7月20日東京国際フォーラムホールAで開催された、有安杏果さんのソロコンサートに行って来ました。
申し込んだのが4ヶ月前で、このところはデッドだフリーだと、ももクロの音楽からはやや遠ざかっているのですが、やっぱり杏果さんの"Feel a heartbeat"は時折あの歌い出しが心に甦り、iPodでひょいと選曲することがあります。
昨年横浜アリーナでのVol.0.5から1年。今回は名古屋、大阪、東京で5つのライブを行う東名阪ツアーの最終日。これまで4回のライブがどうだったのかを事前に知ることもないまま、この日のライヴを迎えました。
入場時に顔認証で発券された席に行ってみると、何と広いホールの前中央ブロックの後ろ、ミキシングコンソールのすぐ前のど真ん中という好位置でありやした。15メートルくらい向こうのステージ上の杏果さんとちょうど同じ目線で差し向かいでした。
直前にアップされたブログのメッセージ、僕には「緑のTシャツとかペンライトは要らない」と読めました。今回は横アリで買った杏果デザインの白いマフラータオルだけを持って臨むことに。
内容はやはりソロアーティストとしての立場を一層強く打ち出したもので、ももクロでの自身のソロ曲を効果的に使いながらも、ももクロの楽曲は一切なしで、新曲含めた杏果の楽曲だけで全体を固めた構成でした。
オープニングの「ありがとうのプレゼント」は、ピアノ弾き語りで披露。スクリーンに終始映し出されたピアノの鍵盤を叩く短い指は、かすかに震えていましたが、堂々の歌いっぷりで一気に魅了。同じくももクロのソロ曲「教育」ではしっかり堅実なドラムを叩きながら歌ってくれました。
楽曲に加えて、曲中には自身が撮影し大学の卒業制作でも使ったものも含めた、写真も数多く使いながら、有安杏果の世界がより深く表現されていました。十分に準備の時間があるとは言えない状況の中で、スタフの皆んなで一生懸命考えたんだなと伝わりました。
アンコールも終わった最後の最後に、お客さんの声援に応えて独りステージに出て来てくれた際にも、「じゃあせっかくやからみんなで何か歌おうよ、どう?なに歌う?みんな何やったら歌える?」との杏果さんの呼びかけに、「あの空に向かって」とか声をあげる人が何人もいましたが、本人は「え?みんないっぺんに言うから、よう聞こえへん」とさらりと流してました。ももクロも有安さんも成長と進化を続けているのですから、いつまでも「路上ライブ」とか「あの空...」ではないです。
サプライズで10月に仙台、そして東京武道館でのソロコンサート開催に加え、それに合わせてソロアルバムが発売されることも発表され、ちょっと急ぎすぎじゃねぇかいという気もしなくもないですが、本当にこんなところまで来てしまったんだなあという嬉しい気持ちがこみあげました。本当におめでとう、杏果さん!
武道館での次のライヴでは、さらにしっかりと落ち着いた杏果の世界を期待したいと思います。急ぎ過ぎず、詰め込み過ぎず、許されるのならそこを大切にしてほしいと思います。これはももクロにも通ずることなのでしょうが。
言ってしまえば楽器演奏や写真の技量はとてもプロレベルではないですが、それがいいなと思えるのがアイドルの名残りなのでしょうね。
これからのアーチストとしての有安さんの成長が、ますます楽しみになったライブでありました。単独のファンクラブ作ります?
途中でステージ両サイドから場内に放たれたリボンテープ。今回の良席のおかげで僕の真上からテープが降り注ぎ、この日の記念に持ち帰ることができました。
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