7/23/2017

有安杏果「ココロノセンリツ ~Feel a heartbeat~ Vol.1」@東京国際フォーラム

7月20日東京国際フォーラムホールAで開催された、有安杏果さんのソロコンサートに行って来ました。

申し込んだのが4ヶ月前で、このところはデッドだフリーだと、ももクロの音楽からはやや遠ざかっているのですが、やっぱり杏果さんの"Feel a heartbeat"は時折あの歌い出しが心に甦り、iPodでひょいと選曲することがあります。

昨年横浜アリーナでのVol.0.5から1年。今回は名古屋、大阪、東京で5つのライブを行う東名阪ツアーの最終日。これまで4回のライブがどうだったのかを事前に知ることもないまま、この日のライヴを迎えました。

入場時に顔認証で発券された席に行ってみると、何と広いホールの前中央ブロックの後ろ、ミキシングコンソールのすぐ前のど真ん中という好位置でありやした。15メートルくらい向こうのステージ上の杏果さんとちょうど同じ目線で差し向かいでした。

直前にアップされたブログのメッセージ、僕には「緑のTシャツとかペンライトは要らない」と読めました。今回は横アリで買った杏果デザインの白いマフラータオルだけを持って臨むことに。

内容はやはりソロアーティストとしての立場を一層強く打ち出したもので、ももクロでの自身のソロ曲を効果的に使いながらも、ももクロの楽曲は一切なしで、新曲含めた杏果の楽曲だけで全体を固めた構成でした。

オープニングの「ありがとうのプレゼント」は、ピアノ弾き語りで披露。スクリーンに終始映し出されたピアノの鍵盤を叩く短い指は、かすかに震えていましたが、堂々の歌いっぷりで一気に魅了。同じくももクロのソロ曲「教育」ではしっかり堅実なドラムを叩きながら歌ってくれました。

楽曲に加えて、曲中には自身が撮影し大学の卒業制作でも使ったものも含めた、写真も数多く使いながら、有安杏果の世界がより深く表現されていました。十分に準備の時間があるとは言えない状況の中で、スタフの皆んなで一生懸命考えたんだなと伝わりました。

アンコールも終わった最後の最後に、お客さんの声援に応えて独りステージに出て来てくれた際にも、「じゃあせっかくやからみんなで何か歌おうよ、どう?なに歌う?みんな何やったら歌える?」との杏果さんの呼びかけに、「あの空に向かって」とか声をあげる人が何人もいましたが、本人は「え?みんないっぺんに言うから、よう聞こえへん」とさらりと流してました。ももクロも有安さんも成長と進化を続けているのですから、いつまでも「路上ライブ」とか「あの空...」ではないです。

サプライズで10月に仙台、そして東京武道館でのソロコンサート開催に加え、それに合わせてソロアルバムが発売されることも発表され、ちょっと急ぎすぎじゃねぇかいという気もしなくもないですが、本当にこんなところまで来てしまったんだなあという嬉しい気持ちがこみあげました。本当におめでとう、杏果さん!

武道館での次のライヴでは、さらにしっかりと落ち着いた杏果の世界を期待したいと思います。急ぎ過ぎず、詰め込み過ぎず、許されるのならそこを大切にしてほしいと思います。これはももクロにも通ずることなのでしょうが。

言ってしまえば楽器演奏や写真の技量はとてもプロレベルではないですが、それがいいなと思えるのがアイドルの名残りなのでしょうね。

これからのアーチストとしての有安さんの成長が、ますます楽しみになったライブでありました。単独のファンクラブ作ります?


途中でステージ両サイドから場内に放たれたリボンテープ。今回の良席のおかげで僕の真上からテープが降り注ぎ、この日の記念に持ち帰ることができました。


7/17/2017

夏の3連休

もう梅雨は明けたのかな。明けたんだろうね、きっと。もともと人が勝手に考えたことだから。


7月11日朝6時30分の東京都心。夏の陽、夏の空、夏の雲。


3連休初日。子どもは野球に明け暮れなんだけど、朝は一応勉強させました。まだ自分の部屋にはなりきれてないけど、君の部屋が一番涼しいんだぞ。


子どもが練習に行っている間、パパは3連休の大事なイベントに備えて買い物がてら、またピースフラワーのテラスでアイスコーヒー。


同じ席から振り返って見上げるとこんな景色が見えました。


連休中日は少し早いんだけど、ママの四十...おっと、何回目かのバースデイを自宅でお祝しました。


わが家のお祝い事で何度もお世話になって来た石川町のケーキ屋さん「パティスリープティ・ボヌール」で今回もケーキをお願いしたのですが、なんと来月半ばで閉店されるとのこと。おいしさお値段ど真ん中の町のケーキ屋さんだったのに、残念であります。


月曜日は近所の小学校で3年生以下のチームでまた練習試合を企画してくださいました。それほど日差しは強くないと思ったのですが、首の後ろが真っ赤になりました(笑)。


子どもは健闘しましたが、いろいろな課題もよーくわかった実戦ならではの機会でありました。

音楽...書きたいことだらけなのですが...。やっぱり自由な音楽はいいですね!今回はそれだけ。

7/09/2017

梅雨の中休みに子どもの野球とピースフラワーとビール

梅雨の中休みで、例年通りの猛暑が徐々に盛り上がってきた。

子どもの野球チームのコーチの皆さんが、初めて3年生以下のチーム編成で隣町の2チームとの練習試合を企画してくれ、うちの子はなんと打順4番でキャプテンを任されたうえに、1回戦はキャッチャー、続く2回戦ではピッチャーをやらせてもらった。

これまでのように外野などを担当させてもらうのとは、試合にコミットしている感覚が本人のみならず観ている親の側でも一層強くなり、一球一球のたびに感じられるいろいろな想いを共有させてもらえた。

