横浜ドルフィーに森山威男さんが来てくれたので、みなとみらいに住む友人と鑑賞に出かけた。
以前に同じ店で森山を体験している妻も彼の演奏には一目置いていて、今回も子どもを連れて聴きに来たがったが、さすがにお店のルールも分からないし、そんなところに子どもを連れて行っていいものかどうかわからなかったので、今回はやめておくことにした。
峰厚介、板橋文夫、本多俊之、金澤英明という豪華メンバーのクインテット。本多俊之は実は僕にとって初めての生での体験。森山とはちょうど12才年が違う56歳とのこと。
開演前に店の前で待っていると、階上からリハを終えた森山さんが降りてきたのだが、「いやあ足と腰をやっちゃってねえ」と足を引きずっておられてちょっと辛そう。そう言えば森山さんも峰さんも70歳間近だが見た目もさらにまたお年を重ねられた印象。
メンバーもそういう状況なら、狭い店内を埋め尽くした観客もまた然りで、たぶん僕の友人が最年少(いま37歳だそうです)で、それ以外はみんな40歳以上、半分は50歳以上だっただろう。こういう音楽の継承はどうなるのかないうことが一瞬頭をよぎったけど、まあ心配しても仕方ないことだなと割り切る。
しかしひとたび演奏が始まるといつもの森山ミュージックをしっかり楽しませてくれて、まだ当分は楽しませてくれそうだとひと安心。セカンドセットはちょっと辛そうだったけど、最後まで気合いの入ったドラムを叩き続けてくれた。やっぱりこのグループはもはや人間国宝か文化遺産ですよ。
そう言えば、最近はちょっと演奏活動が盛んなようで、新年早々新宿で4日連続とか、そのあとまたドルフィーでピアノトリオで出演するらしい。もしかしたらご自身も何か思うところがあるのかな。今度は是非とも子どもを連れて行ってみようかなと思った次第。
初めて目の前で聴いた本多さんは確かにウマい。けどねえ、やっぱりなんかちょっと浮いてるというか引いてる感じがするんだよね。セカンドセットで演ってくれた"My One and Only Love"もスゴいんだけど、なんかアイデアとテクニックに任せてやっちゃいましたって感じ。その後に続いた"Sunrise"がそんな空気を吹き飛ばしてくれたのでありますが。
音楽に向かうという意味でいいタイミングでいい刺激をもらうことができたと思う。やっぱり音楽って演ってなんぼのもんだよね。
午後10時半に大満足でお店を出て、おでんが食べたいねと向かったのは「いわき」。あやうくのれんを仕舞うところだったのだが、お母さんが快く僕らを店内に入れてくださった。おいしいおでんと珍しい「茄子そうめん」などを堪能いたしました。いいお店だなあ。
それに先立つこと数時間前のその日の午後、幼稚園の担任の先生との保護者面談なるものがあるというので、仕事を半日休んで参加してみたんだけど、日頃の子どもの様子などをしっかり見守ってくださる姿勢には、ひたすら感謝であります。
最近のパパはどうしてもちょっと怒り過ぎかなあと反省はしているんだけど、どうしてなのかなあ。でも、どうしてもモノを大事にしないのと、食べものを粗末にするのは許せないんだよなあ。まだ子どもだからとかいうことじゃない気がするんだよねえ。
そう省みる時に決まって思い出すのが父のこと。彼もきっとあの時代に同じような境遇で同じような気持ちだったんだろうかなあとか、自然とそういうこと考えてしまう。父にも母にも、そう言う話を聞いてみたかったねえ、もういまさら遅いしどうにもならない仕方のないことなんだけど...。
ああ、またこんな風になっちゃったなあ。寒くなっても来たし、堪えるよなあこういう気持ち。明日はまた仕事だなあ...。
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