12/16/2018

ジョー・モリス「アット ザ コーネリアス ストリート カフェ」

クラシック音楽をしばらく聴き込むと、少しだけ耳が肥えたような気持ちになる。

実際この歳になるとそうそう変わるものではないと諦めてはいるのだけど、日頃混沌とした音楽に慣れている耳の機能が、整然とした音の流れで癒されるのだろうか。

ちょっとだけリセットされた気になって、また何かをきっかけに混濁の音のうねりに飛び込んでしまうのはやはり性なのだろう。

今月初日に、ジョー・モリスがデズロン・ダグラス、ジェラルド・クリーヴァー等と組んだトリオで、ニューヨークのレストラン&ライヴスポットであるコーネリア ストリート カフェに出演した際の模様が、KjrellyさんのYouTubeチャンネルで公開されている。

演奏されてからまだわずか2週間しか経ていない地球の裏側の演奏が、こうしてほとんど何の編集もない形で視聴できるというのは、技術の進化に負うところが大きい一方で、演奏家たちの考え方も大きく変わっているが故というところも大きいように思えるし、これこそが即興音楽というジャンルの真骨頂と言えるのかもしれない。

公開されているのはおよそ45分間のノンストップの即興セッションが2セット。いずれも僕にとっては久しぶりに聴くジョーの奔放なパフォーマンスだった。

以下がそのライヴ映像である。

セット1



セット2



ジョーはほとんどセットの一部始終をひたすらピッキングで弾きまくっている。本当にご機嫌な演奏。いつかこういうのを生で存分に楽しみたいものである。


(おまけ)寒くなると空気が澄んで朝日が濃くなる。上が12月13日木曜日の朝6時30分頃、東京港区にある会社から見た西側の都市、下が同じく東側の東京湾である。



今年もあと2週間。なんとか年内の納めは見えてきたけど、年明けからのいままでとはまた少し違う景色がいまから脳裏の水晶玉にほのかに浮かび上がるのが見え始めている。

日本酒の美味しい季節になった。皆様も心と身体の健康を大切に年の瀬を乗り切っていただきたい。

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