打撃ではそれなりの成果だったが、守備の方ではいろいろと学ぶところが大きかったと思う。特にピッチャーを務めた2戦目では、後半に疲れもあって制球が定まらず、精神的な弱さが出てしまって途中交代となってしまった。

1塁手と交代した子どもは当初明らかに目を腫らしていて、なんとか試合終了までは持ちこたえたが、最後のあいさつには立てずにクサってしまったのが一番残念だった。本人は疲れて気持ち悪くなったんだと言ってたけど、こういうところ過去の自分とシンクロするんだよね。

まあその後の合同練習ではまた元気に練習を楽しんでいたようなので、そのこと自体は家に帰ってからもあまり責めることはせず、本人の心のなかで省みられることを期待するにとどめた。

妻もチームサポートで参戦してくれ、この夏一番の酷暑のなか野球の1日は無事に終わった。

野球チームに入るとなった時は、ホンマかいなという気持ちもあったけど、今日は初めてここまでやってこられてよかったし、これからもできるだけ頑張って欲しいと感じた。


土曜日も暑さのなか、子どもは試合に備えた練習に半日あけくれたが、僕はお昼を食べに散歩がてら久しぶりに元町のピースフラワーマケットカフェのテラスで、ひとりでアイスコーヒーを飲みながらヘッドフォンでギル・エヴァンスの音楽を楽しんだ。

テラス席は道路との間に売り物の草花を並べるスペースがとってあり、ちょうどいい感じに表通りとの距離感がある。暑さもあってお客さんの多くは空調の効いた店内で過ごし、テラス席は空いていた。

ギルの音楽は、僕が好んで聴く唯一のジャズ・オーケストラものだけど、こういう音楽はダイナミックレンジ(音楽全体を通した音の大小の幅)が広い上に、トランペットなどのホーンが大活躍するので、通勤電車のなかではなかなか十分に楽しむことができないでいる。

向かいの立体駐車場からの照り返しもあってそれなりに暑さもあるのだが、時折いい風が吹き抜け元町を行き来する人々を眺めながら、音楽を大きな音で楽しむにはいい場所である。

子どもがこのお店の近くで習い事に通っていたので、その送り迎えで一時よく利用していたのだけど、これからまたちょくちょく来てみようと思っている。平日の昼間なんかいいだろうなあ。夜もいいかもしれない。


ウィスキーはちょっとひと休みして、この週末の夜はビールを楽しんでいる。

7/02/2017

ギル・エヴァンス「ライヴ アット ザ スウィート ベイジル」

週末に大学時代の友人がご親戚の結婚式のため広島から上京。横浜市内に住む高校から付き合いのある友人(彼らは元会社の同僚でもある)と3人で、武蔵小杉のグランツリーにあるイタリアンダイニングで夕方4時から軽く呑んだ。

年は同じだしそれこそ学生時代からの長い付き合いなので、何かこう余計な言葉での説明なしに話が通じてしまう。

特に深い話をしたわけでもなく、東京は何をするにも疲れるとボヤきながら麻布のホテルからやってきた友人と、疲れない程度に3時間ほど食事とお話を楽しんだ、

実は僕もこの新しい武蔵小杉に足を踏み入れるのは初めてのことで、駅を降りてからもうひたすら驚きの連続でありました。もしかしたらこの場所にマンションを買っていたかもしれなかったのだけど、今となっては住めば都でいまさらこの小杉には住みたくはない。


さて、音楽はデッドから武満、ミンガスと流れてきて、「うーんなるほど」という展開で久しぶりにギル・エヴァンスの出番となっています。

"Live at the Sweet Basil"は、大学生になった僕がジャズを聴き始めて5枚目に買ったCD。これに出会ったのは当時西宮北口駅と門戸厄神駅の間にあったジャズ喫茶「アウトプット」さんだった。

そこに連れて行ってくれたのが、先の広島から上京してきた友人で、彼ともうひとりの友人は近くの関西学院大学の学生、僕はその大学の音楽サークルに参加して彼に出会った。

そのジャズ喫茶は僕の記憶に間違いがなければ、コンクリートの箱のような建物で、当時でも珍しいスピーカーホーンが屋根に据えられているという本格的なオーディオを備えたお店だった。

入店してすぐに壁に飾ってあったこのアルバム(当時の新譜だった)のジャケットが目に止まり、リクエストをお願いしたら、女性の店員さんが快く応じてくれた。

かけてくれたのがチャーリー・パーカーのブルース代表曲4曲を、各人のソロでつないだ"Blues in C"。この演奏には2人ともその場で仰天してしまい、僕は翌日大学生協のCD売り場にあった6000円もした(組合員割引で15%オフだったかな)この2枚組CDを購入したのだった。

このアルバムでパーカー、ジミヘン、ミンガスらの作品に出会い、またアルバムの冒頭を飾る名曲名演"Parabola"は、いま考えればフリーや現代音楽への扉になっていたのかもしれない。これを作曲した人がウェイン・ショーターの兄アランである。

西宮でギルの音楽に出会って33年が経って、久しぶりにギルの作品を聴き込むタイミングで、当時共にこの作品を聴いた友人と再会できた。縁は異なもの味なもの、である。

ギルの音楽から早くもまた新しい展開になっているのだけど、それはまたいずれ。音楽はどこまでもつながってひろがっている。

(おまけ)

蒸し暑くなった日曜日、雨雲が北から現れて暑さと日差しがちょっぴり和らいだ夕方に、ちょっと自転車でポタリング。久しぶりにシンボルタワーまで走ってみました。


夏の夕暮れはいいですね。冷たいウィスキーの水割りが美味しいです。