12/07/2014

音楽のことを少し

今日は音楽についていまの僕のなかにあることを少しだけ書いておきます。

先週は2つの呑み会がありました。どちらも話題の中心は音楽のことで、呑んだ相手は僕とそれほど大きく年の変わらない人たちでした。

ひとりは最近アナログ盤で1950年代を中心としたモダンジャズを聴くのが楽しみなんだそうです。彼は一時期現代音楽なんかにもハマっていたりして、私とはいま一番深く音楽の話をする呑み友達かもしれません。

J.R.Monteroseとか、Sonny Crissとか、Claude Williamsonなんて、しばらくこちらの日常からは完全に姿を消されていた人の名前がいくつか出てきて、僕としては久しぶりだなあと懐かしむ一方で、そうは言っても結構そうした音楽を覚えているものだなあと我ながら感心したりもしました。

J.R.は残念ながらあまり思い入れもないんだけど、Crissは"Saturday Morning"、そしてWilliamsonは"Fabulous!"、この2つは外せないよ、と、自分のお奨めはしっかりお伝えしておきました。どちらもこの週末に久しぶりに聴いてみたけど、やっぱりいいよね、うん。

もうひとつの呑み会は、最近お仕事でお世話になった2人で、どちらも何か気になるところがあったので、仕事関係ではほとんど呑みに行かない普段の僕の方から、ちょっとお声がけしてみたのでありました。

呑みながら少し自分の趣味とかの話になったので、僕が自分と音楽に関する話を少ししてみると、そのうちのひとりが出し抜けに「実は私はですね、家に30台くらいシンセサイザーがあるんですよ」とか始めてくれて、ああ、この会をやってよかったなあと思ったのでした。

これもまた日常からは長らくいなくなってしまっていた、冨田勲の「惑星」の話になったりして、彼が興味深いお話を聞かせてくれたのでありました。

これも聴いてみたくなったんだけど、もの入れのダンボール箱に眠っていることが分かり、これを取り出すのがもはや難題になっていたので、この週末は諦めました。

どちらの席でも、僕が最近どんな音楽を聴いているか、割とすんなりとお話しすることができたのですが、少し前からこのろぐでもちょっとまとめて書こうと思っていることについての、頭の整理にはなったかな。

最近、ろぐであまり音楽の話を書いていません。前回はももクロのことを書いたけど、別に毎日彼女達の歌を聴いているわけじゃないですよ。朝晩の通勤や夜の一杯で聴いているのは、いまはほぼ100%「フリーミュージック」になってます。

でもここ一年ほどの間で聴き方と言うか、そういう音楽に向かう姿勢とでもいうのかな、それがちょっと変わって来たのです。もちろん、以前よりも、より深く聴く様になったといえばそうなのですが、それには別の理由があるのです。

だけどその「理由」についてはいまは 書きません。ただ、その理由の故に、何か気に入った作品ができたとして、その演奏のこういうところがこんなふうに素晴らしいとか文章で書くというのとは違う、別の表現につなげていきたいと思う様になったのです。

だからいい作品には次々と出会ってはいるのですが、その感想を書くみたいなことではない、別のことをこのろぐでやりたいと思っているわけなのですが、そのことを試してみようと思えば思う程、どんどん底が見えない状況になって、これはとても簡単なことじゃないなあ(当たり前なんだけど)となってしまっているわけなのです。

50才という節目を迎えたことも、その大きなきっかけになっていますし、仕事のこととかもやっぱり関係はあるのだと思います。だけどもう一つはっきりして来たのは、そのことがなにも突然変異的に心の中に発生して来ているのではなく、僕のなかでは楽器を演奏し始めた中学生の頃から、ある意味で一貫性のあることなんだなということに気づかされることにもなりました。

そのことを自分なりにコントロールしようとして、アクセルよりもブレーキをずいぶん使って来た様にも思います。その理由は、やはりそういう音楽に対して自分のなかである種のカミングアウトとでも言うんでしょうか、何か遠慮とか懸念する部分が何方かと言えば音楽とは直接関係のないところであったのだと思います。

この2ヶ月ほどの間で一番ヘビーに聴いているのは、Joe Morrisです。以前から好きなアーチストでしたが、自分の姿勢がこうなることでそれが一気に加速しました。というか、僕がこうなることに導いてもらえたのは彼のおかげだなんだと思います。

ちょっととりとめのない感じになって来たので、今日はこのくらいしておこうと思います。 これからも少しずつ書いていければと思ってます。

そうはいっても、前半で出てきたこの下に掲げた音楽も素晴らしいですよ。是非聴いてみてください。


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