来たきたキターッ!ライ=クーダの新作"Pull Up Some Dust And Sit Down"、やっと買いましたよ。こりゃあ素晴らしい!さすがは"The Great Master of Americas' Music"であります。バンザーイ!
すでに、ネット上の至る所で称賛の嵐になっていますが、僕もこの耳で聴いて、噂が間違いでないことを実感しました。
この一週間はもうコレばかり。台風の大雨で帰宅難民になった夜でも、これを聴いていれば、ひたすらご機嫌でありました。
個人的には、これまで聴いたライのアルバムのなかでベストだった"Show Time"を超える素晴らしさでしたよ。パチパチパチ〜。
ヨアヒムとの親子セッションによる"No Banker Left Behind"とか、"Quick Sand"なんてもう最高!"Quick Sand"でコードを刻むディストーションギター、ケータイの着信音にさせて欲しいです。
あと、ライのソロトラック"Baby Joined the Army"と"John Lee Hooker for President"のシブサも、これまたチキンスキンものであります。"Baby..."のあの低くて野太いギターは、どうやって出してるんでしょうねぇ。
もちろん、フラーコ=ヒメネス先生のアコーディオンも健在であります。この幸せな音色にはいつもうっとり&にんまりさせられます。ああ至福。。。
気温の変化でちょっと体調を崩しかけましたが、なんとか大事には至らず、週末はこの音楽の様な気持ちのいい陽気を、たっぷりと楽しめました。
Copastatic!
9/25/2011
9/18/2011
ピアノ・デュオ2作
このところまた気温の高い日が続いている。この1週間は、連日最高気温が32度前後まであがり、毎日半袖のポロシャツで職場まで通った。
楽しかったオホーツクの思い出が強く、月曜日の朝に会社近くの駅を降りて遭遇した人混みを前に、いったい自分はここで何をやっているのかという感覚にとらわれた。
今週は休暇の直前に発覚した緊急案件への対応にほとんどの時間を費やし、おかげで当初予定していた作業にはほとんど着手できなかった。まあ何とかなるさでやっていくしかない。仕事とはそんなものだ。
毎日が暑くて慌ただしくとも音楽への興味は尽きるものではなく、またいくつかのご機嫌な音楽作品に巡り会えているので、今回はそのなかから2つをご紹介。いずれもピアノと他の楽器によるデュオである。
一つ目は、前作"Concertos"の驚異的な素晴らしさで一気に大ファンになってしまったマイケル=マントラーの新作。タイトルはずばり"For Two"。内容は前作でも登場したエレクトリックギターのBjarne Roupに、Per Saloというピアニストの組み合わせで、マイケルは作曲とプロデュースを担当している。
Duet OneからDuet Eighteenまで18曲の小品からなり、かなりの部分がNotated(一音一音が楽譜に記されている)で、ところところにImprovisation(即興演奏、アドリブ)が含まれるというマントラー流儀の作品になっている。一つ一つの音楽は非常に繊細で美しく、組曲としても多様性に富んでいて楽しめる。スコアは彼のウェブサイトで入手できる。
個人的には前作の室内楽版という印象。あの世界がこの編成でもしっかりと表現されている。素晴らしい。クレジットを見て驚いたのは、ピアノとギターのパートが別々に録音されているということ。
マントラーの音楽は、いろいろなジャンルの境界にありながら、中途半端さとは真逆の孤高ともいえるしっかりとした存在感を示す。これはこの人が持って生まれた並外れた才能の体現だろう。前作に続いてこの作品でも、ジャズでもクラシックでもない独自かつ自然な音楽世界が魅力的である。前作に引き続きかなりのお奨めといえるだろう。
二つ目は、やはり以前にご紹介した"The Art of Improviser"で虜になってしまったマシュー=シップの最新作"Broken Partials"。今回は即興ベーシストの巨匠Joe Morrisとのデュオだ。
この作品もアルバムタイトルを冠した1から8までの演奏からなり、こちらはかなりの部分を即興演奏が占める内容。しかしそこはやはり即興の神様達による競演であるからして、驚くべきまとまり感を保ちながらスリリングにかつ着実な展開でまったく気が抜けない1時間である。
