さて、大井川鐵道の旅に続く連休後半のビッグイベントは、こどもの日に開催された、ももいろクローバーZのライヴイベント「ももクロの子供祭りだよ!全員集合」である。
「子供祭り」の名前で開催の告知があって、インターネット先行抽選販売に申し込むもハズレ。その後日の本発売も開始2分で売り切れという、相変わらずの状況にため息をついていたのが、連休直前になって急遽、同日の正午開演の追加公演の告知がもたらされた。
発売日は連休2日目の日曜日。子どもの相手はおじちゃんにお任せして、午前10時からの一斉発売にiPadからネットで挑むこと約40分、なんと念願の初ももクロライヴのチケットを手に入れることができたのである。
その名の通り、小学生以下の子供を対象としたイベントで、大人の同伴者が必要なのだが、子供の人数と同数かそれ以下の人数の大人しか入場が認められないという仕組み。なので、今回は僕が子どもを連れて入場することに(当たり前か)。
ももクロのチケットを入手できた喜びと興奮の一方で、うちの子どもがこういうイベントは未体験なのでどういう反応を示すかなあという不安もあり、なんとも複雑な気分で当日を迎えることになった。
ちなみに少し前に鑑賞した子供向けのミュージカルイベント「オズの魔法使い」では、ドロシーが竜巻に巻き込まれてオズの国に飛ばされるシーンで先ず号泣。続いてコワーい西の魔女が出てくる度にまたまた号泣、という有様だった。うーん、どうなることやら。。。
ももクロについては、以前から少しずつテレビ番組の録画やDVDを見せていたこともあって、時折「おねえちゃんのダンスみたい」とか言うようになっていた。まあパパが喜ぶからというのも理由半分なのだろう(泣ける)。
子供祭りの会場は、埼玉県戸田市の戸田市文化会館。横浜のわが家からは電車3本と歩きで90分以上の道のりである。半ばあきれつつも協力的でいてくれた妻の理解もあり、彼女も会場までついて来てくれることに。ありがとう、ママ。
さてさて、根岸線〜湘南新宿ライン〜埼京線と乗り継いで、戸田駅へ。それらしい子連れが何組もいる。
ロビーでお弁当を食べさせた後、ママはここからしばらく読書タイムへ。僕は子どもを連れていよいよ場内へ。先ずグッズ販売のところで必需品のペンライトを求めたがあえなく売り切れ(あちゃー)。仕方なく以前から欲しかった「5色の房フサZキーホルダー」を買う。
ホールは1200席ほどのこじんまりとした会場。席は前から13列目のやや右寄り。いい感じである。ステージまでの距離は25mくらいで近かった。今回のイベントは大人は着席が義務づけられているのでそれもポイントである。
開演を告げるアナウンスの後、ステージの幕が上がると5本のスタンドマイクが並んでいる。そこに赤いハッピ姿の夏菜子ちゃんが登場。「子供祭りだよ!」という観客への呼びかけに、僕らはお決まりの「全員集合!」で応える。そう、今回のイベントはドリフターズの「8時だよ!全員集合」のパロディになっているのである。
聞き慣れた賑やかなファンファーレ風テーマに乗って、客席通路から4人のメンバーが登場すると、早くも興奮!ステージに5人が揃って「エンヤ〜コラヨ!」でおなじみのオープニングテーマをももクロバージョンで熱唱。こうしてお祭りの幕が開いた。
イベントの内容についてはウェブのニュースでも写真入りで報じられているので、詳細はそちらをご参照ください。セットリストはこちらの記事にあります。
さて、こう書くと非常にハッピーな1日だったように思われるかもしれないのだが、実際には僕自身も反省すべきところもあったし、イベントとしてもちょっと残念だったところもあった。
確かにイベントは楽しかったが、あまりにもコントの部分が多すぎた感は否めない。もっとももクロの歌と踊りを楽しみたかったというのが正直なところ。せめてコントと半々程度の時間配分にして欲しかった。
うちの子どもにはコントはわけの分からないおしゃべりにしか映らなかったようで(まあ無理もないが)、途中でお化けが出て来たりしたこともあって、退屈さ極まって開始30分で泣き出してしまった。
