11/24/2013

GOUNN in 仙台

ぎっくり腰もようやく治まりかけてきた金曜日、僕の会社は勤労感謝の日が土曜日に重なったのでその振替でお休み。嬉しい配慮だが厳しい折にそんなお休みとっててホント大丈夫かな。まあいいか。

さてこの日はももクロの全国ツアー「GOUNN」の千秋楽が杜の都仙台で行われ、職場の同僚が当てたペアチケットに便乗させてもらって、はるばる仙台まで遠征してきました。

コルセットとシップと飲み薬を抱えて万全の体制で向かったのだけど、初めて乗った東北新幹線「はやて」1時間40分の旅でちょっと腰に疲れが。やっぱり高速移動でリクライニングシートはいけないみたい。

仙台駅で同僚と落ち合って、先にホテルがある仙台繁華街の定禅寺通りまで地下鉄で向かう。安いビジネスホテルにチェックインする前に腹ごしらえということで、名物牛タンの老舗「味 太助」本店へ。

仙台はさすがに東北一の都会とあって、街の大きさに埋もれてなのかモノノフの姿もあんまり見かけないね、と言ってた矢先に、お店の引き戸を開けたらいましたいました(笑)、ワイテマシタよモノノフが。

初めて食べた本場の牛タン焼きは、柔らかくて歯ごたえがある不思議な味わいでとってもおいしかったです。牛テールスープも素晴らしい味。さすが名店です。

チェックインして一息ついたらすぐまた出発。今回の会場であるセキスイハイムスーパーアリーナまでは、仙台駅からチャーターバスに揺られること50分。既に日は落ちて仙台の市街地を離れてパチンコ屋とラヴホテルを通り過ぎると、あたりは完全な闇となり、そこでようやくバスは停車。

幸い会場には約8000人のカラフルなモノノフさんがいつもの様に集結。心無しかちょっと大人しめな感じがしたかな。

ライヴの詳細は既によい記事が出ているので省略します。今回は長野の席をそのまま2階にあげたようなポジションで、ステージの様子がすべて丸見えという素晴らしい席でした。

腰が心配だったのでさすがに開演30分前に、持っていた薬を飲みました。今回は踊りも後半のペンライト振りもやめて、ひたすら歌ったりコールしたりと声援と拍手で応援となりました。

最初はちょっと寂しかったけど素晴らしいももクロちゃんたちのパフォーマンスに、そんなことも忘れてとんで行ってしまいましたよ。

上からステージパフォーマンスを見ていて一番感じたのは、やっぱりももクロのダンスはスゴいなあということ。特に圧巻だったのが「BIRTH 0 BIRTH」でした。PVではマスクつけてやってますが、ホンマようやるわ。熱い歌詞と曲調も相まって胸と目頭が熱くなりました、ハイ。



アンコールで初お披露目の「いつか君が」もやってくれたしね。推しメンの杏果ちゃんの歌声も、もはや回復を通り越して新たな進化の途中という感じで、自分にとっても何か励みになった様に感じました。

途中、珍アイドル?乱入のハプニングもありましたが、そうそう「Overture」が流れて場内がコールで盛り上がる中、ステージでスポットライトを浴びて眠った様に座る夏菜子ちゃんの姿は、おそらくは二度とあり得ない演出で、なんとなくの切なさと美しさで素晴らしかったです。

終演は夜10時。会場の外に出てみるとさすが東北の夜、あれは確実に零度に限りなく近かったのでは。吐く息真っ白でしたからねえ。

同じツアーを2回見ることになるとは思ってなくて、家族への遠慮とかもあってどうしようかなと悩んだわけでしたが、やっぱり見ることができて本当によかったと思います。

チャーターバスで市街に戻り、定禅寺通でたまたま見つけた串揚げ屋さん「油食来」(オイルショックと読むそうです:笑)に落ち着いたのが午後11時でした。ああやっと腰を据えてゆっくり呑める。

