前のろぐにも書いたように、以前に使っていた4GBのiPod nanoに自宅でBGM代わりに聴く音楽を整理し直してみた。
今回の整理に当たっては、1)対象をジャズに限定する、2)いわゆる名盤といわれるものを中心にしつつ、最近のマイブームも少し反映させる、3)収録に際してはオリジナルアルバムの体裁を尊重する、という3点をポイントにした。
要するに、何を聴くかを選んだり操作するのがいちいち面倒なので、このように音楽を収録したiPodをアルバム単位のシャッフル再生にして、再生ボタンを押すだけでジャズの名盤が次々に流れてくるという、さながらジャズ喫茶の様な気分を味わえるという仕掛けにしたかったのである。
このアルバム単位のシャッフル再生というのは、僕がいま通勤などで愛用しているiPod touchやiPhoneなどでは出来ない。このことを不便に感じている人は多いようで、ネット上にもヘルプを求めるスレがいろいろ出ているがどうやらまだ解決はないようだ。ご存知の方がいらっしゃれば是非とも教えてください。
ポイントの1)については、従来はクラシックやロックなども少し入れてあってのだが、たまにその種の音楽を聴きたいと思っても、数少ない収録曲が聴きたいものとは限らないので、それならばどうしても聴きたいときはその都度CDをかける様にすればいいと思った。
ポイントの3)は要するに未発表テイクを省いたり、全集ものをまるまる収録するのではなく、ちゃんとオリジナルアルバム単位に分けて収録するということである。これについてはこれまでも何度かろぐに書いてきた通り、やはりその音楽が作られた時代のアーチストやプロデューサの意図を尊重することが、その音楽を楽しむうえで一番必要なことだと思うから。
さて、こうして4GBのiPodに82枚のジャズアルバム合計638曲が厳選(?)された。これが完成したのは2週間前のこと。以来、家で食事などのたびにこれをアルバムシャッフルで演奏しているのだが、まだようやく半分を過ぎたところの351曲目である。
ちなみにいま流れているのはキース=ジャレットの"Standards Live"から"Too Young To Go Steady"である。このアルバムは何度聴いてもいいものだ。
こうすることで音楽の聴き方にメリハリが出たのか、このところまたまた音楽CDの購入ラッシュになっている。内容は広い意味でいろいろなジャズが中心になっているのだが、おそらくは、僕がジャズを聴き始めた頃の音楽をまとめてみることで、いま自分が興味のあるいろいろな音楽の位置づけの様なものが、頭の中でクリアになっているのだと思う。
ちなみに、今しがたキースのアルバム演奏は終了し、次に流れてきたのはコルトレーンの"Giant Steps"である。うーん、なんとも楽しいものだ。
キースのあの作品が発売されたのは1985年だから、もう23年も前のこと。あの頃の僕はまだデレク=ベイリーもポール=ブレイもデイヴ=ホランドも知らなかった。
そしてコルトレーンのは、高校生の頃に和歌山市の図書館でLPレコードを借りて聴いた、初めてのコルトレーン体験だった。こちらは1959年の発売で僕が生まれる5年前のことだ。来年でちょうど発表50周年になるんだなあ。
いろいろな思いが頭を巡る。今日はこのまま熱燗でもやりながら少し時間を超えた旅でもしてみようか。
Keith Jarrett
"Standards Live"
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