11/25/2014

なごみ詩

今年最後の秋が楽しめた3連休。念願だった南伊豆の宿「なごみ詩」さんに、三度目の正直でようやくお邪魔することができた。

初めてここを予約したのは去年の夏。海で泳げる様になった子どもに、きれいな海を楽しませてあげたいと思って、南伊豆あたりの情報を集めている時に偶然見つけた。それはとても僕の心をひきつけるところだった。

ところが出発の前日になって、仕事の疲れから病気になってしまい断念。その1ヶ月後の9月半ばにリベンジとばかりに予約したところ、今度は台風が来てまたまたキャンセルになってしまった。

今年の夏は、南紀白浜できれいな海を楽しませてあげることができたわけだが、それでも僕にとってこのお宿のことが頭の中から離れることはなかった。

先週後半に勤めている会社の大きなイベントがあって、僕もそれに関わる仕事を担当していて忙しい日が続いていた。それが終わって迎える3連休に自分へのご褒美もかねて、一度泊まってみたかったこの宿に予約を入れていたのだ。

南伊豆は遠い。横浜駅から在来線特急で2時間20分かかって伊豆急下田に着く。今回はそこから車で10分程の田牛(とうじ)海岸にある「サンドスキー場」を先ず楽しんだ。

独特の地形をした狭い海岸で、海からの強い風に砂が背景の丘の斜面に吹き付けられてできたという天然の砂山。傾斜はなんと30度あり、そのゲレンデをソリで滑り降りて楽しむのだ。
あまりの傾斜に最初はビビっていた子どもだったが、とにかく上まで登って借りたソリに乗せて滑らせてみたところ、持ち前の(?)バランス感覚で見事に直滑降。結構スピードが出るのと、巻き上がった砂がまともに顔面に吹き付けるので、口の中まで砂が入ってきます。でも楽しい!
海岸で砂まじりのお弁当を食べて、ママと岩場を探検。あんまり高いところまで行くんじゃないよお。
このあと竜宮窟を見学して田牛海岸へ出て、そこから盥(タライ)岬遊歩道をミニハイキングで楽しんで、宿のある弓ケ浜海岸を目指す。その前に田牛海岸の砂浜でお決まりの波遊び。これから歩くんだからクツを濡らすんじゃねぇぞお!
この日は海沿いにある漁師さんのお宅で、海風にさらしてイカを干す光景がいくつも見られた。旨いんだろうなあコレ。
遊歩道は取り立てて急な斜面や段差があるわけでもなく、途中で林のなかも通りながらの3キロメートル程度のコース。気温が20度に届かないくらいのちょうどよい南伊豆の風を感じながらのハイキングだった。
タライ岬から弓ケ浜方面を臨む岩場での1枚。南伊豆は本当に美しいなあ。
1時間半程で逢ヶ浜海岸に出る。そこにある奇岩のひとつエビ岩。
ということで午後2時半頃になごみ詩さんに到着。このすぐ裏が弓ケ浜海岸で、砂浜まではたった30秒。波の音が部屋にも響いてきます。お風呂も家族にはちょうどよい大きさの露天風呂と内湯があって、それを3部屋でなかよく譲り合って使う。とても気持ちがよくて、素敵なお湯だった。
そしてお楽しみのお料理は海の幸づくし。この日は南伊豆で伊勢海老祭りということで、伊勢海老が3本。刺身と焼きとボイルにしてもらった。さらにお造りには珍しいブダイを含む盛りを出していただいた。

一番美味しかったのがこれ、金目鯛の塩釜焼き。子どもは運ばれて来た料理を見るなり「なにこれ!?」を連発(笑)。料理を説明してあげるとさっそく木槌でパンパンパーン!美味しいふわふわの金目鯛が出て来たのでありました。お酒もいただいて大満足。久しぶりの満腹だった。
ここは絶対夏に2泊で来るべしと弓ケ浜に誓って翌日にチェックアウト。その後のことを何にも考えていなかったのだけど、ここまで来たのだからと石廊崎に行って、観光船と灯台を楽しんで岩室神社にもお参りして来ました。

観光船で初めて訪れたヒリゾ海岸はやっぱり水が一段ときれいだった。ここで遊ぶのは楽しいだろうねえ。
灯台の断崖に建つ岩室神社へ。
お参りをして引いたおみくじを熟読する子ども。何をお願いしたのかな。
南伊豆はやっぱりとてもよいところだった。来年の夏は必ず家族で海を楽しみに来たいと思う。

(おまけ)
土曜日の朝のウォーキングで山下公園から見上げた空。朝日に照らされて輝くうろこ雲が見事だった。

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