僕が一番大好きな"First Circle"での劇的なピアノソロを始め、ライヴアルバム"Travels"に収録の"Straight on Red"の真っ赤な熱い演奏。
"Offramp"収録の"James"のご機嫌な演奏と、続く"The Bat Part II"で拡がる宇宙、そして"San Lorenzo"...!僕が聴き狂ったライルの名演は挙げたらキリがない。
音の粒がとてもきれいなピアノ。それがメセニーのやわらかいタッチのギターといい対比をなしていたことが魅力だったんだなと思う。加えて、ものすごい激しさを内に秘めている。それを表に出すのは結構稀なところが憎いところ。"First Circle"と"Straight on Red"は僕にとっては甲乙付け難いメイズinメセニーグループのベストテイクだ。
もう一つのお気に入りピアノソロ+αのアルバム"Solo Improvisations for Expanded Piano"も素晴らしい。ここでもやっぱりキースの影を感じるなあ。でもシンセの使い方はピカイチ。ドローン(長音)が得意な電子楽器の特徴をピアノミュージックに活かしたこのアルバムの世界観は、メセニーグループのライヴでも度々披露されてたなあ。