6/15/2008

ゆうかのラーメン

秋葉原の事件から1週間が経った。いろいろな真実が明らかになる一方で、模倣犯も後を絶たない状況である。小林多喜二の蟹工船がベストセラーになっているという話も聞く。それが正しいのかどうかはわからないが、個人的にはようやくそういう方に状況が向かいつつあるのかという気がする。

これまで何ももの言わぬ、あるいはもの言えぬ状態だった人たちも、やはり何かを表現しなければ始まらない。その舞台が政治なのか芸術なのか、そんなことはどうでもいい。そういう状況に追い込まれなければならないのだとすれば、それはやはり世の中にとて必要なことなのだろうと思う。

この一週間は仕事もそこそこにあって、割と淡々と毎日が過ぎていったように思う。帰りが遅かったりすることはなかったのだけど、会社と自宅を行き来する以外には、さほど大きな出来事もなかった。

週末は以前からやらせてもらっている月次の連載原稿に取り組んだ。今回から2000字を一つの単位として、それを毎月2本提出することになった。まあ小遣い稼ぎにはちょうどいいのだが、書くネタがあるのとないのとでは苦しみようもずいぶんと異なる。2000字というのも意外に難しいものである。今回は仕事の合間に少し構想を描いていたので、なんとかそれらしいものを書くことはできた。もう少し自分の情報発信として意識して取り組めば、面白い展開にもなるかもしれない。

土曜日曜と続けてお昼に妻と外食した。といっても特に贅沢なことをするわけでもなく、土曜日に向かったのは最近訪れて気に入っている新丸子のラーメン屋「ゆうか」である。少しメニューが簡略化され、2種類あったスープは1種類になって、名物の手作り餃子は以前より大きくなっていた。

いま、ラーメン屋さんも経営が大変な時期だろう。それでもここの店主は自家製の手打ち麺で頑張っている。この麺が何とも言えない心のこもったメッセージを伝えてくれる。4種のスープで展開する肉野菜ラーメンもこのお店の名物である。

妻にはミソ味の肉野菜ラーメンを勧め、僕は普通のとんこつラーメンを注文した。どちらのラーメンもとてもあたたかい店主のメッセージが伝わってくる。新丸子周辺に赴かれる機会がある方は、是非とも立ち寄られることをお勧めする。店主は一般的イメージでは必ずしも愛想のいい人ではないが、そこはラーメンがしっかりとフォローしてくれるはずだ。食べたあとの満足感はこの近辺では随一ではないだろうか。

というわけで今回は原稿書きに疲れてしまったので、この辺で。

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