10/12/2009

繋がれた月

菊地雅章がゲイリー=ピーコックとポール=モチアンらと結成したトリオユニットによる作品「テザード ムーン」を聴いている。

菊地は以前から僕がとても好きなピアニストのひとりだ。たぶん初めて買った彼の作品がこれだったと思うが、他にも冨樫雅彦とのデュオによる「コンチェルト」については、少し前に簡単に紹介したことがあるが、あれも僕にとってはとても重要なピアノ作品のひとつである。

テザードムーンはこのユニットの名称で、他にも数枚の作品がリリースされている。いままでは菊地というピアニストへの興味から、彼の他の作品を折に触れ買い集めて来たのだが、今回このユニットについてもう少しいろいろ聴いてみようと思い、さっそくアマゾンを通じて2枚ほど注文を出した。

このユニットはキースらのトリオによる「オールウェイズ レット ミー ゴー」の様に、誰がリーダーというものではない。そのことは音を聴けばすぐわかると思う。ゲイリーは2つのユニットに共通する人物であり、ポールもキースとゲイリーとのトリオ演奏がCDでリリースされている。

演奏はかなりジャズのフォーマットに軸足を置いた内容になっているが、菊地の演奏特有の張りつめた空気はこのユニットでもしっかり現れていて、キースの演奏とはひと味違うテンションが醍醐味である。素晴らしい演奏であり、自分自身の主体的な意欲をかき立ててくれる内容だ。何度も聴いて来た作品だが、聴くたびに新鮮な気持ちにさせてくれる魅力がある。

体育の日を含む3連休はいい天気に恵まれた。初日の早朝、久しぶりに本牧周辺まで1時間ほどのウォーキングをした。とても気持ちよかったのだが、前日会社のグループの宴会で少し飲み過ぎたのと、その後、日中に同じコースを再びベビーカーを押して買い物に出かけたせいか、ちょっと疲れてしまいその日はお酒も飲まずに早々に床についてしまった。取り寄せ中の他の作品がとても楽しみである。

子供は体重が9キログラムになり、そろそろきちんとしたベビーカーを買おうと連休中にいろいろと見て回り、結局、妻が一番気にいったものを買うことになった。ようやく寝返りをするようにもなった。笑ったり泣いたりといろいろな表情がたくましく現れ、興味を持ったものにはどんどん手を伸ばす様になった。子育てもこれから新しい段階に入ったように感じさせる連休だった。

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