8/02/2009

アメリカンダイニング

先ず前回とりあげたECMの作品についてのフォローから。

この1週間もそれらの作品を中心に聴くことが多かった。結果的に僕が一番気に入ったのはエヴェン=パーカーの"The Moment's Energy"だった。この作品は実によく練られたライヴパフォーマンスである。ユニット名が標榜する通りに、生楽器と電子音の完璧な交錯は見事という他はない。耳慣れない人にはかなり取っ付きにくい音楽であることは間違いないが、多くの人に聴かれるべき音楽だと思う。懐の深さとはこういうことだ。

さて、この週末も子供を連れて近所にあちこち出かけたのだが、以前から気になっていたお店を2つ体験することができた。いずれもいわゆるアメリカンダイニングのお店。1つはアメリカンモーターカー関係のショップ"Mooneyes"が運営する「ムーンカフェ」。そしてもう1つが、横浜でアメリカンダイニングを手広く展開するアメリカンハウスが運営する「TBC Diner 元町本店」である。どちらのお店も観光客目当てに気負ったものなどではなく、地元にすっかりとけ込んだ素敵な場所だ。

妻はいずれのお店でも(2日連続で)ハンバーガーを注文。確かにそれが一番うまそうなのだが、僕はそれらを味見させてもらうことを期待して、他に食欲をそそられたチリプレートやチキンアボガドラップなどを食べた。

ハンバーガーという食べ物は、いまや現代資本主義的ファーストフードの代表であり、同時にいわゆる「ジャンクフード」の代名詞になってしまっているのがちょっと悲しい。本当のハンバーガーはそういうものではない。コンビニのおにぎりが本当のおむすびとは一線を画するものだというのと同じだ。

その点、今回食べたいずれのバーガーも、とてもしっかりしたハンバーグをベースに、トマトやタマネギなどの生野菜を自由に挟み込むスタイルで、ホームメイドな雰囲気も十分あってとても美味しものだった。今度は自分もバーガーをビールをゆっくり味わってみたい。

こういうアメリカンダイニングのお店は、時に気の合う仲間とぶらりと立ち寄ってバーガーやタコスなんかを食べながらビールをやりたくなる。そして、アメリカンサイズのビッグでコテコテのデザートなんかも時々無性に食べたくなるものだ。横浜といえば中華街や家系ラーメンが有名だが、こういうアメリカ料理のお店は隠れた名物であり、これからも長く続けていって欲しいものである。

子供がもう少し大きくなったら、こういうお店で一緒に食事をするのをいまから楽しみにしている。

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