6/02/2013

モダン タイムズ

生まれて初めてボブ=ディランのアルバムを買った。2006年の"MODERN TIMES"。

彼の音楽はずっと以前から聴いたことはあった。たぶん"Blowin' in the Wind"に代表される初期のものばかりだったが、どれもたまたま耳にしただけであって、僕自身がそこに移入する心構えを何ら持ち合わせない状況だったので、特段何も感じないまま過ごしてきた。

それが先々週だったか、週末にいつも自宅で利用しているインターネットラジオAccuradioのチャンネル"The First Train"から流れてきたブルースが、あまりにカッコよくて、「これ誰?」とチェックしてみたらそれがディランの音楽だと知って面食らった。

そこで聴いた"Thunder On the Mountain"の衝動はもう半端ないもので、僕はほとんど魂を抜かれた様な状態で、指だけがiPadのスクリーン上を滑り、それでも本能的にダウンロードとCDの値段を比較すると、圧倒的に安かった(ほぼ半額の)CDをアマゾンで購入した。

通して聴いたアルバムはもう格別の内容、すぐさまその週のヘビロテとなった。ブルースを中心に広くアメリカンミュージックをベースにした音楽で、ディランの豊かな詩が本当にカッコよく歌い上げられる。久しぶりに歌詞カードを見たいと思った。

ディランの音楽がここに至るまでの経緯については、ウィキペディアをはじめとするネットの情報を参照されたい。僕はそのことを初めて知って、彼のことが好きになった。自分の感じるに任せて追求し形振りには頓着しない。やっぱり本当の大物だ。

全然次元の違ういまの僕にはとても無理、ただの憧れでしかない。そんなことを考えながら聴いていると、ディランに諭されているのか、慰められているのかみたいな気持ちになり、自然とお酒が欲しくなる。

極上の1枚!老いも若きも男も女も、足下がふらついたら是非ともお試しあれ!

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