を楽しんだのは初めての経験。「ノルウェイの森」の映画版もとてもよかったけど、やっぱり原作への愛着が違うだけに、この映画に贈る賞賛は桁が違う様に思います。

午前中にあたふたと過ぎた会社の幹部達とのちょっとした雑用の打ち合わせ(ほんとに雑用です)の顛末も、久しぶりにお昼に食べたお気に入りのチャーシュー麺の味も、直前になって携帯に届いた仕事に関係したくだらないメールのことも、すべてはロードの埃にもならず映画の疾走に見事に吹き飛ばされてしまいました。

上映終了後にどうやってビルの5階の劇場から日比谷の街に戻ったのか覚えていません。気がつくと有楽町駅まで歩いて戻ってきていました。

原作を読まれていない人がこの映画でどこまで原作の世界を体験できるのかはわかりません。個人的には「読んでから観る」ことをお薦めしますが、まあケルアックの世界に触れられるという意味では、映画を先に見るのも悪くないと思います。この作品に触れるきっかけとなる素晴らしい入り口がまた一つ増えたことを、ファンとして素直に喜びたいと思います。

そうは言っても、ロードショーの世界ではマイナー作品ではありますので、興味のある方は上映期間中に是非ともごらんになってください。後にブルーレイとかで真夜中に自宅のテレビで視るのも悪くないですが、劇場という日常と隔絶される場所の役割を再認識する意味でも、うってつけの作品だと思います。

この映画はR15+指定になりましたが、実際にはかなりハードな内容です。審査はそれなりに揉めたのではないかと思います。映像表現は原作のスクロール版の文章表現同様、かなりストレートです。局部を意識させるような映像表現はありませんが、様々な行為そのものを一切婉曲せずに映し出します。想像力の出番はほとんどありません。登場人物達の生き様を一気に描き切るうえで、不可欠な表現なのだと思います。そしてそれがこの映画の魅力であり醍醐味なのだと思います。

人間のエネルギーとはこういうものなのだと思います。

いい映画を観ました。

 

9/02/2013

ジョージ・ワシントンと三浦海岸

仕事の関係で参加している交流会のイベントで、横須賀に寄港しているアメリカ海軍の原子力空母「ジョージ・ワシントン」の艦内を見学させていただける機会があった。こんなチャンスは二度とないだろうと、予定表が空欄なのを確認して即参加予約を出したら、何とか仲間に入れてもらえた。

横須賀駅に集合し、今回の企画を推進していただいた海上自衛隊のバスで米軍横須賀基地へ。正門前の車内で事実上の「入国審査」をして基地内へ。居住区を通ってドックや桟橋のある軍港エリアに入るも、目指す空母の姿はなかなか見えない。

途中、一瞬数百メートル先にその勇姿が見える。あまりのデカさに驚く間もなくすぐにまた姿が見えなくなる。しばらく走ったらバスが止まり、気づくと接岸している空母の真ん前に降ろされた。

船の全長は330メートル。至近距離から船の全貌を拝むことはもはや不可能である。見上げると巨大な艦橋が頭上にそびえていた。こちらは24階建てのビルに相当するのだとか。もうこれは船ではなく建造物である。
簡単なオリエンテーションの後に格納庫に通され、その後、飛行甲板に上がらせていただいた。格納庫は伽藍堂だったが巨大な港湾倉庫のような感じ。壁面には士気を高めるいろいろな絵が描かれている。
急な階段をいくつも登って飛行甲板へ。参加申し込みの条件に「足腰のしっかりした健常者に限る」と書かれていた意味がわかる。

広大な甲板は、船の上というよりどこかの港の桟橋に立っているような感じである。以前大さん橋で載せてもらった海上自衛隊の「日向」も大きかったが、やはりこの広さはその比ではない。
艦では米軍の乗員や広報担当者などが常に十数名一緒だったが、みんな非常にフレンドリーで礼儀正しかった。もうこんな機会は二度とないだろうと思いながら下艦し、再びバスで基地を後にして、1時間あまりの米国訪問は終わった。
海上自衛隊の食堂でお昼を食べて、午後は横須賀総監の講話(非常に興味深い内容だった)の後、護衛艦「むらさめ」を見学させていただいた。日本の護衛艦は隅々まで非常にきれいで、それがいろいろな感情を呼び起こしもした。


日曜日から9月になった。この週末はまた蒸し暑さがぶり返したが、早起きしてウォーキングすると、日が昇って来るまでは涼しかったのが、昇るに連れてどんどん気温も上昇するのがよくわかった。

子どもにとっては夏休み最後の日。どこに行きたいかな?と聞くと、海に行きたいのだという。

当初は夏休み中にお友達とママ達で行ったという観音崎に行こうと思ったのだけど、子どもが「パパとママとでいったうみがいい」というので、どうやら津久井浜のことを言っているらしい。

まあそれも悪くないのだが、ちょっとだけ足を伸ばして一駅先の三浦海岸に行ってみることにした。三浦海岸駅近くの居酒屋「あやとり」さんでマグロブツ定食とマグロ丼をいただいて腹ごしらえ。やはり三崎のマグロは美味しい。

浜に着いてみると海水浴客は少なくて、すでに海の家は取り壊しが始まっていた。浜の真ん中に簡易テントを設営して、僕と子どもはいざ海へ!

この日は波が比較的高くて、水も適度に冷たさがあって、子どもにとってはある意味初めての海らしい海の体験だった。
もはや波を怖がって泣くこともなく、時折押し寄せる1メートル近い波に(さすがに最初はビビっていたが)頭からのまれながらも、海を楽しんでくれていた。もちろんお決まりの砂遊びもしっかりやった。
子どもにとっては水に慣れて、プールや海でいろいろなことができる様になった夏休みだった。成長したね!相変わらずおなかは満腹ポッコリだね。

帰りは近くにあるマホロバマインズでお風呂を借りて汗と潮と砂を洗い流した。大浴場はタオル付きで大人1000円なり。銭湯よりは高いがまあ夏休み最後だからと楽しむことにした。三浦海岸駅までマイクロバスで送ってくれ快適だった。

快適ついでに僕はさっき行った「あやとり」さんでどうしてもビールをやりたかったのだけど、さっき行ったというのと時間が早い(午後4時過ぎ)という理由で妻には却下されてしまい、この夏の名残り惜しい想い出となった。残念!(まあその後、山手のお好み焼き屋さんでビールは飲めた)

夏はいい。海はいい。波をずっと見てても飽きないね。9月になってももう1回くらいは海に入れないかなあ。