当初予定されていた発売日からは少し遅れたけれど、それだけ待った甲斐があったというもの。キタヨ、キタヨッ!これは素晴らしい!文句なしにコンテンポラリー・ジャズの傑作。あらためてジャズという音楽の輪郭をしっかりと描いてくれる作品だ。
クァルテットとしては前作"Metamorphosen"から3年ぶりの録音。メンバーはドラムがジェフ(=ワッツ)からジャスティン=フォークナーに替わっているが、この新しいメンバーでの演奏は既に2年前の来日公演で爆裂体験済み。バンドのパワーは相変わらず超強力である。
ボーナストラックを含めて、メンバーのオリジナルが7曲とカバーが2曲で構成される内容なのだが、個人的には"Metamorphosen"を彷彿とさせるテーマやフレーズが随所に出てくるように感じる(あれ、ちょっと似てるけど・・・でもタイトルは違うなあ、って感じ)。もちろんマンネリとかそう言うことでは全然ない。
いつものことだが、通勤時は前作や前々作の"Braggtown"なんかも含めて、すっかりブランフォード祭りになっている。
まあどれもスゴいけど、今回の作品ではそのスゴさがさらに確実なものに進んでいるのが感じられて、円熟味とかいう安っぽいことではなく、なんというかコワいというかヤバい感じがしてしまう。
このグループが、コルトレーンのクァルテットやマイルスのクィンテット、それにキースのトリオなんかに堂々と肩を並べる存在であることが、僕のなかでは確実になった。
老若男女を問わず、迷わず買って、黙って聴けば、即鳥肌。いい音楽は腹に落ちる。お腹を空かせて聴くべし。
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