10/30/2016

ヌスラット ファテ アリィ ハーン「ショーハン ショー」

ヌスラットのCDを職場のももクロ仲間から借りたのは、もうかれこれ3年前のことになる。その時も少しは聴いたけど、時の僕の耳とはちょっと縁がズレていたらしい。

このところ仏教とかその周辺の世界やなんかに興味を持っているので、音楽の方でもちょっぴりその方面に手を伸ばしたりしているうちに、しばらく忘れていたこの作品をiTunesのリストに見つけて、今度はじっくり耳を傾けることとなった。

ヌスラットはパキスタンのミュージシャン。ヒンズー教の宗教音楽であるカッワーリの歌い手である。

彼やその音楽の詳細については上記のリンクを参照いただきたい。音階やリズム、そして即興を主体とする形式という点においてインドの音楽に共通するところが大きい。

このアルバムは、手頃に入手できるなかでは間違いなく彼の代表作と言っていいだろう。アマゾンのダウンロードではたったの900円で買える。

アルバムまではちょっとと言う方に先ずは試しにということであれば、ラストの”Kehna Ghalat Ghalat To Chhupana Sahi Sahi”を150円で購入いただき、聴いてみていただきたい。

僕には本当に久々の音楽的な衝撃だった。この音楽が持つ圧倒的な力に放心するとともに、ヌスラット等の歌いとハルモニウム、タブラによる即興演奏の凄まじさには言葉もない。

このところようやくと落ち着いてはきたが、先週まではこの作品とにわかに集めた彼の音楽ばかりを2週間ほどひたすら聴き続けた。

いまは海外から取り寄せた2枚のCDを心待ちにしている。

関心を持っていただいた方には、YouTubeにある彼のフランス パリでのライヴを収めた一連の映像をお薦めする。

Part7まである長編で素人の方が収録したものらしくちょっと見辛い部分もあるが、いろいろな意味で彼の音楽を理解・体験するには最適の映像だと思う。



いやあ、音楽にはまだまだ無尽蔵に宝物があるんだなあ。素晴らしい!


(おまけ)

実は親子揃って風邪をひいてしまったのだけど、ようやく治りかけてきた子どもは以前から心待ちにしていた近所の商店街のハロウィンに出かけて行きました(笑)。


元町のハロウィンよりもアットホームな雰囲気で、たっくさんお菓子を持って帰りご満悦でした。

あとは、ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞には驚いたけど、素晴らしいことと思います。運営当局への対応にいろいろと注目が集まっていますが、僕はやっぱり尊敬します。時代を超えた神対応だと思いました。


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