11/03/2010

文化の日にレコードを売る

実家の荷物を整理した際に、大学時代に買ったLPレコードの残りが40枚ばかり出てきた。さすがに不用品として処分するには忍びないので、僕らが欲しいと思った食器やなんかの荷物と一緒に横浜に送り届けてあった。ちょうどディスクユニオンでLPの買取査定アップのキャンペーンをやるというので、文化の日の今日それを売りに出した。

40枚となるとそれなりの重さである。いまの子どもの体重よりは少し軽い程度だろう。それを手提げに入れて関内のディスクユニオンに赴いた。それらのレコードを僕が買ったのは25年近く前のこと。特にとっておきたくて残してあった訳でもないものなので、内容は僕らしさはあるものの実に様々なものがあった。

中古LPの市場はジャズに限っていえばまだそこそこ健在であることは、同店に出入りしていれば何となくわかる。しかし相場がどの程度のものなのか皆目見当がつかなかった。こちらにやってきてからは、中古LPの棚は素通りしてきたのだから。

査定結果は14,600円だった。総額ではまあこんなものかと思う。しかし、明細を見るとやっぱりどこか釈然としないものがある。

別に自分のお気に入りのアートストの査定が低いとかいうことではなく、明らかに査定者個人の好みや見識が出ている。たぶん御茶ノ水や新宿に出していたら、また違った結果があっただろう。それは過去にCDを何枚も処分してきた経験から思う。結局、中古品の査定というのは、専門店といえどもそういうものなのだ。

ともかく、2日前に衝動的に買ったミリタリージャケットの代金には少し足りなかったが、それを補うに満足するだけのお金はもらうことができた。別に未練も何もない。聴きたくなれば、CDでもダウンロードでも手に入れられるのだから。

それでも、僕の手元には4枚のLPが残っている。これらはいずれ額にでも入れて飾ることになるだろう。何が残ったのかは、いずれ拙宅にお越しいただいた時のお楽しみとさせていただこう。

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