10/06/2013

GOUNN@長野ビッグハット

(「GOUNN」についてはこちらをご覧ください。1回降りたら2回昇れます)

バタバタと忙しい一週間を終えて、最終の金曜日は午後休暇をいただいた。昼過ぎに家族と東京駅で待ち合わせて向かった先は長野。初めての長野新幹線あさま号で1時間20分の旅だった。目的はこの日の夕方長野にあるビッグハットで行われた、ももクロのニューシングル発売に合わせた全国ツアー「GOUNN」の第2夜を観るため。

今回のツアーではチケット発売が個人的に相性の良いe+になり、例によって職場の仲間と東京から行けそうなところを共同戦線で申込んだところ、僕が見事この日の長野を当て、連れ合いが最終日の宮城を当てるという快挙!

高校2年生の夏休みに友達と行った旅行以来、人生2度目の長野県。せっかくだからと翌日は長野の観光も兼ねて家族も一緒に行くことに。長野駅前のメルパルク長野がお手頃だったので和室に宿を確保した。職場の友達もすぐ近くのホテルを予約。お互い仕事もひとやま越えて万全の体制?で臨んだのでありました。

会場が長野オリンピックの時にアイスホッケーなどの競技会場を目的に作られた多目的ホールで、今回はおよそ8000人のモノノフが長野および全国から集結。気になる座席はというと、初めてのアリーナ席しかも前から17列目ではないか。会場に入ってみるとステージが近い!素晴らしい!3月のCDショップ大賞以来の良席。

ツアーの内容はネタバレもありますので詳細は書きませんが、もう素晴らしい!の一言に尽きるであります。はっきり言いまして、夏の日産スタジアムとは全く趣向の異なる正真正銘の「音楽会」で、僕にとっては断然こっちの方がいいに決まっています。3月のライブハウスイベント、5月のファンクラブイベントと並んで、いやそれ以上の圧倒的な完成度でした。

冒頭のリンク先にあるニューシングルのジャケットデザインからもお判りの様に、今回のコンセプトは東洋の信仰思想です。コンサートの本編は4つのパートに分かれ、それぞれのテーマに関連する従来の楽曲から成り立っています。各パートの冒頭には、久米明氏の朗読によるテーマの提示とそれを表現したダンサーによるパフォーマンスが配置されるという展開。この本編の間はペンライトなどの使用は禁止で、これが音楽会を演出する上でとてもいい効果をもたらしています。

4つのパートは交響曲の楽章の様に静動緩急をつけた展開。MCもなく息つく暇もない圧倒的な展開に時間の経過を忘れてしまいました。そして最後にタイトル曲が披露されるのですが、これがまたもう素晴らしい作品。そうなのですよ、今回のコンサートを例えるならまさに「オリエンタル・オペラ」といっても過言ではないです。音楽だけでなく舞台演出という意味でも、そのくらいの完成度と見応えがありました。素晴らしい!

本編が終わって感動の(実はこの時点ではまだスゴ過ぎて実感半分だったのですが)インターバルに続いて、ペンライトの使用を告げるカウントダウンで従来のももクロらしいライブがスタート!これがアンコールの役割を果たしています。衣装もいつもの5色にわかれて、まだまだ元気な詩と踊りに名物自己紹介とぐだぐだの長編MC(これだけで15分くらいありました、内容はうーむ笑、さすがであります、ももクロchanを生で視ている気分に)。いつものももクロワールドもしっかり堪能させてもらって大満足の内容。わざわざ長野まで来た甲斐がありました。あっ、結構書いちゃいましたかね(笑)。

いやあ夏の日産スタジアムも楽しかったけど、あのとき感じた「残念」を100倍くらいにして「素晴らしい」で返してくれた様に思います。やっぱりこれですよ。コンサートというのは先ず何よりも音楽会でなければなりません。ももクロはいろいろな意味で十分にその価値を持っているのですから。それを惜しみなく発揮していただきました。最高!いままで観たなかでも最も素晴らしいパフォーマンスでした。ありがとう!これがまたさらに進化して宮城でもう一回観られるなんて本当に幸せ者であります。

