6/05/2011

抜歯

先週の月曜日に生まれてはじめて歯を抜いた。

20年ほど前に虫歯の治療から神経を抜いてしまっていた歯である。かかりつけの歯医者の方針でできるだけ抜かずに、使える部分を残していこうということでやってきた。それが連休前あたりから少し違和感を感じる様になった。

診てもらうと開口一番「ああ、とうとう根元が折れちゃいましたね〜」と残念そうな顔で宣告があった。これはもう抜くしかないということと、抜いた後にどういう処置をしてゆくかを、傷口が塞がるまでの3ヶ月ほどの間に考える必要があるということを告げられた。基本的には、部分入れ歯、ブリッジ、インプラント(人工歯根)の3つから選ぶことになる。

しばらくご無沙汰していた北海道で歯医者を開業している幼馴染みに、スカイプで意見を求めたり、過去に抜歯の経験を持つ妻の話を聞いてみたりする。おそらく神経を抜いたからだと思うが、ともかくその時点に至っても、歯に隙間ができた様な違和感があるだけで、痛みはまったくなかった。それが幸いだった。

風邪で熱が出たりしたおかげで少し予定を延ばしてきたのだが、とうとう先の月曜日にそれを実施することになった。医者の方もどの程度の作業になるのかは「やってみなければわからない」とのことだったが、これまでの経緯やレントゲンの状況からみて比較的軽く考えているのだろうというのは明らかだった。

麻酔の浸透に10〜15分くらいかけてから処置にかかったが、予想通り、抜くというよりも砕けた破片をほじくり出すという感じの作業で、それ自体はものの10分もしないうちに終わってしまった。見せてもらうと大きな金属の被せものと、米粒大のかなりもろく汚れた感じの歯の破片が4粒程度トレーの上に置いてあった。痛みはほとんどなかった。

抜いた跡の穴にカーゼを詰めてもらい、抗生物質と痛み止めの薬をもらい帰宅。さすがに帰り道に麻酔が切れてくると少し鈍痛がした。帰ってカーゼを捨てて口を濯ぐとやはり血が出る。こんな状況でご飯を食べて大丈夫なのかなと思ったが、妻が作ってくれた親子丼はあっさり完食だった。

翌日からは痛み止めの薬もほとんど要らないくらいになり、抗生物質だけは飲み続けたが、その夜からは(本来は禁酒日の火曜だったのだが)残っていた焼酎を呑み、その後は飛び石で夜の宴席が続いた。いまはすっかり落ち着いている。大事に至らなくてよかった。

しかし、この後の処置を考えると少々気が重い。いい処置をしてもらおうとすると結構費用がかかってしまうし、それなりの工数もかかるようだ。まあしばらく悩むことにする。

先週買った芋焼酎だが、大衆向けの安いものなので、何かいい呑み方はないかなと考えて、熱燗でやるのがよいということを発見した。普通に1合の徳利にいれてレンジで1分チンすると、ちょうどいい加減に燗焼酎になる。これが結構気に入ったので、結局昨日もまた本牧で安い芋焼酎を1本買ってしまった。なかなかイケますよ、これ。

しかし、奥歯が1本無いって妙な感覚ですね。

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