ジョン=マクラフリンの新作が登場。さっそくアランの店で購入して聴いている。タイトルは"To The One"。最近、彼が組んでいるユニット"The 4th Dimension"によるレコーディングだ。
最近はこういう音楽を何と呼ぶのだろう。やっぱりまだ「フュージョン」とか言うのだろうか。まあそんなことはどうでもいい。リズムは4ビートでも8ビートでも16ビートでもない、かといってポリリズムなどというのすら憚られる。とにかくとてもスリリングな超ハイテク・ジャズ・ギター・アルバムなのである。ジョンはもちろん、キーボード、ベース、ドラムいずれも超一流の技工師達で固められており、どこをとっても溢れ出るフレーズの洪水だ。
音と音の間や一音々々の味わいを重視した作品が幅を利かせる昨今、この手の音楽はともすれば嫌みや古さを感じさせてしまいがちだが、そこはさすが大先生である。こういう内容で聴けば聴く程に味が出る作品というのは、なかなか出会えるものではない。
ジョン自身によるライナーによると、この作品のインスピレーションとなっているのは2つの源があるとのこと。1つはコルトレーンの"A Love Supreme"、そしてもう1つは自分自身による過去40年間におよぶ探求なのだそうだ。何ともカッコいいではないか。前者だけなら誰でも言えそうだが、後者はそうそう言えるものではないし、2つを並列するなどもう限られた人にしか許されませぬ。
彼が熱心なコルトレーンフリークであることは、1990年代にエルヴィン等と録音したアルバム"After the Rain"に端的に現れているが、ここで再びコルトレーンの名前を引っ張り出しているのは、よほど最近になってまた強い刺激を受けたのだろう。冒頭の"Discovery"を聴けばそのあたりはすぐに納得できるはずだ。
脱帽!感服いたしました!ははあ〜m(_ _)m
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