90分1380円という飲み放題でアルコール5杯+ソフト1杯と飲み倒し、結局午前1時までライヴの感想を中心にももクロ談義は続いたのでありました。ここの串揚げは脂が軽くてイケました。長芋揚げは初めてだったけどおいしかった。

ホテルの部屋に戻ってシャワー浴びて、疲れた腰にシップ貼って、またちょっとだけ缶チューハイ呑んで、寝たのが午前2時半だったかな。久しぶりの夜更かしでした。

翌朝は午前8時半に同僚にメールを入れて僕は一足お先にチェックアウト。近所のドトールコーヒーでサンドイッチとコーヒーのセットで朝食をとって仙台駅に。独りだとあんまり観光とかもねえ。

仙台駅で10時46分発のやまびこ号の切符を買ったのですが、出発まで1時間と少しあったので、コンコースに座ってiPadで昨夜のレビュー記事をチェックしたり、お土産を見ていたりしていると、駅の一角に「牛タン通り すし通り」というコーナーを発見してしまいました。

牛タンは昨日おいしいの食べたから、やっぱり寿司食べようかなと開店前のお店を眺めて、一番よさそうに見えた立ち喰いスタイルの北辰鮨に10時の開店と同時におじゃましました。

これがまた大正解でありまして、同時に入店した7、8人のなかでひとりだけ先ず日本酒(松島でありやした)を注文して、目の前に並ぶ新鮮なネタをええい!と次々に注文。

あわび、カンパチ、松川カレイ、炙りにしん、金目鯛、中トロ...等々と全10カン+酒1杯で2500円也。やっぱりお寿司屋さんで遠慮しちゃいかんねえ。前夜の満ち足りた酒会からわずか8時間後に、またまた満ち足りたまどろみグルメの世界に浸ってしまいました。ここは仙台行ったら行くべしです。

とまあ、そんなこんなで仙台グルメもしっかり堪能しつつ、ももクロのツアーファイナルを見据えて来たわけであります。年内はこれが生のももクロちゃん見納めになります。今年は5回も観たんだよねえ。

こんなことになるとは思ってなかったけど、やっぱりそれだけの価値があるアーチストだからねえ。来年もまた行くのかなあ。行くんだろうなあ。しばらく休養して欲しいような気もするけどねえ。

でも彼女達を観ていると、僕は僕でしっかりやりたいことをやらないとなあ、と言う気にもなってくる。やっぱり「普通」じゃあダメなんだよね。帰りのやまびこ号のなかではそんなことを考えました。幸い腰の方は大丈夫であります。


11/17/2013

ぎっくり腰とクラリネット

先週末はロボット展で子どもに展示を見せるために抱っこをしたり、翌朝も起きて来た子どもに「おはよう!」と抱き上げたり、そんなこともしたわけだが、別に特段いつもより多くそういうことをしたようなつもりもなかった。

確かに腰に疲れが来てるなあと思ったけど、それは休みに入る前からそんな感じだったところもあり、前の週の仕事の具合なんかも影響していたのだろうと思う。

前回のろぐを書く前に、腰の調子がイマイチということもあって、子どもをお風呂に入れるのは妻にお願いして、自分は後から独りで入らせてもらった。

のんびり入浴して(実はそれも痛めた腰にはよくないのだが)風呂をあがって身体を拭いて、さあろぐでも書いて一杯やるかと思いながら、足下のバスマットに手を伸ばしたその時、それは突然思いがけずに腰にやって来た。

うっ!と思いつつもまだ耐えられる程度の痛み。危ない危ないと思いながらゆっくり2階に上がり、簡単にろぐを書いて、買ってあった日本酒とぐい呑み代わりの湯呑みを用意して、痛めた腰を気遣いながら床に腰を下ろして、音楽を聴きながら酒を呑み始めた。

少し呑んでほろ酔いが出始めた頃になって、つまみが欲しくなったので「おっ、そういえば晩飯の天ぷらの残りがあったなあ」と立ち上がろうとしたのだが、それはもはや叶わぬこととなっていた。

11年前に患ったヘルニアの経験で痛みとの対峙の仕方は身体が心得ていたものの、あの時は足のしびれに往生したのに対して、腰がここまで痛重くなったのは初めてのことだった。

