3/17/2013

華麗なる自転車乗り

子どもがもうすぐ4歳の誕生日を迎える。早いものというかまあ時の流れとはこんなもの。

ほぼ1年前の3歳のお誕生日プレゼントには、まだ少し早かったのだが本人が気に入った様子だったので、子供用の自転車を買ってあげていた。

補助輪を外してしばらく室内でまたがっている状況がほぼ半年以上続き、結局は補助輪をつけて外で乗り始めたのは夏も終ろうかという頃だったと思う。

ストライダーに乗っていたので、最初から補助輪なしで何とかやらせられないかという親の期待も、やはりさすがにいきなり外で乗せるのは不安になってしまい、あっさりあきらめて補助輪をつけて乗せることになった。

最初は座席を一番低くしていたので、多少ペダルを漕ぎにくそうにしていたが、座席をあげてやるとずいぶんよくなったようで、それからは結構気に入って乗ってくれるようになった。

相変わらず慎重そのもので、ブレーキの使い方はこちらが見ていてちょっとじれったくなるほどであるが、そのぶんハラハラすることは少なくなるので、まあいいかと思っていた。

子どもの自転車を見た斜め向かいの同い年のお友達も、同じのが欲しいとサンタさんにお願いしたらしく、正月以降は2人で仲良く楽しそうに乗り回す冬となった。

ところが2週間前の金曜日、僕が仕事から帰宅してみると、子どもが「あした〇〇ちゃん(斜め向かいのお友達のこと)といっしょに、ほじょりんとって、しんりんこーえんでじてんしゃにのる、もうおにいちゃんだから」とか言っている。

聞けばママどうしの会話で「そのうちに補助輪を...」とか言ったのが、子どもたちに伝わってそうなったらしい。僕なんかはまだちょっと早いんじゃないかと思ったのだが、子どもはすっかりその気である。

翌日の土曜日、まあやってみるかと補助輪を外してまたがらせてみた。サドルはさすがに足がほとんど着かないのは危ないので、半分ほど下げることにした。

最初はよろよろしてなかなか足で進むことすらできずにいたが、そのうちちょっとずつストライダーのように、足で地面を歩きながらハンドルを握って進むようにはなった。

お昼ご飯前に一度だけ、僕がサドルの後ろにある小さな取手を握って、ペダルを漕がせてみたところ、なんとかペダルはまわしたものの、車体は完全に傾いたままかろうじて僕の手で倒れないで済むという状況だった。まあやっぱりそうだよなあ。

ご飯を食べて、ママと3人で森林公園へ。米軍住宅の入り口を過ぎたところにある通称「モーガン広場」まで行って、練習してみることにした。

そこに着くまでの10分弱の道中は、もっぱら親のどちらかが子どもの肩や背中に手を置いたりして、ストライダーのように足で地面を蹴りながら進ませたのだが、モーガン広場に着くまでにはそれにもずいぶん慣れたようで、さながら大きなストライダーという様になっていた。

モーガン広場は直径50メートルほどの円形の舗道に囲まれた芝生になっている。その舗道を使ってさあ練習。ところが、僕がサドルの取手をしっかり握って押しながらペダルを漕ぐ練習を始めてみると、妙に安定している感じがする。

ふーん、と思って「パパ、手離してみようかな」とか言うと、やはり不安になるのか一瞬手を離してもすぐによろけてブレーキとなる(実は補助輪を外してからここまで、まだ一度もコロんではいなかった)。しかし押している時の安定感はどんどんよくなっている感じがした。

そこで試しに手でサドルを押しながら、「パパ持ってるよ、いいねいいね、だいぶ漕げるようになってきたね、いいよいいよ、ちゃあんと持ってるからね、パパ」とかいいながら、手の握りを緩くしていくと、これは絶対にいけると僕は確信した。

そのまま声をかけ続けながら、僕は思い切って手を離し、両手を高く上げて一緒に走った。子どもは鮮やかに僕を置いて舗道を補助輪なしの自転車で駆け抜け、その向こうで様子を見ていた妻が驚いて手を叩くのが見えた。

家を出てたった30分、補助輪なしの自転車にまたがってから1時間ほどしか経っていなかったが、いともあっさりと補助輪外しの儀式は目的を達してしまったのでありました。

そのまま広場を数回周らせてみたけど、転ぶこともなく、止まるのもちゃんと自分でブレーキをかけて足を着いてできました。これには2人ともビックリ。ストライダーの効果はあったんだね。それとやっぱり本人が自転車が好きなんだろうなあ。

帰りも安定した走りでほとんど自力でペダルを踏んで、無事に自宅に着いたのであります。その夜はもちろん「お祝い」と称して飲んだのは言うまでもありません(笑)。


(おまけ)前回のろぐに書いたカートにやられた翌日、子どもと2人でお台場に行ってきました。先のCDショップ大賞記念ライブで訪れた、ダイバーシティTokyoにある実物大のガンダムを子どもに見せてあげたかったのです。

子どもはすっかり魅了されてしまい、結局館内にある展示スペースを見学したりしてあっという間に3時間が過ぎてしまいました。

帰る前にガンダムカフェの店頭でやったガチャガチャで、見事にガンダムが出てきてご満悦の様でした。ガンダムはまさに平成の大仏ですね。

しかし、結局帰りには銀座の博品館に寄らされてしまいました。お目当ては3階にあるブリオの木製レールコーナー(昨夏以来もう何回きたことか...)。この日は約1時間と短めの滞在で気が済んだ様です。

もうすぐ4歳だね。ありがとう。


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