モリスは以前、ブラクストンとの4枚組即興ライヴを聴いてあまりピンとこなかったのだが、今回はそれはそれは素晴らしい演奏。結構堅実な人なんだなあと印象を新たにした。1曲目で堅実なベースランニングを聴かせたかと思えば、2曲目の冒頭では超絶アルコでこれまた雄弁に語りまくる。うーん、やっぱりすごい人です。
マシューのピアノはここでも冴えまくっていて、あの個性的な音色で音空間のキャンバスをのびのびと埋め尽くしてゆく。ますます気に入ってしまった。この人を深く知るにはやはりホーンが絡まない作品を一度じっくり聴くべきだと思う。これからほかの作品も聴いてみたいと強く感じた。
やっぱり音楽はいいねえ。ホント飽きませんわ。こんな調子で楽しんでいるうちに、僕はまた一つ歳をとった。
(追伸:一部の読者の方へご連絡)
Facebookのアカウントは昨日で利用を終了いたしました。
楽しかったオホーツクの思い出が強く、月曜日の朝に会社近くの駅を降りて遭遇した人混みを前に、いったい自分はここで何をやっているのかという感覚にとらわれた。
今週は休暇の直前に発覚した緊急案件への対応にほとんどの時間を費やし、おかげで当初予定していた作業にはほとんど着手できなかった。まあ何とかなるさでやっていくしかない。仕事とはそんなものだ。
毎日が暑くて慌ただしくとも音楽への興味は尽きるものではなく、またいくつかのご機嫌な音楽作品に巡り会えているので、今回はそのなかから2つをご紹介。いずれもピアノと他の楽器によるデュオである。
一つ目は、前作"Concertos"の驚異的な素晴らしさで一気に大ファンになってしまったマイケル=マントラーの新作。タイトルはずばり"For Two"。内容は前作でも登場したエレクトリックギターのBjarne Roupに、Per Saloというピアニストの組み合わせで、マイケルは作曲とプロデュースを担当している。
Duet OneからDuet Eighteenまで18曲の小品からなり、かなりの部分がNotated(一音一音が楽譜に記されている)で、ところところにImprovisation(即興演奏、アドリブ)が含まれるというマントラー流儀の作品になっている。一つ一つの音楽は非常に繊細で美しく、組曲としても多様性に富んでいて楽しめる。スコアは彼のウェブサイトで入手できる。
個人的には前作の室内楽版という印象。あの世界がこの編成でもしっかりと表現されている。素晴らしい。クレジットを見て驚いたのは、ピアノとギターのパートが別々に録音されているということ。
マントラーの音楽は、いろいろなジャンルの境界にありながら、中途半端さとは真逆の孤高ともいえるしっかりとした存在感を示す。これはこの人が持って生まれた並外れた才能の体現だろう。前作に続いてこの作品でも、ジャズでもクラシックでもない独自かつ自然な音楽世界が魅力的である。前作に引き続きかなりのお奨めといえるだろう。
二つ目は、やはり以前にご紹介した"The Art of Improviser"で虜になってしまったマシュー=シップの最新作"Broken Partials"。今回は即興ベーシストの巨匠Joe Morrisとのデュオだ。
この作品もアルバムタイトルを冠した1から8までの演奏からなり、こちらはかなりの部分を即興演奏が占める内容。しかしそこはやはり即興の神様達による競演であるからして、驚くべきまとまり感を保ちながらスリリングにかつ着実な展開でまったく気が抜けない1時間である。
モリスは以前、ブラクストンとの4枚組即興ライヴを聴いてあまりピンとこなかったのだが、今回はそれはそれは素晴らしい演奏。結構堅実な人なんだなあと印象を新たにした。1曲目で堅実なベースランニングを聴かせたかと思えば、2曲目の冒頭では超絶アルコでこれまた雄弁に語りまくる。うーん、やっぱりすごい人です。
マシューのピアノはここでも冴えまくっていて、あの個性的な音色で音空間のキャンバスをのびのびと埋め尽くしてゆく。ますます気に入ってしまった。この人を深く知るにはやはりホーンが絡まない作品を一度じっくり聴くべきだと思う。これからほかの作品も聴いてみたいと強く感じた。
やっぱり音楽はいいねえ。ホント飽きませんわ。こんな調子で楽しんでいるうちに、僕はまた一つ歳をとった。
(追伸:一部の読者の方へご連絡)
Facebookのアカウントは昨日で利用を終了いたしました。