これはマズい、早く5人での歌と踊りをみせてくれと願うも、コントの合間に挿入される歌のコーナーも、メンバーのソロパフォーマンスだった。馴染みがないものばかりだしグループでのパフォーマンスとは別物である。
それでも子どもは歌になるとそれなりに聞き入って楽しんでいた。れにちゃんの演歌だけはダメだったみたいで泣いたが、詩織ちゃんの歌には一番反応してた。僕には子どもの感性についてあらためて知るところが大きく、ある意味驚きでもあった。
その後も無情にも(すいませんね主催者様)コントが続き、最後のコントから「ココ☆ナツ」が始まったのは、開始から1時間45分後だった。オリジナルの「8時だよ!」だって1時間番組なんだけどねえ。
2曲目の新曲「みてみて☆こっちっち」では、テーマ曲となるピカチュウとメロエッタもステージに登場。子どもも嬉しそうに見入っていた。もうちょっと早くからこういうのやって欲しかったなあ。
3曲目に「Z伝説〜終わりなき革命〜」でいよいよももクロらしくなって来たと思ったらこれが最後の曲で、「うれしいんだZ音頭」で幕となった。まあこれ以上続けられてもキツかったかもしれない。アンコールを求める声は1回目の公演では起こらなかった。
まあ、うちの子どもがちょっと小さすぎるのは仕方なかった。これは無理に連れて来た僕がいけないのだろう。でも、となりの席にいたもう少し大きな男の子も途中でぐずりだして、お母さんの胸で寝てしまったし、すぐ前に座っていた小学校高学年くらいのお姉ちゃんも、コントの後半は口を開けて寝ていた。
加えて言うなら、ドリフのコントが子どもにも愛されたのは、やっぱり面白い仕種とか表情とか声使いとか、そういうことにズバ抜けた才能があったわけで、今回ももクロに客演したお笑いタレントにそういう才能のある人はいなかった。いわゆる「おしゃべりコント」であって、内容的に子ども向けとは言いがたかったのも残念である。
記事にもあるように、2回目のセットでは本家ドリフの加藤茶さんが出たり、セットリストも少し変わっていて、個人的にはそちらが羨ましい。まあ終わったことは仕方ないのだけど。1回目はいわゆるゲネプロを興行にしたのかなとさえ思ってしまう。
とまあ、ちょっと愚痴っぽくなってしまったが、なんとか子どもと一緒に2時間10分の公演を最後まで鑑賞することができた。頑張りました。この時点で僕も疲れてしまって頭は真っ白だった。おバカなパパにつき合ってくれてありがとうね。
妻にメールして会場玄関まで迎えに来てもらう。「どうだった?」と聞かれて子どもは「たのしかった」と言ってくれて、僕の心はちょっと半泣きでした。
ホール前のベンチで妻が買ったクッキーを食べて、少し歩き始めたら抱っこを求めてすぐに寝てしまった。やっぱり疲れたんだね。
そこから埼京線、湘南新宿ラインを乗り継いで桜木町へ。みなと博物館にあるカフェで休憩したあと、先日おじちゃんと行ったばかりのお気に入りの遊園地にまた連れて行ってあげた。大きな「きかんしゃトーマス」の風船も買ってあげた。
それから、妻へのねぎらいと感謝の意味も込めて、またシーマンズクラブに行って夕食をとった。白人女性のウェイトレスさんがいて、トーマスの風船を嬉しそうにいすに結びつけてくれ、子どもに親切にしてくれた。この日は疲れたのでタクシーで帰った。
イベントについては、ちょっとひどく書いてしまったかもしれないが、やっぱりこのろぐでは正直に感じたことを書くことにしている。関係者の方がご覧になっていたら、実際に観てこういう状況と感想を持った人もいるのだという程度に、参考にしていただければと思う。
初めて目の当たりにしたももクロちゃんたちは、やっぱり元気一杯で素敵だった。この5人でなければももクロじゃないなあという印象が強く残った。今度は是非しっかりとしたコンサートイベントを見てみたいと思う。
後日、記事になった「子供祭り」の写真を子どもに見せたら、「あっ、これパパといっしょにみたねぇ」と嬉しそうだった。まあそれなりに楽しんでくれたのかな。
こうしてこどもの日は終わり、連休最後の日は横浜でのんびり過ごして、長く充実した2012年春の大型連休は幕を閉じた。楽しかったあ!
0 件のコメント:
コメントを投稿