1/08/2007

2007年お正月の徒然

謹賀新年。本年も頑張って書いていきたいと思いますので、えぬろぐをよろしくお願いいたします。

年末年始は4泊5日の予定で、和歌山にある僕の実家に妻と帰省した。仕事やらいろいろな疲れからか、必ずしも体調は優れなかった。できることなら、このまま川崎でゆっくりと正月を過ごしたいというのが本音なのだが、独りで暮らす親父のこともあるのでそうもいかない。毎年書いているかもしれないが、どうも年末年始というのは、気分が重くなる。

帰省の新幹線は混雑していた。期間中の音楽にと、キース=ジャレットの「サンベア コンサート」をiPodに入れて、車内で聴いた。ヘッドフォンを買替えて初めての新幹線だったが、やはりこういう長距離移動の時は威力を発揮した。おかげで気持ちよく演奏を楽しみながら電車の旅を過ごせた。

親父はわざわざ和歌山駅まで僕等を迎えにきてくれた。心配していた体調も顔色が意外に良く、足取りもしっかりしていたので、ホッとした。迎えに来てくれたといっても、駅前のデパートで年末年始の食材を調達しに来た様なものである。おそらく僕等に任せても、ケチな買物しかしないだろうと思ったに違いない。

いまや和歌山市内で唯一のデパートとなった店は、地上部分は比較的閑散としていたが、地下の食料品売り場だけは異様に活気があった。地方都市の年の瀬とはこういうものだろう。人ごみをかき分けながら、僕等はそこで、普段の生活では考えられない様な食材をどかどかと買い込んだ。すき焼き用の牛肉、刺身用の切り身、年越しそば、その日の夜食べるにぎり寿司・・・等々。支払いは親父名義の外商ツケ払いだったが、3日分の食料とはいえ、僕等にしてみれば洋服でも買ったのかというような金額だった。

大晦日には兄も合流し、恒例の食い道楽飲み道楽の正月となった。少し度が過ぎて体調を壊しかけたおかげで、2日に予定されていた中学校の同窓会をドタキャンしてしまったのが心残りだったが、おかげでなんとか体調を持ちこたえさせることができたので、まあ仕方ない。あとで幹事や友人に連絡したところ、24名程が集まって3次会まで行ったのだそうだ。次は5年後と決まったらしい。それまで、みんな楽しく過ごせればいい。

昨年、祖母が亡くなったこともあって、今年の正月は祝い事は一切なしで、おせち料理もなしであった。それでも、女一人で台所の切り盛りをしてくれた妻には、ひたすら感謝である。帰りの新幹線の車内で、労いの意味も含めて、新大阪駅でサバの棒寿司と白ワインを買い込んで、車内で一杯やろうとしたのだが、どういうわけか指定席なのに通路にまで人があふれるという状況で、とても寛げる雰囲気ではなかったのが残念だった。

車内では、和歌山駅のお土産屋さんで買った饅頭や海老煎餅をつまんだだけで、寿司とワインは家に戻ってから平らげることになった。やはり大阪の駅で売られている食べ物はきちんとしている。偏見かもしれないが、あらためてそう実感した。

年明け早々、雑誌に連載している原稿を書かねばならなかったのが、なかなか巧くまとまらず結局3連休中もそれに追われて、あまりノンビリできなかった。なんとか完成させたものの、いまは少々疲れてしまっている。再びキースの演奏をCDで聴きながら、これを書いている。ようやく少し寛げそうな気分になってきたところだ。

本当はこの作品のことや、めずらしく正月早々に読んだ小説のことなども書いてみたかったのだが、またいずれかの機会に書くことにして、今日は焼酎でも飲みながらもう少し音楽を聴いて寝ることにしようと思う。

今年も皆様にとってよい年でありますように。

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