11/27/2016

デレク・ベイリー インプロヴィゼーションの物語

風邪は咳を残しつつも落ち着いてきて、またいい意味でも悪い意味でも日常に戻りつつある。

体調が悪かった時に何か大事なきっかけを感じた様にも思うのだが、それに取り合うことをしないまま過ぎ去ろうとしている様にも思う。このままでいいのか。

デレク・ベイリーが生涯を語ったインタビューを綴った本「インプロヴィゼーションの物語」を図書館で借りて読んでいる。

文字が小さくて600ページ近くもある分厚い単行本なので、仕事の行き帰りには持って行かずに家で時間のある時に少しずつ読むのがやっと。おかげで貸出期間を延長したいまもまだ120ページくらいの進捗だ。

なぜ即興演奏を極めようと思ったのかということについて、これまでのところでわかったのは、自分の思う音楽をやりたかったということと、その裏には自分にはコマーシャルな演奏は無理だと感じたということが書かれていた。

こう書くと味もそっけもないのだが、デレクの語る言葉は僕にもとても共感できるというか、納得できて、ある意味勇気づけられる響きが伝わって来ている。



やっと迎えた週末の休み。少し身体を動かして代謝を進めて体力も回復させようと思ったのだが、なかなか思う様にはいかないものである。

水曜日の朝、オフィスのエレベーターホールの窓から。富士山から丹沢、南アルプスまで雪化粧した眺望。


金曜夜に大学時代からの同僚と、銀座のCANDYさんへ。旨い水割り。いい音楽。


土曜日の昼に関内まで電車で出かけて、そのまま横浜橋を通って家まで40分ほど歩いてみた途中にある「山羊坂」。横浜の坂はどれも結構な勾配だけど、それぞれにいい趣がある。




11/20/2016

君の名は

しばらくお休みしていました。風邪が長引いておよそ3週間に渡って苦しんでしまいました。

やっと治りかけてきて家族で小旅行に出かけたと思ったら、またぶり返しという感じで、咳を中心にかなりしつこい感じの風邪でしたね、今回は。

11月最初の週は学校行事の関係で土曜日が登校日で月曜日がお休みということがわかっていたので、僕もお休みをとって、車を借りて厚木市北部の宮ヶ瀬ダムと七沢温泉に行ってきました。

初めて訪れた宮ヶ瀬ダムは想像してたよりも大きなダムでエメラルドグリーンの水を湛えたダム湖は神秘的でありました。


この道路がダムのてっぺんなのであります。


七沢荘さんという古い温泉宿にお世話になりました。泉質が非常によく気持ちの良いお風呂でした。夜ご飯がぼたん鍋を中心にいろいろな料理を出してもらい、久しぶりの超満腹感を味わいました。

翌日は鐘ヶ嶽という温泉宿から歩いて登れる小さな山の頂上目指してハイキングにチャレンジ。


山頂近くにある浅間神社に至る長い石段。久しぶりの山ハイキングでしたが、思ったより険しいコースでちょっとした登山気分を味わうことができました。


山道を降りて七沢温泉に帰る道にある山神トンネル。有名な心霊スポットだそうですが、それよりも1ヶ月前にこのあたりでツキノワグマが出没したとのことで、警告を発する看板が至るところに置かれており、そっちの方が怖かったであります。


ようやく風邪も落ち着きましたが、1週間ほどお酒を飲まなかったり、会社から帰ってご飯食べたら子どもよりも先に寝たりという生活を続けたので、身体の中の何かが変わった様に感じます。

近所の森林公園もこの通りすっかり秋が深まりました。


早朝に会社から窓から見た朝の空。この配色は1年のうちでもなかなか見ることはできません。



今日は子どもが弁当持ちで1日野球の練習に出かけたので、昼過ぎに妻と桜木町で待ち合わせ、以前から観たいと思っていた映画「君の名は」をようやく楽しむことができました。



最近こういうストレートなアニメ作品がなかなかありませんでしたので、公開されてからずっと観たいと思っていました。

あっという間に評判が拡がり驚きましたが、ようやく観てそのことが大きく納得できるとても素晴らしい作品でした。

画の美しさや登場人物のリアリティ、そしてストーリー構成の素晴らしさ、やっぱり日本のアニメーションならではの底力ですね。

それとともに、作品のテーマになっている「自分は誰なのか、そして誰のためにいるのか」という人間の本質的な問いを、とても新しい形で気づかせてくれた様に感じます。

もう公開されてから3ヶ月になるんですね。