会場を出て妻に連絡してから、連れと長野駅前で一杯やって帰ることに。せっかくだから地元の店に行こうよということで、焼鳥居酒屋くるみさんにお邪魔して、1時間ばかりビールやら地元のお酒を熱燗でいただきました。何組かのモノノフさんもご一緒でした、ハイ。

宿に戻ったのはちょうど午前0時。善光寺近くまで行っておそばを食べて帰ったという妻と子どもは既に熟睡してました。大浴場でひと風呂浴びて、眠る妻子の脇で余韻に浸りながらいろいろなもの思いも入り交じって、ハイボールを独りでやりました。


翌日は曇り空で肌寒さは相変わらずでしたが、いろいろ考えた末に、しなの鉄道にガタゴト揺られて軽井沢へ。軽井沢が近づくにつれて徐々に高度が上がってゆき、空は雨模様にそして空気もひんやりしてきました。

駅に着いて荷物を預けて、観光案内所の人に妻が相談して、ともかくバスに乗って白糸の滝へ行ってみることにしました。小雨まじりの天気でしたがわずかに紅葉が始まった軽井沢の清流とマイナスイオンをたっぷり浴びて爽快でした。

妻がせっかくここまで着たのだから、もう少し山の気分を味わいたいと言い出して、白糸の滝からもうひとつ上のバス停がある峰の茶屋までの、2.9kmの山道を歩いてみることにしました。バス停近くのお店でお焼きやらイワナの塩焼き(これ腹腸に飲み込んだ砂利が大量に残っていて辛かったです)を食べて腹ごしらえ。それからの山道歩きは小雨と肌寒さのおかげでとても魅力ある森の雰囲気を楽しむことができて、これがまた素晴らしい体験になりました。

途中急な斜面に作られた大きな階段が続いたり、滑り落ちたら大変そうな森の斜面を見下ろしながらの道などもあるのですが、子どもも頑張って歩きました。途中でいろいろなキノコを見つけては嬉しそうに観察したり、道をどさりと塞ぐ倒木に驚いたりしながら、楽しく気持ちよい90分間でありました。この天気のおかげかこの間は他の誰にも遭遇せず、森の小径を家族で独占させていただきました。警告が出ていたクマさんも、確かに出そうな雰囲気はありましたが、幸い現れずでした。

上の写真に映り込んだ白く光る球体は雨粒です。森のなかの様に、ゆっくりと落下する水滴がたくさんあるところでストロボを使うとこういう写真が撮れます。この辺りはそれなりに森のなかで薄暗さもそこそこにいくつもの変奏を伴う雨音以外にはほとんど何も聴こえません。いい感じ。

バスでまた軽井沢駅に戻り、本当は旧軽井沢から通りのお店を楽しみながら途中でビールかワインでもやりたかったのですが、子どもがバスで寝てしまったので諦めて軽井沢駅まで行って、駅の反対側にできたアウトレットモールへ。こういうとこって・・・ちょっと興醒め。僕は苦手です。

妻が束の間のショッピングを楽しむ間、僕は子どもと駅まで戻り、駅前にあったおそば屋さん「本陣」におじゃまして、小上がりでざるそばと地元のお酒(千曲錦だったかな)を常温で1杯いただきました。長野はおそばもお酒も美味しいです。子どもは僕の脇で座布団集めて座りながら、店内のテレビで「宇宙兄弟」に見入っていました。

こうして雨の軽井沢を午後6時半に出発し山手に戻ったのは9時半でありました。お疲れさまでした。楽しかったね。長野は今回行きたいと思って行けなかったいろいろな場所を思うと、すぐにでもまた行ってみたいところになりました。

そして素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたももいろクローバーZの皆さんによる今回のライヴというかコンサートは僕の音楽体験のなかでも一生の記念になりそうです。ありがとう!

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