6/12/2011

グールーを偲んで

前回、CDを整理したことを書いた。そこそこ大掛かりな作業だったが、自分がこれまでに買ったいろいろなものを順不同に手に取ることになるので、時代が過去25年程の間を行ったり来たりして、そのことに何か不思議な興奮をおぼえていた様に思う。

今回はジャズばかりを整理していたつもりだったのが、引越し時に箱にまとめた時に紛れ込んだのか、ラップのギャングスターのCDが出て来て、僕の脳裏のなかには突然にして、DJ Premierの軽快なリズムとGuruのラップで満たされた。と、それまでの流れ作業から僕の頭は勝手に、このCDを処分するか否かの判定を勝手に始めていた。

自分にとってある段階で選りすぐられたものばかり残されていたのだが、今回は逆によほどの思い入れが無い限りはと腹をくくってかなりさばさばと判断を出していたので、結論は意外にも早く出た。ギャングスターの作品は僕にとってはまだしばらく手元に残しておきたい音楽だということ。

僕とギャングスターの出会いについては、このろぐをはじめて間もない頃に書いてたとおり。もう15年程前のことだ。一時期、ジャズよりも入れ込んでいたテクノやヒップホップ、ハウス等の音楽だが、最近はほとんど耳にすることはない。それでも彼等の音楽は数少ない例外である。その意味では7年前のろぐで書いた思いに少しも変わるところはない。やっぱり「本物だけが持つ魅力」というのは本当にあるのだ。

ところで、そう言えば最近彼等はどうしているのか、何か新しい作品を出してるのだろうかと、少し気になってネットで調べてみたところ、なんとラップのグールーが昨年4月に心臓発作で他界していたことを知った。まったく気がつかなかった。

ということで、CDの整理を終えた後に、遅ればせながら急遽グールーを追悼する意味で、彼等の手持ちCDを出して来て、順番にじっくり聴いてみた。もちろんiPodにも入れて仕事の行き帰りにもしっかりと。

ベスト盤を兼ねた2枚組"Full Clip"もあるが、やっぱり僕としては"Daily Operation"と"Moment of Truth"の2つをおススメしておきたい。前者のベストテイクは13曲目の"The Illest Brother"、後者のは8曲目のアルバムタイトル曲だ。

いずれもグールーのラップが凄まじく冴え渡り、プレミアの作り出すリズムもご機嫌だ。"Moment of Truth"の直前にグールーの留守電に恋人達から寄せられた(?)メッセージが並ぶ件も面白い(因みにそのなかで最後の女性が発するメッセージにこのタイトルがある)。

46歳の中年男がさほど面白くもない仕事に通う電車のなかで、ギャングスターを聴きながら頭を軽く揺さぶる。悪くない光景ではないか。

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