最近、またCDをちょくちょく買うようになっている。まだ手元には届いていないが、いま時点でも3つのCDアルバムを海外のサイトに注文していて、そのうち1つは3枚組のセットだ。今月は久しぶりにひと月に買ったCDの枚数が10枚になりそうだ。
音楽なら毎日聴いてるよと思っていても、特に新しい音楽に対する関心の強い弱いによって、この枚数は変るようだ。もしかしたら仕事が忙しいので、そのストレスを解消しようとしているという側面もあるのかもしれない。
音楽ダウンロードは便利だし、間違いなくこれからの音楽販売スタイルの主流だと思う。しかし、いまの時点では、簡易なスピーカーで聴いていても音質はやはりCDには劣るし、何かの間違いでファイルが開けなくなるという心配もある。だから本当に欲しいと思ったら、よほどのことがない限りまだCDを買うことになる。
しかし、やはり新品のCDを円建てで買うのは高くつく。僕が好んで聴いているマイノリティミュージックについては特にそうだ。その意味ではディスクユニオンのサイトなどで、面白そうな新作の情報を入手しては、申し訳ないと思いつつ海外のサイトからそれを取り寄せるということが多くなっている。送金に手数料がかからなくなったネットでの取引は、本当に有り難いものだ。
音楽を少しでも安く手に入れたいと思うのは、学生の頃に蒐集癖がついた名残だと思う。当時のアルバイトの収入からすれば、決して貧乏な学生生活ではなかったと思うが、そのほとんどを音楽とアルコールに回していた僕の生活は、周囲から見れば貧しい生活に映ったかもしれない。そういう僕の体験からは、欲しい音楽を手に入れる=CDを買うという感覚は、そう簡単に抜けそうにはない。
いま聴いているのは、日本人ベーシスト、菊地雅晃の「・・・15分なら過去にも未来にも行けるよ・・・」という作品。もう10年以上前の作品らしいが、ご本人のブログによるといまでもかなり納得のいっている自信作だとのこと。彼は日本のジャズピアノの巨匠「プーさん」こと菊地雅章の甥で、同氏のユニット「菊地雅章スラッシュトリオ」でもベースを務めている。
僕はこのCDを数年前にタワーレコードで買った。いまでもHMVのオンラインショップで取り扱いがあるようだ。内容はアコースティックベースのソロアルバムなのだが、マイクで拾った音を、コルグのアナログシンセモジュールなどを通して電子的に変調して独特の音世界を創造している。いわゆるフリーインプロヴィゼーションの作品だが、非常にしっかりした「作り」が感じられ、素晴らしい音楽だと思う。
雅晃氏は現在もいろいろと活躍しているようで、僕も是非一度ライヴを聴きに行きたいと思っている。ブログもなかなか面白く、「音楽 41泊45日」という最近のエントリーには、非常に共感を覚えた次第である。
だいぶん涼しくなった。忙しかったせいか、ちょっと身体が重い。風邪をひかないように気をつけないと、まだもう少し片付けなければならない仕事が残っている。
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