2/28/2016

宝の箱

子どもの通う学校が、インフルエンザのために火曜日から3日間の学年閉鎖になってしまい、結局子どもは先週はずっと家で療養することとなった。

幸いにも回復は順調で週の半ばにはずいぶん元気になった。それでも夕方の微熱と咳が残るので結局今週中は学校に行くのは諦めることにした。

土曜日からは習い事に復帰し、日曜日は本牧公園まで30分ほどのウォーキングと、公園で軽くキャッチボールを楽しめるまでになった。よかった。明日からは久しぶりの学校だね。



僕は日曜日の午前にまた自転車で出かけさせてもらったけど、さすがにそろそろ海の公園も飽きてきた。

この日はすぐ先の野島公園まで行き、金沢八景駅前から国道16号線を戻るコースにした。一般道はやっぱり走りにくい。自転車の走行についての認識もまだまだである。


日中に乗るならただ走るのではなく、もう少し別の楽しみ方をしたいと思うようになった。ひたすら走るなら車が少ない早朝が理想だ。本当はちょっとした山道があればいいんだけど。



金曜日の夜に、15年ほど前には僕の会社の同僚で、いまは外資系IT企業でプロジェクトマネージャをやっている男と久しぶりに呑んだ。

お店は僕が一番寛いで呑める田町のカドーにしたけど、お店に入るなりこれまた懐かしい10年ほど前にカウンターの向こうで働いていたお兄さんと再会。

最近までいたバーテンさんが辞めてしまったらしく、その日から急遽助っ人で店に出ることになったらしい。しばし互いの近況を交歓して再会を喜んだ。

遅れてやってきたプロジェクトマネージャは、僕とは正反対のワークスタイルで、典型的な客先駐在SEとして仕事漬けの毎日を送っているのだそうだ。

週末らしい週末もなく、狭いプロジェクトルームに部下たちとともに押し込まれて、進捗をチェックしたり時には自らもソースをいじり、何かあればお客に呼び出されて怒られ、たまに飲みに行けば凄まじい愚痴大会となり、業績が悪くなればメンバーの品定めをする。

僕には彼を元気づけるといっても、楽しくお酒を飲む相手をしてあげるのが精一杯だったけど、それなりに楽しんでくれたらしく、来店時に顔を合わせた時は尖っていた表情や口調も、帰る時にはすっかり和らいで以前の彼の面影が蘇った。

当たり前だが仕事は大変だ。責任が大きくなればなるほど、自分の想い通りにはならなくなる。責任とは立派な言葉ではあるが、一方で理不尽にまみれたものでもある。だからこそまともに相手をするのは難しい。

明日はまた相当重い一日になるだろう。この2週間ほど、いまサポートをしている人のことを本当に気の毒に思ったことはなかった。胸にしまい込んだ悔しさが、我々との何気ない会話での言葉や表情に滲み出るのを感じるのが辛い。


さて、前回のろぐで初めて取り上げたグレイトフル・デッドだが、どうやら僕にとってはこの歳にして久しぶりに深くて大きな宝箱を開けてしまったようだ。

ヤバいことになった(笑)。また追い追い書いていくことにする。

2/21/2016

ザ・グレイトフル・デッド「ウェイク アップ トゥ ファインド アウト」

春が近づいてきた。この時期になるといろいろなものがわさわさする。世の中全体が、何かを待ち望む一方で何かが変わってしまう不安に苛まれる。

まったくの久しぶりで職場の人と銀座で一杯やる機会をもった。昨年同じところから異動してきてそろそろ1年が経とうとしている2人。

別に何か共通の趣味があるわけでもなく、どういう話になるのかは幾分想像がつきながらも、いろいろ訊いてみたいこともあったので声をかけてみた。

銀座の雰囲気満点なダイニングで、結構いいお酒が2.5時間飲み放題でお食事もついて5500円。あるサイトを経由しての特典だそうだが、スパークリングワインに始まり、国産のプレミアムビールやウィスキーなどを楽しんだ。

