1/19/2014

ローザ・ルクセンブルク

日曜日は子どもがスイミング教室が主催するイチゴがりに参加するということで、朝9時半から夕方4時半頃までは妻と2人で過ごすことに。全くの思いつきで渋谷に映画を観に行くことになった。

みなとみらい線〜東横線で渋谷に行き(これが2人とも初めての渋谷駅地下ホームだった)向かったのはユーロスペース。子どもが生まれる前か、もしかしたらまだ結婚する前だったか、2人で映画を2回ほど観に行ったことがある。調べてみると当時とは移転していて、いまは道玄坂のホテル街の一角にある。

日曜日の午前11時前に2人で道玄坂を昇ってそそくさとホテル街を通り抜け(笑)目的地に到着。ちょうど11時から上映が始まる2本の作品から、何もわからぬままドイツ映画の「ローザ・ルクセンブルク」を観ることにした。

ローザは20世紀初頭のドイツで第一次大戦前後の混乱期に現れた社会主義運動の女性活動家、ということを覚えている程度。彼女の生涯を映画化したものなのだろうくらいのことしか知らず、映画作品について何らの知識も持たずに2時間10分の映像世界に飛び込んでしまった。

ひっきりなしに政治的演説とディベートが繰り返される作品のラストで、彼女の生涯が強制的に閉じられるところで文字通り作品がボチャんと終わるので(ネタバレになるかもしれないけど実話だからいいだろう)、突然に重い感動が観る側に押し付けられるような状況になり、しばらく席から立ち上がれないような感じになってしまった。

とても素晴らしい映画だった。こういうのをスクリーンで観るのは2人とも久しぶりで、故水野晴郎氏の名台詞が頭をしっかりとよぎった。

そして直後にはその合間にちょっとだけ、子育ての日々にふとできた束の間の冬晴れ日曜日に、何もわざわざこんな重い映画を見なくともという気持ちも入り交じったけど、それは2人で映画館を後にする頃にはきれいに消えてしまっていた。

僕は先週の日曜日に子どもとディズニー作品の「プレーンズ」を、妻は子どもが幼稚園に行っている間に「ジャッジ」を観ていたのだけど、妻と2人で映画を観るのは本当に久しぶりで僕は嬉しかった。この1週間は偶然にもわが家三様の映画スタイルが実現したわけだ。

2人で遅いお昼を食べようと東急文化村方面に歩いていると、渋谷シティホテル1Fにあるカフェバー「RAIZ/ライズ」のメニュー看板が目にとまり、そこでお昼を食べることにした。

まったくの通りがかりで入ったのだが、豊富なメニューが選べて素晴らしいサラダバーとドリンクがついた1000円のランチはなかなかの優れもので、場所柄店内も空いていて居心地よく、映画から受け取った重い感想をゆっくりと消化するにはいいひと時となった。

主演のバルバラ=スコヴァの成り切り演技は凄まじく、あとで実際のローザの写真を見るにまさに生き写しと思える迫力。

ローザの存在を歴史の流れの中でのひとつのピースと捉えるか、人間が備え得る普遍的な資質の一種と捉えるか、答えは自明のことだと思う。人間は内面に持っていた強さを、自らが作り出したもの(文化文明だろうか)に託し何かのバランスをとろうとしているのだろうか。

そんなことを考えながらお店を後にして、2人でこれまた久しぶりに渋谷の街をぶらぶらしてみた。初めて「ヒカリエ」にも行き、地下食品売り場でマカロンをお土産に買って電車で横浜に戻り、いつもとは少し若返ったような気持ちで、イチゴがりを楽しんだ子どもの帰りを待った。

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