6/25/2017

はじめてのDIY

結婚してから使い続けてきた台所のレンジ台が古くなり、買い替えにいいサイズの台はないかと妻といろいろ探したんだけど、いかんせん置くスペースが決まってしまっているので、当然のことながらなかなかいいのが見つからない。

ならばいっそ作ってしまおうかと、半ばホラを吹いたのがおよそ1年前。

DIYは興味はあるんだけど、道具のことなんかもあるし始めるのはちょっとハードルがあった。だけど先の冬にやはり結婚以来使い続けた冷蔵庫を買い換えたのをきっかけに、その隣のレンジ台もホラのままにしとくのもいかんと発起。

半年前から木工の本を買って最低限の技術を調べて工具を揃え、3ヶ月ほど前からスライドツールで簡単な設計図を描いて材料を物色、1ヶ月前から週末を中心に少しずつ製作を進めて、この日曜日にようやく完成。

あまりアップで撮ると粗が見えまくりなのでソフトフォーカスで(笑)。

脚組みはケーヨーディーツーで売っていた加工済みの安い檜材を、そして天板には結婚した時に買った大きなクローゼット(といっても合板家具だが)の扉がちゃんとした1枚板だったので、思い出を残そうと流用した。

工具や作業台なんかで2万円弱の初期投資になったけど、材料費はネジ等含め3000円ほどでした。

今回工具を買ってみて思ったのが、まず電動ドリル&ドライバーは必需品。めちゃめちゃ作業効率があがる。一方、ノコギリ、カンナ、サンダー(紙やすり)はまずはオーソドックスな手道具が基本。それぞれの電動品は本格的な工房とかがない限り扱いにくいです。

ホームセンターには多少節は多いけど安くて手頃なサイズにカットされた木材があるので、あらかじめ作りたいものの設計を考えて、そのうえでそれらを活用すると結構手軽にこの程度のものができてしまいます。

節目もそれなりに味わいがありますが、すこし目立たなくするために今回はホワイトの水性ステインを檜部分に塗ってあります。天板の両端の切り口には、台所で眠っていた使いかけの高級?菜種油を擦り込んで仕上げました。

木工の本にはホゾ切りとか曲線削りとか、いろいろときれいに仕上がる高度なテクニックが書いてあるけど、僕は実用性とコスト(時間とお金)重視なので、そこまではまだいいかな。それやるんだったらベースの練習したい(笑)。

妻の感想は、やはりサイズがぴったりのところが一番ありがたがられます。

そうは言っても初めてのDIYなので、もう少しちゃちなものができると思われていたらしく、なかなかしっかりとしていて(完成記念に僕と子どもで並んで座ってみましたがビクともしません)そこそこ雰囲気のあるものが出来あがって驚かれました。

次はキッチン横の収納スペースに棚を作ります。


6/18/2017

チャーリー・ミンガス「スリー オア フォー シェイズ オヴ ブルー」

ミンガスの"Three or Four Shades of Blue"は、時折ふっと思い出して聴きたくなるアルバム。僕には冒頭の"Better Git Hit in Your Soul"のイメージが特に強いかな。

いろいろな録音が残されているミンガスの有名なレパートリーだけど、おなじみのベースのイントロに続いて出てくる軽快なテーマを奏でるのは、コリエル、キャサリン、ジョンスコというトリプルエレキギター。

これを初めて聴いたときは、ミンガス大好きの僕もちょっと度肝を抜かれた気分だった。カッコいいよね。打って変わってコリエル、キャサリンがアコギで挑む2曲目の"Good-bye Pork-pie Hat"と並んで、このアルバムの目玉であります。

久しぶりにこれを聴いているうちに、ミンガスってデッドにとても通じるものがあるなあと感じて納得した。しっかりとした定番のオリジナルレパートリー、長尺のアドリブ演奏を交えたスリリングなジャム。実に共通するところがある。

僕は後期のエリントン風に作り込んだアンサンブル作品よりも、やっぱり"Presents Mingus"に代表される、アドリブ主体のミンガスが好きだなあ。ドルフィーの入ったやつはもちろん、"Three or Four..."のような後期の作品でも、やっぱりジャムをまとめる力は最高だね。

金曜日に、ファンクラブ特典チケットで横浜スタジアムにプロ野球交流戦DeNAベイスターズ vs. ORIXバッファローズを観に行きました。

ハラハラする展開ではありましたが、戸柱の3ランが飛び出して、9回の康晃ジャンプと勝利のスターライト花火、さらには3連戦特典の波乗りTシャツ(倉本、石川、戸柱でした)とクリアファイルももらえて、ラッキーなナイターでありました。

そのまま父の日モードの週末に入り、横浜でのんびりとおいしく楽しく過ごさせてもらいました。ありがとう。


6/04/2017

武満徹「フロム ミー フローズ ホワット ユー コール タイム」

武満徹の作品をいろいろと聴いています。通勤電車のなかで聴くにはかなり不向きな種類の音楽なのですが、他にゆっくり音楽が聴ける時間も限られているいまの生活では仕方ありません。

最近取り寄せた作品のなかでは、1990年にカーネギーホール100周年を記念して委嘱された"From me flows what you call time"がとても素晴らしい音楽でした。

乗降扉の開閉のたびにピンポーン、ピンポーン。駅を発車する合図のたびにいろんなメロディチャイムが流れるなかで、5人のパーカッションと管弦楽団による、静寂を活かした武満の世界がヘッドフォンから溢れてきます。

その昔「印象派」という作風がいろいろな芸術の世界で一つの流れとなりましたが、武満の作品もまた、僕には同じような世界観を志向しているように捉えています。

それは音の世界の作品でありながら、彼の他の作品同様、極めて視覚的なものを感じさせてくれます。僕は必ずしも目を瞑って聴いているわけではないのですが、この音楽に入り込んでいる間は、視界が聴覚のなかに取り込まれたような不思議な感覚になります。

コンサートホールで演奏される機会があるのなら、是非とも一度は生で体験しておきたい音楽作品であります。

(おまけ)
ここ最近は夜のお酒は安くて美味しいウィスキーがお楽しみとなっています。いま飲んでいるのは本坊酒造マルスウィスキーの「3&7」。本牧の酒屋さんで1400円で購入しました。

マルスウィスキーは長野を旅行した折に、ビュッフェの飲み放題メニューで出会って以来のお気に入りですが、以前から気になっていたこの「3&7」は香りが素晴らしく、味はとてもすっきりで飲みやすい口あたりでした。

これからの季節には氷でしっかり冷やして作る水割りにうってつけのウィスキーですね。


仕事で扱う文章の量が増えてきており、休みのときはちょっと文章を考えることから離れてしまいがちなこの頃であります。