6/07/2009

フィクション

暑い日曜日となった今日、2組の家族が午前と午後に我が家を訪問してくれた。いずれの家族も直接的には妻の知り合いなのだが、僕もそれぞれのご主人には以前から面識があった。午前に来てくれたのは、妻が勤める会社で契約しているカメラマンのファミリーで、いまの家から比較的近いところに住んでいる。

ご夫婦は僕らよりも年上で、10歳くらいのお嬢さんがいる。さすがにカメラマンだけあって、我が家に着くなり、すぐさま愛用のキヤノンの一眼レフを取り出し(レンズが大きな明るいズームレンズが装着されている)、うちの子供を中心にパシャパシャと写真を撮ってくれる。相手とコミュニケーションを図りながら躊躇なく次々とシャッターを切り続ける、それが人物撮影の極意だということを目の前で示してくれた。

娘さんは奥様がうちの妻と同じ年に産まれたらしい。3年ほど前にご自宅を訪問した際には、まだ幼い感じだったが、今日会ってみると10歳前後とはいえ、もうお姉さんの雰囲気が感じられるようになっていた。なんでも社交ダンスが特技だそうで、その年齢層では全国大会で順位を争うほどのものらしい。

午後からは、僕の職場の同僚で大学の後輩に当たる男の家族がやってきた。実は妻同志が同じ会社の同じ職場で大の仲良しで、今回の訪問もそちらの縁で話がまとまった。こちらは小学校低学年と4歳になる姉妹が子供にいる。彼女達に会うのは僕は初めてだった。

最初はおとなしくしていた2人だが、まあ基本的にはじっと座っているはずもなく、用意したお菓子や果物を平らげた後は、子供と遊んだり親のiPhoneでゲームをしたりと思い思いに遊び始め、帰る頃には我が家のリビングを走り回って、最後には妹がダイニングのベンチから床に転落してあわやというハプニングになった。幸い大事には至らず、涙を見せることもなく元気に帰って行った。

妻が妊娠したことがわかったとき、僕は女の子だったらどうだろうかと思ったこともある。それはちょっとした願望程度のもので、本当のところはどちらでもよかったし、実際に産まれてくると、そのことはますます重要ではないんだなと確信した。

今日はたまたま3人の女の子が我が家に来てくれた。みんなかわいいしそれぞれに個性的である。だからといって、ああうちにも女の子が欲しいなあとは思わない自分に後から気がついた。そしてもちろんそれは女の子がいたらいたでそれなりに逆のことを考えるのだろう。

引越してからFMラジオをたまに聴いている。そのなかで安室奈美恵の音楽をいくつか耳にする機会があった。巷ではかなりの評判になっているようで、僕もずっと気にしていたのだが、遅まきながら実際に音楽を聴いて、やっぱりこれはいいなと思ったので、昨年発売されたDVD付きのベスト盤「ベスト フィクション」をアマゾンマーケットプレースで取り寄せた。

噂通り内容は素晴らしいものだった。音楽も素晴らしいがやはりダンスを交えた映像が圧倒的なDVDは非常に素晴らしい。邦人アーチストのプロモビデオは、時に見ている方が恥ずかしくなってくるようなものも多いが、このアルバムのDVDは収録曲全曲のPVが収録されていて、それぞれに見応え十分だった。自分の信じた道を一貫して進むのは大切なことだと改めて教えられた。

ひとつ残念だったのはDVDの画質。これはもともと収録された映像のクオリティが云々ということではなく、DVDという規格の問題である。引越ししてテレビを買い替え、デジタル放送でハイビジョンのクオリティを観てしまうと、それがニュース映像やくだらないバラエティ番組であれ、やはり映像の質の高さに目が慣れてしまう。

その点、DVDはもはやかつてのVHSレベルでしかないように見えてしまう。幸い僕はそれほどたくさんのDVDを買い集めてはいないが、やはりお気に入りの作品については、できれば新しい規格のもので再発して欲しいし、この作品もそういうフォーマットで発売されるなら観てみたいと思った。

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