7/22/2018

アーチー・シェップ「ライヴ イン サン フランシスコ」

暑いと冷たいものを欲しくなるのは当たり前なのですが、同時にある種の「熱い」ものも欲しくなりませんか。

先週に続いてまたまたアーチー・シェップであります。完全にハマりました。さらにCD追加です(笑)。

今週はインパルスレーベルの作品を集中的にヘビロテで聴きました。"Four for Trane" "The Magic of Ju-JU" "Fire Music" そして"Live in San Francisco"の4枚です。

前回も書きましたが、本当に器用な人だと思います。

僕の勝手な思い込みだったのかもしれませんが、フリー系のイメージが強いものの、ファラオの様なスピリチュアルなものとは異なる、室内楽的なアレンジされた音楽がシェップ本来のカラーなのだと再認識しました。

それがよく表れているのが、コルトレーンをコ・プロデューサに迎えた"Four for Trane"です。文字通りアトランティック時代のコルトレーンの4つの作品を非常に凝ったアレンジで熱演しています。こんな素晴らしい作品だったのですね。

それから、この4枚のなかで一番マニアッックなシェップの魅力が詰まっているのが、"Live in San Francisco"です。

これ、僕がジャズのコレクションを始めたばかりの大学生の頃、たまたま買った雑誌「ジャズ批評」に連載れていたラズウェル細木さんの漫画「ときめきジャズTIME」に中古レコード屋の貴重盤として出て来て以来、ずっと気になっていたのでした。

確かに中古盤でも見かけることが少なかったのを覚えています。でも何かの機会に廉価版のLPレコードを見つけて買った記憶があるのですが、内容はほとんど記憶にないのです。当時の僕にはよほどつまらなかったのでしょう。さっさと手元から消えてしまいました。

CD化に際してはLPでは別のアルバムとしてリリースされていた同じ日の2曲の演奏もまとめられています。これを2枚組でリリースする勇気は当時のインパルスにもなかったのでしょうね。

かなりバラエティに富んだ内容です。ロズウェル・ラッドのシンプルな小品"Keep Your Heart Right"、フリーなスタイルを組み入れたエリントンの2曲"In a Sentimental Mood","Things Ain't What They Used To Be"、ミドルテンポのファンキーな"Wherever June Bugs Go"、シェップの朗読とベースのデュオ"The Wedding"、どこかミンガスの作品を想起する30分を超える長尺"Three For A Quarter, One For A Dime"などなど、シェップにハマった耳には聴きどころ満載です。

熱苦しい音楽には違いありませんが素晴らしです。未だデジタル化もされておらずCDは中古でもあまり流通していないです。シェップにハマった暁には是非、というところでしょうか。

しかし彼の作品は本当にたくさんあるのですね。いまさら全部は無理でしょうが、インパルスと続くBYG Actual, Freedomあたりのフリーエッセンスの強そうな作品を中心に、またぼちぼち聴いていこうと思ってます。あっ、もちろんデジタルで(笑)。


(おまけ)

子どもは早くも夏休み。いきなり初日の土曜日は野球の練習がないとの情報が入り、急遽、金曜日の午後からレンタカー借りて三浦海岸に海水浴に行ってきました。

ついたその日は夕方だったので、浜で恒例の砂遊び(笑)。


お世話になったマホロバ・マインズ(夏休み前ぎりぎりで格安でした)から見た夕日の富士山。


よく朝の日の出。4時48分撮影。


相変わらずとても暑かったですが、海風は心地よく波も穏やかで海もまあきれいで人も少なく、とっても楽しめました。

海に顔をつけたあと口の周りについた海水を舐めるだけで自動的に塩分補給されます。そういえば海水浴で熱中症ってあんまり聞かないね。




歩いて行きますよぉ〜、どこまでも。




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