8/16/2008

ミステリー タイド

いわゆるお盆休みの週で、通勤の電車は比較的すいていた。僕も15日だけはお休みをもらった。しかし、どうしてもチェックしないといけない仕事があって、午前中の少しだけ職場に出かけるはめになった。人を頼りにしたいと思うのだが、それがなかなか思ったようにいかないというのは辛いものだ。

金曜日とそれに前後する3日間は猛烈に暑い毎日だった。そんな気候だったのと少し疲れがたまったのか、身体がだるくてどこにも出かけずに家でごろごろして過ごした。

土曜日の夜に世田谷区が主催する多摩川花火大会があったので、妻と2人で出かけた。妻もこのところあまり体調が優れないので、出かけられるのかと心配だったのだが、なんとか東急の多摩川駅まで電車で出かけ、そこから少し河原を歩いて適当な場所にシートを広げた。

結果的に花火を見物する場所としては、今ひとつだったのだが、川面からの涼しい風にあたりながらしばし夜空の下でのんびりした。僕らが座った場所は、打ち上げ場所からまだ2キロほど離れた場所だったが、結構多くの人があちらこちらに座って花火もそこそこに思い思いの時間を過ごしていた。

先週末に渋谷のタワーレコードで買ったエレクトロニカの作品を紹介しておく。アイルランド在住のアーチスト「ハルク」ことトーマス=ホウが今年リリースした作品「ライズ オブ ア ミステリー タイド」、直訳すれば「怪しげな上げ潮」とでもいうのか。

エレクトロニカといってもクレジットを見る限りは電子楽器は使用されておらず、チェロやクラリネット、バスーンといった楽器を録音して様々に加工して作り上げたと思われる、不思議な優しい音空間世界が広がる。渋谷タワーのニューエイジコーナーで試聴し、すぐに気にいってしまった。

トーマスはこれを完成させるのに18ヶ月間を費やしたらしい。自分で考える余地が少ない、人から言われた作業をして過ごす18ヶ月間のことを考えると、こんな濃密な成果とはほど遠いものだろう。


hulk
"Rise of a Mystery Tide"

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