2/02/2014

クラフトビールとペーター=ブロッツマン

呑み仲間の知人と約束をしようとしたら、その男が「クラフトビール」という言葉を返してきた。いわゆる地ビールのことだが、そう言えば横浜近辺のタウン情報を紹介してくれるウェブマガジンで最近同じ言葉を目にしたなあと思い、記事を読み返しているうちに興味がわいたので出かけてみることにした。

妻と子どもは幼稚園のお友だちと土曜日までスキー旅行でお泊まりしていたので、金曜日の夕方に「ベイブルーイングヨコハマ」さんに独りでおじゃましてみた。ちょうど大さん橋でクラフトビールのコンペを兼ねたお祭りが開催中とのことで、もしかしてそれに参加するためにお店はお休みかな思ったのだが、店主はご不在だったものの女性の店員さんがお店を開けてくれていた。感謝!

3種類のオリジナルビールをハーフパイントで1杯ずついただいたが、どれも美味しかった。特に一番最初に飲んだ「ベルヴァイス13」が華やかで気に入った。おつまみはのメニューいつもより少なかったけど、ポテトはシンプルでとても美味しかったです。いいなあクラフトビール。

その後、野毛の方にふらふら行って、独身の頃からちょくちょく世話になっている中華料理の「新雅」で「もやしかた焼きそば」をいただく。これもシンプルで美味しい。店内はちょっと寂しかったけど、いつまでも続いて欲しいなあ、このお店も。

さらに、えーいもう一軒とばかりに地元のバー「マディ」に立ち寄った。久しぶりだったけどマスターもお店も相変わらずで迎えてくれ、バーボンのソーダ割りとラフロイグの新作をストレートで1杯いただいた。48%のスモーキーな刺激に鼻と舌と喉をしっかりくすぐられてこの日のお酒はここで打ち止めとなった。

土曜日は朝遅い時間から大さん橋に歩きにいって、家に帰って音楽聴いたり、酔亭のラーメン食べたり、伸びすぎた庭の草木を手入れしたり、チョコレート入りのビーフシチューを作ったりして妻子の帰りを待った。スキーはそれなりに楽しかった様で子どもはハイテンションでその日の夜、元気に帰ってきた。

関内にあるもう一軒のお店「横浜ビール」さんが運営するビアレストラン「驛の食卓」さんには、日曜日に妻と子どもを連れて行ってみた。思ったより大きなお店でオーガニックなおいしいお料理がお手頃なお値段でいただける。

妻はアルト、ヴァイツェン、横浜ラガーのテイスティングセットを、僕はヴァイツェンとペールエールをいただいた。オムライスやピザ、前菜盛り合わせにデザート、コーヒーまでセットにして全部で4300円ほどだった。お昼にしてはちょっと贅沢だったけど、美味しいビールが堪能できたのでヨシ。ここは家族連れで行くにはぴったりだね。

金曜日夕方ビール屋さんに行く前に久しぶりに立ち寄ったディスクユニオンで、フリージャズの中古コーナーを覗いていると、ペーター=ブロッツマンが亡きペーター=コヴァルドに捧げた作品"Never Too Late But Always Too Early"が売られていた。

10年前なら何の迷いもなくひょいと購入していたのに、いまは「待てよダウンロードで安く手に入るんじゃないか」とか考えてしまう。スマートフォンがあればその場ですぐ確認できるのだろうが、僕は持っていないのでその日はお預けとしていた。

結局、ダウンロードはないことが分かって、日曜日にビアレストランに行く途中でお店に寄ってもらい、おそらくはこの2日間誰の目にも手にもとまらなかったこの作品を1170円で引き取って帰った。このお店で中古CD買うのも久しぶりだなあ。

妻がスキー土産で買ってきてくれた八海山のカップ酒を呑んでこれを書きながら2枚目の途中を聴いているのだけど、演奏が収録されたときまだコヴァルドは生きていたので、おそらくは彼の訃報に触れたブロッツマンが、縁の深かったこの3人による演奏を冥土の土産にしようと思ったのだろう。

ブロッツマンはともすれば過激さばかりがイメージで先行するが、実際にはものすごい繊細な演奏を行う人である。僕にとっては「コヴァルドに捧げる」の言葉とメンバーだけで買ってしまったわけだが、中身はやっぱりスゴいレベルの演奏。夜なので大きい音で聴けないのが残念だけど、これからじっくり聴いてみたい。

ペーターは来月横浜ドルフィーにやってくるのだそうだ。いまから楽しみである。


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