5/25/2008

セグメント

今週はコルトレーンをよく聴いた。最近になって演奏された2つの「至上の愛」(ブランフォード=マルサリス、森山威男)を聴き比べ、僕にはやっぱりブランフォードの方がいいなあなどと思いながらいると、急に本当のコルトレーンの音が聴きたくなったのである。

幸いにも、時折中身が入れ替わる僕のiPodだが、いつも彼の音楽は何かしら入っている。最近になってiTunes Storeでダウンロードしたニューポートのライヴ(写真下)に始まり、インパルスのアルバムを中心にいろいろと聴いてみた。でもやっぱりアレが聴きたくなるんだよな、と結局はいったんiPodから外してあった「ライヴ・イン・ジャパン」にたどり着いてしまった。

今週はその中の"Afro Blue"を通勤の途中で2回程聴いたのだが、やはりこの録音は何度聴いてもいいものである。僕にとってはファラオもアリスもなくてはならない存在。この素晴らしさを時折こうして確かめながら、これから歳をとっていくのかなあなどと考えた。もちろんそれはそれで悪くない。

アランの店"Jazz Loft.com"で、アンソニー=ブラクストンとギターのジョー=モリスによる、CD4枚組のライヴインプロヴィゼーションを購入してあったのだが、いざ届いてみると4枚すべてのディスクの盤面に著しい傷があることがわかり、店主にメールするとものの30分で返信が来て返送して交換ということになってしまった。

一応ディスクは再生はできたので1枚目だけを聴いてみたところ、これがもうやたらといいのである。面倒だからこのまま交換せずにおこうかなという気にもなりかけたのだが、やはりこういうことはきっちりしておかないとと気を取り直し、月曜日には郵便局から航空便で4枚のディスクを送り返した。送料を着払いにする手だてがないので、僕が立替えた送料(670円)はどうなるのか気になるところだ。この作品と交換の顛末についてはまた後日取りあげようと思う。

火曜日に以前職場の同僚だった男と恵比寿のモツ料理「黄金屋」で一杯やった。モツ焼きが食べたい一心でネットで検索してお店の予約をしたのだが、実はテレビなどでもよく紹介される人気店らしく、当日場所を確認しようとウェブサイトを見ていると芸能人もよく出入りしているのだという。実際に行ってみると僕らが座ったカウンター席のすぐとなりのテーブル席に、ジャ○ーズ事務所の若手大物タレントを含む一団がいて、ちょっとびっくりしてしまった。

お店の料理については、最初に変な子供だましの料理を注文してしまったおかげで、結局もつ焼きは「しまちょう」を食べただけで、最後にもつ鍋とチャンポン麺はしっかり食べたのだが、肝心の焼き物があまり食べられずやや不本意な結果に終わった。料理はうまいがいかんせんもつ料理とは思えない程の値段でちょっと興ざめな気もした。ビールのグラスは小さいしねえ。

この週末は雨だったこともあって何もたいしたことをしないまま過ぎてしまった感じだ。衛星放送で撮りためてあった映画を土日で1本ずつ妻と一緒に視た。「酒井家のしあわせ」という日本の作品と、「君とボクの虹色の世界」というアメリカの映画の2本。どちらも面白かった。映画を家で楽しむなら大きなスクリーンとプロジェクターがあってもいいなと思ったが、その前にそれを置くための部屋がいるなと思った。

少し前から気になっていたあるアルバムを、迷ったあげくに発売元からダウンロードで購入することにした。ドル建てで送料も要らないしすぐに聴くことができる。10年前にCDNowやアマゾンで海外からネットでCDを購入し始めていたことを思っても、ここまで便利になるとは到底考えられなかったものだ。この作品についてもまた次回以降で紹介したいと思う。

ということで、こうしてみるといろいろな刺激があった1週間だったのだが、それでも何か満たされない気持ちをひいたまま、再びこのろぐを書くことになった。贅沢な無為とはこういうことか、それともごく普通の人生というのはこういうものなのだろうか。

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