11/17/2019

オーネット・コールマン&ヨアヒム・キューン "Colors"

先週の初め月曜日は雨上がりで地表付近に雲が滞留したところに朝日が現れ、職場がある高層ビルの窓から見事な富士山を眺めることができた。


仕事でサポートをしている会社のお偉いさんが、業界の代表としてある法案に関連して国会で参考人として発言するという案件が休みの間に持ち上がり、一方でやらねばやらねばと言いながら手をつけられずにいた原稿チェックの仕事を横目に慌ただしく3日間が過ぎていった。

ある程度先を見ながら仕事をコントロールしているつもりなんだけど、こういう突発的なことが起こるのは仕方がない。騒いだところで片付けねば意味がないので、そこは割り切って淡々とやり抜く。

参考人質疑の当日はオフィスで会議の模様をインターネット中継で見守った。国会というのは不思議な会議だ。内容に関して高いレベルの議論が行われるわけでは必ずしもない。

月曜日と木曜日に飲み会を入れていて、それぞれ初めて入る熟れた居酒屋で飲み友達とひと時を過ごした。

木曜日に飲みに行く前に早めに会社を出て、その夜のお店がある根津に向かったのだが、上野か御徒町で時間をつぶそうにも何かのお店でウィンドウショッピングという習慣はとっくに失われていることにいま更ながら気づいた。

結局、ぶらぶらと浅草の方まで歩いて隅田川沿いの路地を入ったところにあるカフェムルソーさんでひと休み。

テラスから隅田川とアサヒビール本社、東京スカイツリーが夕暮れと川の上を吹く冷たい風のなかに浮かび上がって素敵だった。コーヒーとチョコレートケーキも美味しかった。


音楽を聴きながらぶらぶら歩く。これが僕の一番の時間の過ごし方になりつつある。

下町を歩きながら聴いたのはオーネット・コールマンがピアニストのヨアヒム・キューンと1996年にライプチヒで行ったデュオコンサートの模様を収めた"Colors"だった。

久しぶりにしっかり聴いてみて、これ、いままでちょっと軽く受け流していたかなあと思いを新たにした。オーネットのサックスから流れ出すフレーズの美しさが、ヨアヒムのピアノで一層際立つのが素晴らしい。

一曲目"Faxing"冒頭のフレーズ...これだけでオーネットは本当に美しいと思う。


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