6/04/2017

武満徹「フロム ミー フローズ ホワット ユー コール タイム」

武満徹の作品をいろいろと聴いています。通勤電車のなかで聴くにはかなり不向きな種類の音楽なのですが、他にゆっくり音楽が聴ける時間も限られているいまの生活では仕方ありません。

最近取り寄せた作品のなかでは、1990年にカーネギーホール100周年を記念して委嘱された"From me flows what you call time"がとても素晴らしい音楽でした。

乗降扉の開閉のたびにピンポーン、ピンポーン。駅を発車する合図のたびにいろんなメロディチャイムが流れるなかで、5人のパーカッションと管弦楽団による、静寂を活かした武満の世界がヘッドフォンから溢れてきます。

その昔「印象派」という作風がいろいろな芸術の世界で一つの流れとなりましたが、武満の作品もまた、僕には同じような世界観を志向しているように捉えています。

それは音の世界の作品でありながら、彼の他の作品同様、極めて視覚的なものを感じさせてくれます。僕は必ずしも目を瞑って聴いているわけではないのですが、この音楽に入り込んでいる間は、視界が聴覚のなかに取り込まれたような不思議な感覚になります。

コンサートホールで演奏される機会があるのなら、是非とも一度は生で体験しておきたい音楽作品であります。

(おまけ)
ここ最近は夜のお酒は安くて美味しいウィスキーがお楽しみとなっています。いま飲んでいるのは本坊酒造マルスウィスキーの「3&7」。本牧の酒屋さんで1400円で購入しました。

マルスウィスキーは長野を旅行した折に、ビュッフェの飲み放題メニューで出会って以来のお気に入りですが、以前から気になっていたこの「3&7」は香りが素晴らしく、味はとてもすっきりで飲みやすい口あたりでした。

これからの季節には氷でしっかり冷やして作る水割りにうってつけのウィスキーですね。


仕事で扱う文章の量が増えてきており、休みのときはちょっと文章を考えることから離れてしまいがちなこの頃であります。

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