とりあえず、先ずその場で立ち上がるまでに30分を要した。それでも必死の思いで酒の瓶や湯呑みやワイヤレスキーボードやトラックパッドなどを片付け、寝室がある1階に降りるまでにさらに30分をかけた。

翌日からは仕事はある大きなイベントが開催される大事な週だったのだが、とりあえずiPadで職場の上司とか同僚に現状を伝える短いメールを出したのが、夜中の1時前頃だったと思う。

その夜はどういう風に床に横になったものかを模索するだけで、ほとんど眠ることができなかった。

結局、水曜日まで仕事を休むことになってしまった。月曜日はほぼ終日床に伏し、火曜日の午後になってようやくちょっと起きられる様になった。水曜日は家の中をそろりそろりと動いて過ごした。

幸い発症当夜から悪化することはなく、段階的に症状は改善していったが、木曜金曜はコルセットを巻いてスローモーションで出社することに。この週末になってようやくまともに歩いたりできるまでになった次第である。

いままでの経験から、結局病院には行かなかった。「ぎっくり腰ですね」とか言われて大して意味のないレントゲン撮られて、シップと飲み薬をもらって、数千円といったところだろうが、シップなら妻が買ってきてくれたのがよく効いたし、飲み薬もいまはいいのが薬局で手に入る。

大事な時に仕事を休んでしまうことでいろいろ迷惑をかけたことは申し訳ないと思いつつも、子どもは夜寝る時も朝起きる時も傍らにパパが居るという状況に、まんざらでもない様子。

いつもは妻の方に寄り添って寝ているのが、今週はもっぱら僕の側で寝ていた。おかげで寝相の悪さで顔面にチョップを数回食らったが、まあそれも心のお薬にはなったようだ。

日曜日の今日は、子どもが通う音楽教室のイベントがみなとみらいであるというので、コルセットを巻いてちょっと出かけてみた。

業界では有名な人だと言うエレクトーン奏者のミニコンサートは、上手だしキレイな音楽だとは思ったが、やはりいかにもという感じ。メディアの急激な変化の中で、こういう音楽もおそらくはそう長くは続かないだろうなあ。

ピアノやエレクトーンの展示コーナーの片隅で暇そうにしていた、管楽器のコーナーに足を留めたところ、係員が子どもを相手にしてくれて(余程暇だったのだろう)、本物のクラリネットを試しに吹いてみるかと言ってくれた。子どもは複雑な形をした管楽器に興味津々である。

わざわざ新しいリードを1枚出してくれて、子どもの口にくわえさせて湿らせる。それをマウスピースにセットしてもらって、先ずはそれを咥えて思い切り吹いてみる様に言われる。咥え方を直して2度目の挑戦でいきなり立派な音が出て、係員も親も本人もビックリ(笑)。

ならばとマウスピースをクラリネット本体にセットしてもらって、開放で持たせて吹かせてみると、これまた勢いのあるFの音が騒々しい場内に鳴り響いた。
子どもの最初のクラリネットリサイタルは、大きなFが3音で終了したが、係のお兄さんに使ったリードをもらってご満悦だった。やっぱり楽器は自分の身体使って鳴らさないとね。

まだ無理は禁物だけど1週間で腰はだいぶんよくなった。あとしばらくは仕事に行く時はコルセット撒いたりして大事にします。

それからやっぱりウォーキングとか朝の体操とかさぼりがちだったからなあ。それもちゃんと続けないとなあ。皆さんも気をつけてくださいね。こいつはホント思いがけずにやってきますよ。


11/10/2013

ロボット

東京ビッグサイトで開催されていた「2013国際ロボット展」を家族連れで見学に行った。2年前に開催されたのを僕が仕事絡みで見学した際に、これはいつか子どもにも見せてやりたいと思っていた。

スイミング教室が終わってお昼を済ませ、横浜駅から高速バスで会場があるお台場方面へ。一応、産業向けの展示会なのだけど、土曜日の割には思ったより人がたくさんいた。家族連れも結構いて、よしよしいいぞいいぞという感じ。

