7/29/2012

真夏のバトル

実は、訳あって7月3回目の3連休になってしまった。会社の皆さんすいません。

金曜日に仕事をお休みして、夏休み中の子どもを連れ出した。向かった先は・・・僕の職場の最寄り駅であるJR田町駅。お目当ては、同駅近くにある三菱自動車本社ショールームで行われていた、タカラトミーとの共同イベント「タカラトミーフェア」。

それほど広いわけでもないショールームに、プラレールの大きなジオラマと、加えて豊富なレールや車両などを自由に使って遊べるフリースペース、これが子どもの欲望を強く刺激したのは言うまでもない。

平日ということもあって、十数組の親子が遊びに来ていたが、当然パパは僕だけ・・・。あとはおそらく最近急速に建てられた高層マンションの住人と思われる近隣のママたち(中国系の人も2人ほど)。

時折、建物の前を通るサラリーマンの姿を気にしながらも、ママ達とちょっと会話したりしてなかなか楽しかった。ほんの数百メートル先では職場のみんなが仕事しているのかと思うと、なんとも妙な気分ではあったが。

子どもはとにかく大量のレールと車両なんかを自由に使っていいとあって、もう目は蘭々である。パーツコーナーで偶然見つけた転車台にハマってしまい、これは長時間コースだなと覚悟した。

館内ではママ達に加えて、ショールーム専属のキレイなお姉さんたちが相手をしてくれるし、エアコンもよく効いているしで、気がつけば1時間半が経過していた。

外に出ると田町はお昼時。さすがにお店の事情に明るい僕でも、やっぱりこの時間に子連れでゆったり入れるお店となると、なかなか答えがない。結局、駅前からタクシーで子どものリクエストの「東京タワー」へ(3メーターで着きます)。

タワービルのコーヒーショップでパンを中心にした簡単なお昼を食べて、大展望台へ。はっきり言って何の感動もない(41階にあるオフィスからの眺めとなんにも変わらない)景色なのだが、子どもはそれなりに楽しんでいた模様。

子どもは土産物屋にあった東京タワーのミニチュアの飾りを「ほしい」といったが、やんわり諦めてもらう。

せっかくここまで来たのだからと、銀座にあるおもちゃの老舗デパート「博品館」へ。東京タワーから光化学スモッグと照り返しの炎天下を地下鉄大門駅まで歩いて、浅草線で新橋駅までいって、そこからまた歩く。

博品館の3階に、子どもが好きな北欧玩具「ブリオ」のレールセットを大胆に使った大きなジオラマがある。これをどうしても見せてやりたかった。

子どもはさすがに疲れて、博品館に着く直前はいつもの半部以下のスピードでしか歩けず、半ば引きずられながらの入館になった。途中で「もうあるけないのお」が出た時は、ほんと親ばかでごめんねという気持ちで一杯だった。

ところがジオラマの実物を前にすると、子どもの目はさっきのプラレールと同じになったかと思うと、それを超えて硬直状態となってしまい、おそるおそる目の前に転がっていた車両をレールに乗せて遊び始めた次第。

当初は自分の目の前の世界だけで遊ぶのだが、少しずつその先に車両を動かしているうちに、やがてジオラマの全体を少し理解したらしく、それからはこのセットを行ったり来たり(このジオラマは床上ではなく立って遊ぶように作られている)して、90分間立ちっぱなしでこれに熱中した。

「パパはこれで遊んで」と1台のディーゼル機関車をあてがわれ、僕もこの狭いようで広い世界を行ったり来たりした。

あまり遅くなるとラッシュになるのも困るしなあと、3時過ぎから少しずつ「そろそろ帰ろうか、じゃないとママが心配するよ」的な説得工作に着手するも一切の効果はなく、結局同日午後3時45分に帰宅に向けた強制執行と相成った。

これには子どもも大泣き「まだまだやりたいことがあるんだあ〜、うわあああ〜ん(涙)」。小便の放水など徹底抗戦の様相を呈するも、さすがに場数を踏んできた熟練の(?)隊員による手際よい執行により、ターゲットを同館地下洗面所に連行して、濡れたパンツとズボンを交換したのちに、なんとか館外へ導き出すことに成功した。

とても疲れたがいい経験にはなった。おかげで日曜日も子どものご指名で(ママはこなくていいの!)、みなとみらい散策に随行することになった。パパのプランはハードウォーキングだから覚悟しろよ。

子どもはたくましくもあり、泣き虫でもある。





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