1/04/2015

年末年始の徒然

年末年始は29日に横浜を離れて神戸に向かい、そこで大学時代からの音楽仲間達と旧交を温めた。

29日の昼過ぎに新横浜を出発。時速200km以上で走る車窓から撮った雪と雲に覆われた富士山。スマホのカメラ性能ってスゴい。
この時期いつもなら雪景色となる関ヶ原から米原付近もまったく雪がなく、遠くに見える山の上にかすかに雪が積もっている程度だった。

午後4時前には新神戸に到着。いつもお世話になる新神戸駅前のビジネスホテルの室内。これで素泊まり3500円也。
神戸では旧友がわざわざホテルまで出迎えてくれ、そのまま午後4時過ぎから繁華街のパブで軽く一杯。神戸三宮の繁華街で見つけたお店の看板。ん?
2次会(正式には1次会)からは、仕事納めを終えたばかりのもうひとりの友人も合流。あと香港に赴任している仲間とはスマホのスカイプで一杯。

向こう側の様子はよく見えたのだが、店内が暗いのとスマホのインカメラがイマイチの性能でこちらは暗闇となってしまった。ごめんね。

三宮で仲間と呑む際には必ず立ち寄るジャズバー「Y's Road」の店内。カウンターの向こうがマスターの山道さん。

神戸で1泊した後は、妻の実家があり、僕の兄も暮らしている広島に向かい、そこに4日間滞在して新しい年を迎えた。

当初予定では在来線で神戸三宮から広島まで行ってみようと計画していた。およそ6時間の長旅。

予定通り午前6時30分に三宮を出発したものの、前日の酔い残りに加えて疲れも出て体調が悪くなって来てしまい、岡山で乗り換えた3本目の途中駅新倉敷で断念。レールスターこだま号に乗り換えてお昼前に広島入り。

妻の実家には着いてお昼ご飯をいただくなり、風邪薬をもらって午後は爆睡。おかげでその日の夕方には体調はなんとか持ち直した。

めずらしく?母親の炊事を手伝う妻。
大晦日は兄のマンションで、義理の母親が妻と用意してくれた年越しそばとひと足早いおせちで夕食。美味しいワインや日本酒をたっぷりいただいた。

子どもが叔父さんと興じているのは、兄が飲み空けたワインのコルク栓を積み木に見立てて楽しむ「コルク栓崩し」。
元日の未明には市街地でも積雪があり、朝起きてみたらこの通り。寒いお正月となった。
お雑煮をいただいて、午後からは広電に乗って家族3人で広島市街をぶらぶらすることにしたのだが、たまたま入った地元の家電量販店の初売りで「妖怪ウォッチ零式」に遭遇してしまい、買わされるはめに。もはや定価よりも安くなっていた。子どもがご機嫌なのは言うまでもない。
元日の夜からは義妹と子どもがお待ちかねの姪っ子も合流。カラフルな輪ゴムを使った編み物遊びに興じる姉妹親子。
僕らが寝ている部屋で、姪っ子とふたりして妖怪ウォッチをはめて何やら楽しそう。何のお話してるのかなあ。

毎度のことながら、僕は2日には一足お先に新幹線で横浜に帰ることに。この日は雪で新幹線が少し遅れた。

往路とはうってかわって雪景色となった米原付近。
遅れを取り戻すべく名古屋から新横浜までは、久しぶりに新幹線の醍醐味を感じさせる大爆走。時速300km近い早さで浜名湖付近を通過。
富士山の前を午後5時前に通過。やっぱりきれいだなあ。

9日間ある年末年始休暇最後の3日間は、横浜に戻って独りの自宅で新年を過ごした。

3日の朝は今年初のウォーキング。横浜港はいつもよりもはるかに人が少なかった。きれいな夜明けを見ることができた。
しかし寒さと2週間ぶりだったせいもあって、途中で左足を痛めてしまい、大さん橋から中華街を抜けて石川町駅に行き電車で帰ることに。

その後は、自宅を中心に山手からみなとみらいの界隈で買物したり飲食したりして過ごした。いま僕が一番落ち着くのはほかでもないこの場所であり、一番居たいのはこの場所だ。

年末に放映されたNHKのドキュメンタリー番組「ドキュメント72時間」の5時間特番を録画してあったので、自宅で洗濯したり食事したり酒を呑んだりしながら、最後の3日間で少しずつ視た。

僕が大好きな数少ないテレビ番組で、2014年の放映分から視聴者リクエストで選出されたベスト9が一挙に放映された。

いろいろな場所にいるいろいろな人のありのままの姿。とても見応えがあった。久しぶりにこんなにまとめてテレビを視た様に思う。


こうしていろいろな形ではあったが、いつも以上に人の生き方ということについて、直接言葉を交わしたり、肌で感じたり、文字で伝え知ったり、テレビの画面を通じて視たりして、感じ考えることが多い期間だった様に思う。

当たり前のことなのだが、皆それぞれの人生があるのだということを、改めて身近に感じた年末年始だった。

もちろんいろいろな有り様が存在するのだが、詰まるところ人は、人と共に居ることを欲しながら、時にその過程で何らかの理由や事情で独りになってしまうことがあるということだ。

独りでいることは悪いことではない。独りは人間として生きるうえでの大きな糧や礎を与えてくれる。人間に必要な状況であり、「自立」とはその目的とする素質だ。

しかし、それはある期間ーそれが3時間なのか3日間なのか、3週間なのか3ヶ月間なのか3年間なのかは様々だろうーでのことである。

人と共に居たいと思い、さまよい生きるうちに、いつしか昼夜が逆転するが如く、独りで居ることになってしまう人もいる。

しかし、やはり「お独り様」は「お気の毒様」なのだと思う。年越しを挟んだこの数日間に見聞きした人たちのことを考えると、そんなふうなところに落ち着きつつ、休暇が終わろうとしている。

明日には家族が帰ってくる。僕はまた朝早く起きて仕事に出かける。早朝決まって電車に乗り合わせるあの人達はまた明日も電車に乗ってくるだろう。職場はまた同じ顔ぶれでデスクが埋まるだろう。たぶん。


本年もどうぞよろしく。

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