子どもは場内に入るなり、「あっ!」と言って最初にあった部品の分別をする作業ロボットのデモに駆け寄って、じっと見つめていた。まあこういうのは好きそうだし、なかなか見る機会がないだろうから、わざわざ連れてきたよかったと思った。

場内中央に付近に陣取る大手メーカーのブースで、自動車組み立て工程を再現した大掛かりなデモを呆然と見つめる。車のシャーシがロボットアーム達が待ち構えるエリアに入って来た途端に、数本の大きなアームわあっと立ち上がって車のボディを取り囲む。そりゃビックリするわなあ。
後半ではダンスをするこんなロボットのデモも。ロボットのダンスが結構激しくて時折転倒しかかるのだが、子どもがあまりに至近距離で見ようとするので、担当のお姉さんもヒヤヒヤものでちょっとでもよろけると手で支えながらのダンスでした。
そしてお台場でロボットと言えばやっぱりコレですね。夕方になってすっかり日も暮れ、イルミネイションの光の中にしっかりと立つ姿は、やはり頼もしくカッコいいものです。いったんお店の中に入ったのですが、ママがお買い物の間にまた見たいと言い出して外へ。ガンダムの足下の道ばたに座って、じっと眺めていました。
子どもにはモノを作ることについては、一度でいいからどっぷりハマってみて欲しいと思う。人まねではなく自分だけのモノを追い求めて欲しい。

ロボット展で子どもを抱っこしすぎたのか、腰痛が再発してしまいましたので、今日はここまで。あいたタタ...。



11/06/2013

GOUNN EP 即レビュー

さてさて、ももクロ10枚目のシングル"GOUNN"がとうとうリリースされました。早朝にダウンロードして朝晩の通勤電車でジックリ聴きましたよ。今日1日で収録全3曲を7回まわしました(笑)。

いやあぁ今回は完璧な出来でありますよ。前のシングル「サラバ...」もカップリングの「黒い週末」含めスゴかったけど、今回は3曲それぞれの特徴が素晴らしく、絶妙の組み合わせであります。その意味では「猛烈...」以来の、いやそれを上回る名シングルでありやす。

では、簡単にレビューを。


1. GOUNN

長野のライヴで初めて聴いたけどホントにいい曲ですよね、コレ。発売待ちきれなくて先行で公開されたPVを何度も視てましたが、やっぱりちゃんとした音で聴ける日が待ち遠しかった。

聴いて最初に感じたのは、ほぼ全編スラッピングベースなんだよね。ベースを担当するのはハマ・オカモトさん、そうあの浜ちゃんの息子さんです。噂には聞いてましたが素晴らしいベーシスト!そしてドラムはピエール中野さん、これもスゴいドラマー。この2人の鉄壁リズムがオリエンタルワールドをぐいぐい引っ張ります。

そこにNARASAKIさんがギターとプログラミングでしっかり全体まとめてくれてます。ももクロオリエンタルはやっぱりこの人ですよ。今回も素晴らしい職人技!聴かせるねえ〜!

Aメロ、Bメロ、サビという構成は基本通りなんでしょうが、僕的には、メロ、Aサビ、Bサビって感じですかね。洋食屋さんのセットメニューで、ライスみそ汁にメインが2皿というお店があるけど、あんな感じです(ワからんか:笑)。スゴい迫力ですよ。

2つのサビをつなぐ杏果ちゃんの「♪〜甘露の匂い!」の気合いが、やっぱりお見事であります。今回もやっぱりしっかりプログレしちゃってくれてます!よっ、いいぞ!プログレ・アイドル!

