夏休みに楽しんだ音楽の2回目は、僕が大好きなECMレーベルから届けられた夏のスペシャルオファー(このろぐを書いている時点ではまだ開催中です)で手に入れた作品について。
同社のカタログから選りすぐりの24タイトルについて特別価格でご提供という内容。ラインナップの選考基準はよくわからないものの、単なる在庫処分というわけでもなさそう。
ちょうどユーロ安だし、この機会に興味あるのを買っておくかと3つのタイトルを選んで購入。うち2つが超大当たり!だったので、今回はそれをご紹介。
1枚目は、最近、僕がとても気に入っているエレキベーシスト、スティーヴ=スワローがクリス=ポッター、アダム=ナスバウムと組んだサックストリオ作品"Damaged in Transit"。2001年末のフランスツアーからスワローのオリジナル作品9曲をライヴ演奏で収めたもの。いやいやこれは強烈でしたよ!
クリスはこれまでもデイヴ=ホランドのグループなんかでも聴いて来たけど、今回の作品でやっとそのスゴさを実感したというのが正直なところかな。僕がこれを聴いて連想したのがロリンズの2つのトリオ作品"Way Out West"と"Night at the Village Vanguard"。その位スゴい内容なのであります。
吹きまくる、弾きまくる、叩きまくるの演奏ではなく、トリオとしてのまとまりと完成度を凄みにした鳥肌もののテンションが随所にちりばめられてありやす。やっぱりジャズはスゴいねえ。こんなの演れたらいいだろうなあと、未だに妄想が抑えられませぬ。これは萌え!超萌え!
2枚目は、ポール=モチアンのトリオ作品"Lost In A Dream"。トリオと言っても、サックスにまたまたクリス=ポッター(これは僕にとっては偶然だった)、それからピアノのジェイソン=モランという編成。2009年のヴィレッジヴァンガードでのライヴ演奏である。
比較的最近発売になったもので、その際にも僕の触手が動いたのだが、まあいろいろあって様子見にしてあったものが、今回のスペシャルオファーで日の目を見たわけである。こちらは期待通りの素晴らしい内容。変な表現かもしれないが「しっとりと熱い」んだよねぇ。
実際どうなのかはわからないけど、クラブでの1ステージをそのまま収録したような構成になっていて、時間を経るにしたがって盛り上がっていく様が圧倒的なのですよ。後半の"Ten "そして続く"Drum Music"で聴かせる、78歳のモチアン入魂のドラミングをただただ黙って聴け!そして呑め!(ん?)
暑い夏の夜にふさわしいジャズが手に入った素晴らしい夏休みだった。やっぱりECMは素晴らしい、そのことを改めて認識した夏であります。もうちょっと買っとこうかなあ、でも今月はかなり予算超過しちゃったんだよなあ。ここはガマンするか。
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