お酒もお話も結構はずんで、僕自身についての発見なんかもあって面白かった。

話の流れでジャズの聞き方という話題になったのだが、彼女曰くヴォーカルならいいのだが、楽器によるアドリブ演奏の楽しみ方がさっぱりわからないのだという。

至極もっともな話だと思ったが、どうしたらいいのかと訊かれると答えるのは難しいなと感じた。日頃聴いている即興音楽のどこがいいのかという方がまだ答えやすかったかもしれない。

そろそろラストオーダーというところで、妻からのショートメッセージに気づいて、開いてみると子どもが熱があるので今日はさっさと寝かすという内容だった。

ほとんど覚悟のうえで、翌土曜日に病院に行ったところ、B型インフルエンザとのこと。お薬もらって帰ってリヴィングのソファに寝かせる。

予防接種は受けていたんだけど、わりと本格的にひいた感じで、39度台の熱と関節の痛みを訴えて食事もあまりとれずに辛そうで可哀そうである。

薬の効果はすぐに出たが、今日日曜日も夕方になるとやっぱりまだ熱が上がるようだ。しばらく学校はお休みだね。パパ、ママもうつらないようにしないと。

テレビで免疫力を高める話題をぼんやり眺め、そういえば予防接種と免疫力ってどういう関係だろうと考えたりもした。ネットで調べもしたけど、やっぱりインフルエンザの予防接種はいかがわしいものだという思いが強くなった。

日曜日の午前中は暖かくなったので、子どもには申し訳ないと感じつつ、自転車でいつもの海の公園までちょっと出かけさせてもらった。確実に日差しは強まりつつあり風も温くなりつつある。


家でスマホ片手にネット見てたら、ディスクユニオン新宿Jazz館のブログでThe Grateful Deadの"Wake Up To Find Out"のことが紹介されているのを読んで、アマゾンでポンと買ってしまった。

故ジェリー・ガルシア率いるデッドと、ブランフォードの間にこんな交流があったとは知らなかった。素晴らしい内容です!

作品のいきさつについては上記リンク先をご覧ください。ねっ?聴きたくなりますよね!デッドの他の作品にもがぜん興味が湧いてきました。

アドリブ演奏の聴き方って...やっぱり説明できないよなあ。


2/14/2016

ファラオ・サンダース「ラヴ イン アス オール」

ファラオ・サンダースをじっくり聴いています。

コルトレーンの"Live in Japan"は、もちろんまた何度か聴き返しました。

何度聴いても素晴らしいです。僕にとってのコルトレーンのベスト盤です。"A Love Supreme"やヴィレッジヴァンガードのライヴもいいですが、僕はやっぱりこちらを選びます。

いろんなネットでのレビューを見ていると、賛辞のなかにも、ファラオやアリスのことをあまりよく思っていないコメントも見かけます。

僕はそういうことを全く感じないです。この5人が奏でたあの日の音楽を部分的に語ることがもはや不自然に感じます。

同時に、サックス、ピアノ、ベース、ドラムという楽器の組み合わせに、クィンテットという編成の奇跡というか必然を感じます。

これらの音色や奏法の異なる楽器が、同じところを目指して一つの音楽を奏でようとしている音楽的な姿に、運命的な組み合わせを感じるのです。

そして、インパルスやテレサといったレーベルでのファラオのリーダー作で、持っているものをあらためて楽しみ、もっと聴きたいと思う気持ちを新しい音源で満たしています。

新たに仕入れたのは、"Elevation"、そして"Love in us all"です。いずれもとても素晴らしい内容です。特に後者はまったく驚きの内容でした。こんな演奏がインパルス時代の最後に録音されていたとは!

コルトレーングループでのファラオに合点がいかない人は、彼のリーダー作品をまずじっくりと聴いてみて欲しいと思います。たぶんその意味で一番いいのが、テレサ盤の"Journey to the one"か、インパルス盤の本作です。

真のファラオの演奏に触れたうえで、もう一度コルトレーングループでの演奏をじっくり聴いてみて欲しいのです。私はそのつながりに感動します。

"Love in us all"はそのことを最も端的に表している作品です。収録されているある意味対称的な2曲は、ファラオという人の音楽的な核となっている2つのものをよく表していると思うのです。