9/09/2011
Okhotskの旅
先週の日曜日からの1週間は僕が勤める職場は輪番休業で2回目の特別夏期休暇。台風の影響を気にしつつ3泊4日で家族3人旅行に出かけた。行き先は北海道のオホーツク海沿岸を巡る旅。今回はその様子を写真で皆さんにお届けしようと思う。(写真はすべてクリックすると少し大きく表示されます)
朝の女満別空港に降り立った初日は、今回の旅の大きな目的の一つで美幌町で歯科医を営む僕の一番古い幼なじみが、彼の車で周辺をいろいろと案内してくれた。
まずは空港近くの道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」の隣にある野菜の直売所にあった朝採り茹でトウキビ(とうもろこしのこと)で腹ごしらえ。子どもは本当にこれが好きだ。本場のとれたては甘くて柔らかくとても美味しい。一人一本食べちゃいました。
美幌峠から眺める屈斜路湖。お昼近くになってお天気がよくなってきた。
美幌峠にある道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」の売店名物のいも揚げ団子。じゃがいもをアメリカンドッグのようにパンケーキの生地でまるまる揚げたもの、これが2〜3個で一串になっている(!)。友人の「さあ食べて食べて」の勧めで3人の大人は1本ずつ食べた。さきほどのトウキビと合わせてこれでもう昼飯は十分であった。続いて能取湖から能取岬へ。20年前にバイクで訪れた記憶が鮮やかに蘇った。
夕食前に幼なじみの歯科医院にお邪魔して休憩がてら簡単な歯科検診。「おまえの歯を診るなんてことは、もうないだろうなあ」とかいいながら、歯の汚れを取ってくれ、こちらもなんとなくじーんときた。
外に出ると近くで夕立があったのか虹が見えた。
夕食はホテルの食事をキャンセルして、彼の推薦で地元の居酒屋「いころ」さんでごちそうになった。
最初にお造りや、チャンチャン焼き、海鮮サラダなどが出て来て、ビールをやりながらそこそこ腹が満たされたかなと思ったら、ここからオホーツク海のダイナミックな焼き物が4連発。ホッケ、キンキ、タラバガニ、ホタテ。そのデカイことウマいこと。
出てくるたびにお店のご主人が「先生、どう?これ。」と嬉しそうに作品を持って登場。この4連発で完全ノックアウトとなった。写真はキンキとタラバガニ。それをほおばるフリをさせられる子ども(笑)わかりづらいかもしれないが、これホントにデカイのよ。よくこんなデカイお皿があるなあと思いました(お皿は推定で横50cm×縦30cm)。
ごちそうさまでした、お勘定は・・・彼持ちでした(いくらだったのか)。
最初の宿は美幌から車で20分程走った網走にある「北天の丘あばしり湖鶴雅リゾート」に2泊した。網走湖が一望できる落ち着いたところだった。
2日目はあいにく日中はずっと雨がしとしとと降り続き、予定していた行動は取りやめてホテル内とその周辺で過ごすことに。
ホテルから2kmのところにある「オホーツクシマリス公園」までホテルの車で送ってもらった。小さな園内にはシマリス数十匹が放し飼いにされていて、これがとても人に慣れていてカワイイ。えさを持っていると囲まれてしまい、まだちょっとコワガリさんの子どもはビビっていたが、僕はもう癒されてしまいました。シマリス飼いたい。
雨のなか網走湖畔を歩いて帰る。子どもが後半で「もう、あるけないのオ」とぐずったがなんとか頑張ってくれた。ホテルの駐車場に停めてあった雪かき用のホイールローダーを間近で見てご満悦。
結局、ホテルに戻って1階の土産物屋でドーナツとアイスを買って食べ、それがお昼ご飯になった。子どもは歩き疲れたのか夕方近くにぐっすりお昼寝(この間、妻はエステに行ってプチ贅沢)。
「北天の丘」はとても立派な共用施設があり、食堂のとなりにはいろいろな椅子を並べたリラクゼーションスペースがあった。そこにはオーディオ設備としてJBLのパラゴンが置いてあった。アンプはマッキントッシュ、びっくり。
3日目は北海道の西側半分が大雨で大変なことになっていたが、オホーツク沿岸はなぜか晴れた。ホテルの前にあったヒマワリ畑でパチり。
ホテルをチェックアウトして車で網走駅まで送ってもらい、長年のあこがれだった北海道のローカル線に乗った。列車はディーゼルカー1両編成で、懐かしいエンジン音とともにオホーツクの海岸を眺めながら快走!
