このところちょっと仕事が立て込んでいて、先週は5日間連続で早出。そういう時は午前5時前に起きて、山手駅6時6分発の電車に乗る。これだとほぼ確実に座れて、さほど無理もかからない。周囲の顔ぶれは大体同じである。
午前7時前のオフィスはちょっと暑いが、誰もいない静けさはそれをはるかに上回る価値がある。そこからスタートすることで、作業は十分に自分のペースで動きだし、午前中の5時間で得られる成果は大きい。
しかし5日続くとさすがに後半は朝起きるのが少々しんどい。しかもある事情で木曜日の午後には、子どもの相手をしなければならなかった。そのことはスケジュール上は織込済みなのだが、やはり本来仕事をするはずの時間に、お台場のチャギントンランドで遊ぶ子どもを眺めるのは妙なものである。
この日のお台場は暑かった。ゆりかもめから眺める東京湾岸は相変わらずの眺望である。たまたま一番後ろの席に座れたので、子どもにとっては珍しい景色だったようだ。今度は一番前に座ってみるか。
結局土曜日の早朝は起きられず、ウォーキングは日曜日にと思って頑張って起きたのだが、不規則に降る大雨のおかげで断念。かわっていつもは夜に書くろぐを、この時間に書いている。
日本の作曲家、細川俊夫の作品を集めたECMの"Landscapes"を聴いている。こういう音楽を求める気持ちは常に心の底に澱みのようにあって、それが一定の周期(だろうか?)で具体的な欲望となって現れてくる。
この1週間はそういうタイミングだった。仕事がそう言う状況なのもあって、通勤電車のなかで聴くことも多かった。普段はあまり仕事の具体的なことは考えないのだが、これから取りかかる作業の続きをイメージする時は、こういう音楽は僕にとって相性がいい。
オーケストラに笙の演奏家宮田まゆみさんが参加していて、両者の共演が2曲、それぞれの単演が1曲ずつという構成。内容は静寂の響きを描き続ける細川作品の真骨頂ばかり。
このアルバムが初演になる後半の2曲「桜」と「雲と光」は特にいい、素晴らしい音楽。(笙の独演による「桜」はいわゆる「さくらさくら」の変奏ですよ)
アルバムタイトルにもなっている冒頭の細川の代表作「展望(Landscapes)」。いろいろな状況に左右されるものだが、「望」という文字があてがわれているのだから、そこにはやはりなんらかの好ましい拡がりが込められているのだと思うが、なかなか展けない望みが続いているのは現実。
まあ贅沢言っちゃイカンのかな。
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