11/30/2014

ももいろクローバーZ「ももいろ夜ばなし第一夜『白秋』」

ももクロが2年前に行ったライヴ「ももいろ夜ばなし第一夜『白秋』」がブルーレイで発表された。

これまでこのライブの内容は、セカンドアルバム「5th Dimension」のボーナストラックとして第一部だけがオーディオで発売され、その様子はファンクラブサイトで期間限定で映像が公開されていた。

いまでこそ大きな会場でのライブは生バンドをバックにしたものが当たり前になっているももクロだけど、2年前のこのライブは「実験的イベント」として告知され、開催の当日まで内容は一切公表されずに実施された。

その年の夏にフジテレビ系のイベント「フォーク村」にゲストで出演し、南こうせつらフォークの大御所と共演したことが、このライヴの企画につながっている。

これはいわゆるアンプラグドのライブイベントで、アコースティックな生演奏をバックにももクロちゃん達の歌を楽しむという「踊らないももクロ」のイベントなのである。

第一部の内容は既に知っていたので気軽に視始めたのだけど、既に視たことがあった第一部でさえもなんだか妙に興奮してしまった。

大きな画面であらためてじっくり視る「踊らないももクロ」ちゃんたちの姿は、いつもとは別の意味で彼女たちを身近な存在に感じさせるようだ。

第一部ではメンバーそれぞれのソロを中心に進行。フォークにちなんだカバー曲も悪くないし、杏果ちゃんのソロ曲「ありがとうのプレゼント」ももちろんいいのだけど、それ以上にそそられるのが 詩織ちゃんのソロ曲「涙目のアリス」である。もともといい曲だとは思っていたが、ここでの存在感と魅力は格別である。

南こうせつがゲストで参入する第一部後半は、やはり「おいちゃん」というか「おじいちゃん」のはしゃぎっぷりが少々くどい感じで飽きて来るのだけど、何とか我慢して酒を呑みながらおしまいまで楽しむことができた。

195分のライブ映像を一気に視るのはなかなか難しく、次の日の夜に、続く第二部を初めて視たのであるが、こちらがもう想像を大きく超えた内容で、ただただ感動するばかりだった。

正直ここまでのものだとは想像していなかっただけに、これが2年間封印されて来たことにも改めて驚いてしまった。

いろいろ事情はあったのだろうが、当初「映像化はしない」と明言していたと記憶しているけど、このあとの彼女達の軌跡を考えると、このイベントの重要性はとてつもないものであることは言うまでもない。

第二部はももいろクローバーZとしてのアンプラグドライブ、本当の意味での「踊らないももクロ」(もちろん元気な彼女達がじっとしているわけはないのだが)。ヴァイオリンが奏でる「Overture」に続いて、いきなりこのような編成ではあり得ない「ワニとシャンプー」で始まるところが先ず度肝を抜かれる。

そして、それはメンバー達が「戦争ボックス」と呼ぶ「LOST CHILD」「Z女戦争」「猛烈宇宙交響曲第七楽章『無限の愛』」と続く部分で、一気にピークに昇りつめる。ここはもう 圧巻そのもの、我を忘れて視いってしまった。

僕のお気に入り「LOST CHILD」を冒頭のラップと途中の語りを含めて生でやってのける様は、いままで生含めて聴いたどの演奏よりも素晴らしい!これだけでも買った甲斐がありやした。いやあやっぱりスゴい!ももクロはイイ!

今回は、今年の2月に六本木のEXシアターで開催されたこの続編「ももいろ夜ばなし第二夜『玄冬』」とカップリングになった、初回限定BOXセットを購入したのだけど、そちらの方はまだ視ていないけど、何となく「白秋」に比べれば安心して視られる様な気がしている。

久しぶりにももクロちゃん達の映像を購入したけど、これは本当に買ってよかった!僕が視たいももクロそのものでありました。

年明けには、あのKISSとのコラボレーションでのシングル、それと東京ドームでのツアーファイナルに参戦と、とんでもない企画も発表されていて、その後は映画の公開とか、年末から年明けにも何かとスゴいことが待っている。

ちなみに僕は初めて買ったロックのアルバムがKISSの「DESTROYER」で、彼らの「ALIVE 2」までの全作品は幼心に刻まれているので、ライブ行っても十分楽しめると思うんだけど...まあ何かで映像化されるのを待つことにします。

ずいぶんと大きくなったももクロだけど、着実に自分達の芯をしっかり持ってそれを太く強くしていきながら、路線を幅を拡げながら進んでいる。だから僕は彼女達を見続けるんだよ。僕がいいと思う側面も決してブレはない、実力に見合ったことをしっかりとやっている。なかなかないよね、こういうことって。


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