12/28/2019

ジョージ・ガゾーン "3 Nights in L.A."

仕事納めもして、今年も残すところあと3日ですね。

いろいろあって今年の後半はろぐが少し途切れ途切れになってしまいましたが、僕の毎日は仕事が少し忙しくて、家庭もちょっとバタバタという程度で、音楽やらお酒はあまり変わらずビッグバンが続いた年でした(笑)。

今年も本当にいろいろな音楽を聴くことができて、僕の耳はハッピーな毎日だったんじゃないかな。もっと歳とったらどうなるかわからないけど、僕はまだまだ拡げます。収斂なんて必要ないです。食い散らかしてるわけでもないし...。

今年最後のろぐで取り上げる音楽は...いや〜いまは本当に迷いますねぇ〜。とりあえずは現時点での一番ホットな音楽にしておきましょうということで、今回はサックスのレジェンド ジョージ・ガゾーンの最新ライヴ"3 Nights in L.A."で2019年を〆ます。



笑っちゃうほどイカしたジャケットです。タイトルそのまんま、ガゾーンのワンホーンクァルテットによるLAのOne Jazz Clubでの3夜のライブの記録です。ちょっと久しぶりのメインストリームジャズですね。

ガゾーンは今年69歳ですが、この作品を知って「おっ!」と思ったのは、ドラムのピーター・アースキンとピアノのアラン・パスクァですね。いやまあスゴイですよねこのプレイ。緩急新旧取り混ぜての20曲。圧巻です!

相当いろいろなレパートリーをお持ちなのだと思いますが、このアルバムでの選曲にはガゾーンのアイデンティティを感じます。まずはコルトレーン、ジョーヘン、それにマイケル(ブレッカー)かな。素晴らしいですね。ブレッカーに捧げたバラードは...もう「渾身」です!

2020年もよい音楽とともに、素晴らしい年でありますように。引き続きよろしくお願いいたします!

12/22/2019

ウィリアム・フッカー "Symphonie of Flowers"

しばらく暖かめの日が続いていましたが、この週末は冷え込んできましたね。それでもまだ8度くらいなのですが。

さてさて、家庭や仕事もいろいろと慌しいのですが、音楽も次々に面白いものが出てきてなかなかろぐにあげるのが追っつかなくなってきてます。

直近では即興系ドラマー ウィリアム・フッカーの最新作"Symphonie of Flowers"が素晴らしかったです。たまたまディスクユニオンのジャズブログでこの作品を知ったのだけど、僕はこれまで彼のことを全く知りませんでした。

いま73歳だそうですが、とてもパワフルで独創性のある即興音楽を聴かせてくれます。ちょっと実験音楽的な志向があるかな。

最初聴いた時はフッカーのドラムがあまりに激しくて、うぅ〜疲れるぅとも感じたのですが、いくつか曲を聴き進むうちに多様な音楽世界に徐々に引き込まれてしまったのであります。



見るからに熱苦しいジャケットであります。

1曲目の"Chain Gang"でフッカーの奔放なグルーヴはカッコいいと同時にどこか意味深に響きます。ダウンビート誌のレビューにもありますが確かにアート・ブレイキーを彷彿とさせますね。そこに突然ガツンと絡んでくるピアノコードは21世紀の響きです。

ラスト2曲の"Soul"と"Hieroglyphics"ではシンセサイザーとエレクトロニクスが暴れまくり異次元感は半端ないです。この25分間で振り落とされる方も多いかと(笑)。

全7曲70分間のフッカーさんのまさに百花騒乱の展開は僕には最初かなりヘビーで、通しで聴くと吐きそうな気さえしました(いやホント、マジで...歳かな?)。だけどこのアルバムは通しで聴くことに大きな意味があると感じます。僕にとっては2019年の最後に出会ったひとつの衝撃でした。

この作品に合わせるお酒として、先日、仕事関係の宴会で出会った岩手県喜久盛酒造さんの「タクシードライバー」をあげておきます。

お断りしておきますがどちらもそれなりのモノですので、体調がすぐれない時は(たとえ片方だけでも)手を出さない方がよろしいかと。