5/17/2009

フロイド讃歌

子供が産まれて今週で2ヶ月に、そして新居に引越して今週で1ヶ月になろうとしている。職場の異動も重なってなんともめまぐるしい毎日だったが、ようやく少しだけゆとりが出てきた様に思う。

引越しして初めて髪を切りに行った。前に通っていたサロンに行くことも考えたが、せっかくだからと元町周辺で手頃な店を捜して入ってみた。お店が替わればやり方などもまた変わる。白髪を染めてもらうこともあり、実際に技術を施してもらうまでは多少不安だったが、結果には非常に満足だった。

帰りに独身時代によく立ち寄っていた中古CDを覗き、サム=リヴァースのブルーノート作品を見かけて買おうかと思ったのだが、なぜか思いとどまった。代わりに元町の交差点にある「はらドーナツ」で妻へのお土産を買って帰った。神戸にあるお豆腐屋さんが始めたチェーン店だそうで、おからをベースにさくっと揚がった素朴な味に妻も喜んでくれた。

神戸といえば新型インフルエンザの騒ぎが気になる。病気そのものももちろん心配だが、現段階では発症しても症状は軽いそうだ。それよりも過度に騒ぎ過ぎて余計な混乱を招かないことを望みたい。

僕は、先週半ばあたりから目が赤くなり、市販の目薬でも埒があかないので初めて眼科病院に行ってみた。会社近くの小さなところだったのだが、予想に反して院内は老若男女で超満員だった。歯医者の世話になる人が多いのはなんとなく想像ができるが、眼科の世話になったことがなかった僕にはちょっとした驚きだった。

30〜40分ほど待って、ようやく比較的若い髭面の先生に観てもらった。原因は定かでないものの、なにかの雑菌による結膜炎だろうということで、抗菌剤と抗生物質の目薬を処方してもらった。薬を使い始めて2日が経過し幸い病状は快方に向かっている。

出産のお祝いをいただいた人たちへの内祝いも済ませ、親しい間柄の人達に向けて、子供の誕生と新居への引越しをお知らせする挨拶状を送る準備もほぼ終えつつある。

iTunesにプリセットで登録されているインターネットラジオで"4 Ever Floyd"という局を見つけた。いまもそれを聴きながらこのろぐを書いているのだが、文字通りピンクフロイドの音楽だけが次々と流れるという局である。

その流れ方が完全なランダムなのが面白い。おそらくはフロイドの公式作品すべてのCDをiTunesに取込み、それらをアルバムモードではなくトラックモードでそのままランダムプレイしているのだろう。

なので「ウマグマ」に収録された"The Narrow Way Part3"が流れたかと思えば、続いては「ファイナルカット」の"The Gunner's Dream"が流れ、続いて「ウィッシュ ユー ワー ヒア」の"Shine On You Crazy Diamond Part1-5"が鳴り出すという展開である。

自分でiPodを聴くときにはランダムモードはやらないのだが、ラジオとしてこういうふうに聴いてみると、これはこれでなかなか面白いものだと思った。音源が自分の持ち物ではないがゆえの新鮮さがある。

いま"Shine On You..."が終わり、今度は「ザ ウォール」の"Empty Spaces"が始まった。この後誰もが期待する"Young Lust"には行かずに、始まったのは「ウマグマ」の"Sysyphus Part 1"だった。と思ったら今度は・・・。きりがないのでこの辺で実況はやめておく。

フロイドファンの方は是非ともトライして欲しい。もちろんシドの歌声も聴けるし、いわゆる「新生フロイド」の作品も流れるし、グループ名義のアルバムではないかなりレアな作品も流れる。

僕が聴いている限りでは、この局の人は明らかに「ウマグマ」に特別な思いを抱いているのだと思う。しかも各メンバーのソロ作品が収録された2枚目の方に。もう長いこと耳にしていないが、確かにいま考えるとあれは凄いアルバムである。

どうやら僕はこの局にハマったようだ。そのなかで初期のフロイドの素晴らしさを再認識しつつある。同局のウェブサイトにあるリクエストランキングでは、第1位は"Comfortably Numb"なのだそうだ。うーむ、もちろんあれは名曲だが、フロイドの素晴らしさのほんの一端に過ぎないんだがなあ。

心に残るものは決して古くはならない。ああ、しかし・・・この脈絡のなさといったら。

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