PVもえらく手間かけたCGで見応え十分!これメンバー自身と身に付けている衣装と小道具以外は、全部CGだよね。すげぇ〜!(注:フルサイズ画面でご覧ください)



2. いつか君が

直前までなかなか発表されなかったカップリングは、miwaさんとの共演でした。作詞を共同で(ももクロちゃんたちの出したフレーズをmiwaさんがつないでくれたらしい)作曲はもちろんmiwaさん。

爽やかなアコギで始まる作品です。曲調は「走れ!」なんかに通ずるポジティヴナンバーで、堂々たるmiwaメロディーであります。新しいエンディングテーマの予感ですね。また「上球Maxx」みたいに「走れ!いつか君が」とかやるのかしら(ちょっともったいないが)。

しかしこの曲の素晴らしさは、編曲とプログラミングで参加しているNaoki-Tさんに負うところが大きいのかなと思います。この爽やかなメロディーにかなりヘビーな4分打ちのリズムを合わせてくれてるんですから。ここがももクロ流ですよね。この躍動感がこの曲の隠れた魅力なのだと感じました。

はやくライヴで観たいなあ。宮城でやってくれないかなあ。やっぱりももクリまではお預けかな。miwaさん出てくるだろうなあ。やっぱ行かなきゃかなあ。


3. ももいろ太鼓どどんが節

人気のテレビゲーム「太鼓の達人」とのコラボ曲。日産スタジアムで初披露されたのですが、残念ながらああいう状況でしたのでメロディーしかよくわからんかったです。今回はまあオマケかなと思ってたのですが、これもいい曲でした。

僕は「...こっちっち」とか「Wee-Tee...」とかは実はあんまり聴いていないのですけど、この「どどんが」はお気に入りになりました。以前にあったれにちゃんのソロ曲に確かに似てますが、やっぱり5人のパワーが楽しく踊りる方がいいよね。

当たり前ですが、そういうタイアップ曲ですので、全編に太鼓が裏表に細かくビシビシ絡んできます。ゲームでもかなりの難曲になってるんじゃないかな。

そうそうあのゲームはいくらやってもリズム感は養われませんよ。裏とか連符とかの微妙なタイミング感は身に付くかもしれませんけど、流れてくる音楽に合わせて叩いてることには変わりないですから。音消してやっても・・・あんまり意味ないよね。


ということで、簡単にレビューしてみましたが、3曲に共通するキーワードは意外にも「リズム」かな。また新しいももクロワールドの1ページが確実に出来あがりましたね。大満足の大傑作!これは是非とも聴いてください!


11/04/2013

高松山を登る

文化の日を挟んだ3連休。お天気はあまりぱっとしなかったけど、秋らしい気候のお休みだった。

長野に行った際に軽井沢の山中を少し歩いてみたのがいい経験だったので、連休の中日は近場の山に行ってみようということに。いろいろ考えて、県西北部にある山北町の高松山に行ってみることにした。

標高801mというからまあそこそこの高さではある。朝8時に自宅を出て、根岸線→東海道線→御殿場線と乗り継いで、山北駅に着いたのが10時少し前。山の入り口までのバスはちょうどいい時間のがなかったので、駅から歩いて行くことに。

ちょうどこの日は室生神社の流鏑馬の日。駅前から2つの神輿が出発するところに出くわした。
この町ではとても大切な行事の様だが、神輿を引く人が若干寂しい感じだったので、飛び入り自由ということでうちの子どももちょっとだけ行列に参加。
途中、コンビニで昼の弁当でもと思っていたが、ちょっと遠回りしないと行けなかったので、地元のスーパーでサンドイッチとお惣菜、お菓子などを調達して、山の入り口を目指して20分程度歩いた。