この作品の存在が知られるようになったのは比較的最近のことだと思います。おそらく1曲目の"Love is Everywhere"がメジャーで、"To John"は昔でいうB面だと思います。

だけどこれら2つの楽曲はまったく一対のものだと思います。両方の素晴らしさを知ってしまうと、一方だけを聴いて済ませるのは非常に不自然で落ち着かない気持ちになります。

これを聴くと、ファラオの音楽は彼自身の天分の才能のうえに、コルトレーンの愛をしっかり受け継いで成り立っているのだと感じます。本当に素晴らしい作品です。

(おまけ)

春一番で暖かくなった週末。土曜日の大さん橋には大きな自動車輸送の貨物船が停泊して圧倒的な存在感を出していました。それを含めた象の鼻からの眺めをパノラマで撮ってみました。(クリックで拡大してご覧ください)


日曜日に子どもと散歩に出かけた際に入った、根岸なつかし公園旧柳下邸に飾られてあったお雛さま。偶然の巡り合わせでしたが素晴らしいものでした。


そのすぐ近くにあるお稲荷様で。


山手駅前の商店街にあるハーヴェストコーヒーで、子どもの散髪の合間を過ごすのにいただいたコーヒー。お豆の名前は忘れちゃったけど、美味しい一杯でした。


いい週末でした。


2/07/2016

冬の雑談

いくつかのカフェに行って美味しいコーヒーをいただいていると興味が深まり、いままで自宅とかでなんとなくで淹れていたのも、もう少しちゃんとやってみようかなという気になった。

新たに手頃な電動ミルとドリップポットをアマゾンで買って、昨年末に妻がコストコで買ってきた豆を中粗挽きにして淹れてみたところ、こんな豆でもそれだけの手間から美味しさを実感できるんだなと思った。

会社でいつも飲んでいたコンビニで買う簡易ペーパードリップのコーヒーにしても、お湯の用量をきちんと守って淹れるとあきらかに風味やコクがが違うんだな。かえって胃への負担も少なく感じる。

自分でやるにはやや敷居が高いけどエスプレッソも、せっかく小さな機械が家にあるんだから、一度もう少しちゃんとやってみたいなと思っている。あの少量のコーヒーの悦びを満足に感じられるほど、僕はまだ豊かではないけど。

別にすぐにカフェをやるとかいうわけじゃないんだけど、少しでも美味しいコーヒーを入れられるこだわりを体得しておくことは無駄ではないだろう。


土曜日の午前中になんとか10度程度の気温と日差しがあったので、久しぶりに八景島までひとっ走り行ってきた。やっぱり気持ちいいもの。もう少し自然を感じられる手軽なコースがあるといいんだけどなあ。

日曜日には家族で小田原に遊びに出かけ、改装中の小田原城で手裏剣を投げたりお昼ごはんを食べたりした後、こどもの森公園わんぱくらんどに行って、アスレチックな遊具を楽しんだ。

その後、お風呂に入ろうと駅前にある万葉の湯小田原お堀端へ。観光案内所でもらったクーポンで入会したらお得な値段で入場できて、いろいろとサービスもつけてくれたけれど、それでもゴハン食べてビール飲んだら結構いい値段になった。

まあ日曜日の夕方ということもあって、思ったよりもお風呂は空いていて、温泉もビールもゴハンも、あと子どもはゲームとかもちょっと楽しめた。

みなとみらいにも系列の施設があるけどいつも結構な混雑らしく、それなりにお金もかかると聞いていたので、僕は敬遠していたけれど、お風呂さえ空いていたら悪くないかなと思った。食べ物は可もなく不可もなくだけどやっぱり割高かなあ。手軽さがあるだけで面白味はない。


胃の検査を受けることになってから、自宅で夜に飲むアルコールから缶入りの酎ハイとハイボールを外すことにした。度数のある程度高いものは、安いわりに酔えるんだけど、やっぱり胃には負担を感じる。

クリニックでもらった薬のおかげもあるんだろうけど、そんなこともあってかいまは随分調子は良くなった。仕事のストレスもうまくシカトして、僕にとっての少ない日常を無理せず楽しめるようにしておきたい。

あんまり内容のないろぐになってしまったけど、このへんにしておく。