11/21/2010

アップルの「忘れたい日」

先週水曜日、アップル社からこの日が「忘れられない日になる」という思わせぶりな発表があるということで、大いに期待していた。僕の予想は音楽配信の新しいスタイルが始まるということだろうなあ、とワクワクしてその日を待った。

しかし・・・ガッカリだったよ、全く。

僕はビートルズの音楽は好きだけど、ビートルズに対する行き過ぎた扱いがキライだ。今回の発表はそのものだった。音楽配信の世界では画期的なことだと思うけど、この日のことは、逆の意味で忘れられない日になりそうだ。できることならさっさと忘れたい。

さて、僕にとってはより画期的だったアマゾンジャパンの音楽配信サービスを、初めて利用してみた。買ったのは"Musica Nuda"という女性ヴォーカルとベースのデュオ作品。これは先週野毛の一夜を楽しんだ同僚のお勧めだった。

ダウンロードサービスは、あらかじめ専用の小さなプログラムをインストールしておく必要があるが、非常に使いやすいものである。入手した音楽ファイルはiTunesのライブラリに自動的に登録されるから、iTunes Storeで買うのと同じ感覚だ。もちろんアマゾンのポイントがそのまま使える。音質も期待通りのもの。僕の耳には十分なクォリティである。

肝心の演奏については悪くないとは思ったが、こういうユニットだとどうしても期待が高まり過ぎるのか、意外にもストレートな印象だった。デビュー作ということなので、以後の作品になるともっと味の濃い演奏になっているのかもしれない。奇しくも1曲目はビートルズの"Eleanoa Rigby"である。

それにしても、やはり日本のダウンロード配信は値段が割高なものが目につく。

今回買ったアルバムは900円というダウンロードとしては納得のいく価格だったが、昨日買いたいと思った、ウィリアム=パーカーの2枚組CDの場合、海外からの輸入販売になるアマゾンマーケットプレイスで配送料込みで1800円と少しで買えるのに、ダウンロードはナント3000円もする。ちなみに米国アマゾンのダウンロード価格は18ドルちょっとである。何か変だよねこの値段。もちろんそれに関しては僕はCDを買った。

驚いたのは、「忘れられない日」に配信が始まったビートルズの音楽は、アルバムが1枚2000円なのだそうだ。はあ?って感じ。さすがは「音楽ビジネスの父」ということか。

まあ便利になったとは思うけど、利用する僕らの側も含めて、別の何かがもう少し進化する必要がある様だ。

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