子どもは早くも疲れたのかぐずり気味。この先数時間の行程が思いやられ、途中で引き返すことも覚悟しつつ、高松山へいざ出発。頑張るぞお!
しばらくは舗装された農道が続くのだけどやがてすっかり木々が立ち並ぶ山道へ。中間地点と言われるお地蔵様があるビリ堂を目指す。農道ではぐずっていた子どもも、山のなかに入ると何かと好奇心を刺激されるのか、くずらず山歩きに興じる様になった。
途中、結構木が傾いたり折れて倒れたり、弱った枝がいくつも落ちていたりと、なかなかいい感じで森のなかの山道を進んで行く。マウンテンバイクで下ってきた男性のグループに出会ったりもしたが、他に人に会うこともなかった。子どもも落ちている木の実やらに興味を示す余裕ぶり。
ビリ堂に着いたのは山北駅を出発して2時間後でありました。意外に時間がかかった。ここで山頂方面から降りてきたおじさん2人組と、後ろから追いついてきた1人のおじさん(この人は御殿場線の車内から一緒だった)に出会った。
ビリ堂を出ると山頂まで40分とのことなのだが、ここから急に傾斜が急になって道が険しくなる。ところどころ山道の階段が崩落したり、木が倒れたりしているところもあったけど、子どもは頑張ってチャレンジを続けてくれた。
山頂まで5分という標識を折れると、急に頭上の視界が開けて道も広くなだらかに。ゴールは間近と駆け出す妻と子ども。
ということで、午後1時半少し前に無事に山頂の草原に到着。いやあお疲れさまでした。
薄曇りだったお天気もかなり晴れ間が出てきて、この日はかさ雲を被った富士山を見ることができました(僕のこれまでの人生で2度目です)。昔の人はかさ雲を悪い兆候だと考えることもあった様ですが、まあなかなか見られないものを見ることができたのはラッキーであります。しかもこんな場所からね。
目の前に拡がる丹沢の山々も雲と霧がかかってとてもきれいで、本当にここまで頑張った甲斐がありました。
草原には3組ほどの家族連れやグループが居て、僕らもベンチでお弁当のサンドイッチにパクつきました。もうおなかはペコペコ。子どもも大人と同じだけきっちり平らげました。富士山見ながらのお昼は最高です。頂上でおやつも食べながら1時間ほどのんびり過ごし、最高の秋の空気を満喫しました。
帰りは第六天を目指す下り山道。こちらはもっと倒木とかも多くていたるところで山道が通れなくなっていました。下の写真では、本当は中央やや左が山道なのですが、仕方ないので足場の悪いなか倒れた木を迂回して前進!
風のせいか直角に折れ曲がった木もありました。
そんなこんなで山頂から1時間弱で第六天に到着。ここからは、細い沢だった流れがいくつも集まって尺里川になってゆく様を眺めながら、延々とクネクネが続く急な林道を降りて行きます。降りること約1時間40分。こちらから登っていたらたぶん子どもは持たなかったでしょう。
最後の最後で足が痛いと泣き言も出始めましたが、妻がアメを小出しにして、パパのくだらないジョークで気を紛らわせながらなんとか無事に出発した山の入り口まで戻って来ることができました。時間は午後4時半。山頂での時間も含め6時間のハイキングでした。楽しかったあ!
山の中の道なので正確な距離は定かでありませんが、駅から含めて確実に15kmはあったと思います。加えて上り下りだからね。いやあ、本当にここまで頑張ってくれるとは。

最後の方は僕もちょっと足に来てたから抱っこもできないしと心配したけど、無事に歩いてくれたのは、本人も親としてもちょっとした自信につながったと思います。

バスで山北駅まで戻って、駅の近くにある町営の温浴施設「さくらの湯」でひと風呂浴びました。お祭りだったこともあって地元の人も含めて賑わってました。

本当は山北駅前でビールでもと思ったのですが、そういう事情で数軒のお店はどこも一杯。諦めて電車で帰ることにしました。大船駅で降りて駅ビルにあったイタリアンレストランで夜ご飯を兼ねてビールとワインで乾杯!お疲れさまでしたあ。

東海道線では爆睡だった子どもも夜ご飯でまた元気になって、帰りの根岸線ではママにチューしたりとはしゃいでおりました。パパにもチューしておくれぇ。

あんまり本格的な登山をやる気はないけど、こういうトレッキング程度のものならまた行ってもいいかな。丹沢山系はいろいろと楽しめそうなので、冬がくる前にまた来てみようかな。

土曜日は久しぶりに大さん橋までのウォーキングもしたし、続いて日曜日にこの山歩き。3連休最終日の今朝は心配された筋肉痛もそれほどなかった。今日は家でのんびり過ごして疲れを癒した。いいお休みでありました。