途中、昨日予定して行けなかった「網走原生牧場観光センター」(ご注意:リンク先は音が出ます)へ立ち寄るために、藻琴駅で下車。
ここは牧場というよりも、広い土地に肉料理のレストランがあって、余ったところに動物たちや古い(笑)遊具が所広しと点在しているという場所。レストランはそこそこ有名なようでダイナミックで美味しいステーキ定食(200gでご飯とコーヒーがついて1,380円)をいただいた。
施設の入り口付近で馴れ馴れしく近寄ってくるラマさんに興奮する子ども(お母さんが抱っこしてくれてると多少はしゃぐ余裕があるらしい)
やはりこういう「特殊車両」には目がない・・・。
2時間ほどこの奇特な施設で楽しませていただき、施設の車で藻琴駅まで送ってもらって、さっき乗って来た列車の2時間40分後にやって来た次の列車に乗り込む。これが観光客で満員だったのはちょっと驚いた(お年寄りが多い、当たり前か・・・)。
知床斜里駅で下車してそこからバスに乗り換えて一路ウトロ温泉へ。途中、斜里岳や海別岳にかかる雲から降る雨のせいだと思うのだが、知床半島にはいくつもの虹がかかり、それを次々にくぐりながらウトロに近づいてゆく(虹ってくぐれるんですね)。この辺りならではの景観。
こうして午後3時にはウトロの宿「知床グランドホテル北こぶし」に無事チェックイン。修学旅行の団体客が入ったとのことで、部屋が貴賓室に変更されていてラッキーであった。大きな和室が二間にバストイレもエラい立派だった。バルコニーからはウトロ漁港が一望。手前に見えるのが知床観光船オーロラ、向こうにプユニ岬が見える。
4日目も好天に恵まれた。ホテルをチェックアウトして観光船に乗り込む。青空の下、オホーツクの海を進んでゆく。船上は半袖でも十分な陽気だった。
90分コースの折返し地点である硫黄山ふもとの滝。硫黄を含んだ水の影響で黄色とエメラルドグリーンのグラデーションが幻想的。
観光船を降りて、今度はバスで25分のところにある知床五湖をちょっとだけ見学。バスの揺れで子どもが眠ってしまい妻が抱っこしながら高架木道を少しだけ歩いた。羅臼の山々と静かに水をたたえた一湖は本当に美しかった。
途中で、ようやく子どもも目を覚まし元気に木道を歩いて戻った。
慌ただしく五湖を後にして先ほどのホテルに戻る。実はこの日は午前のみの診療だった友人が、わざわざ知床まで100kmを車で飛ばして迎えに来てくれたのである。彼の計らいで空港に向かう前にもう少しだけ知床観光ということで知床峠に立ち寄ってくれた。
間近に見る羅臼岳は格別(子どもは「おやまのぼるのオ」と張り切っていたが立ち入りは禁止である)。
羅臼側に目をやると海の向こうに国後島が。初めて目にした北方領土である。
最後に立ち寄ってくれたオシンコシンの滝の前で。子どももこの友人にはよく懐いていた。本当にお世話になりました、ありがとう。
とまあ、僕らの旅はこのように順調そのものだったのだけど、一方で紀伊半島を中心に大雨で大変な被害がもたらされてしまった。現地はまだいろいろな意味で警戒態勢にあるらしい。お見舞い申し上げます。
朝の女満別空港に降り立った初日は、今回の旅の大きな目的の一つで美幌町で歯科医を営む僕の一番古い幼なじみが、彼の車で周辺をいろいろと案内してくれた。
まずは空港近くの道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」の隣にある野菜の直売所にあった朝採り茹でトウキビ(とうもろこしのこと)で腹ごしらえ。子どもは本当にこれが好きだ。本場のとれたては甘くて柔らかくとても美味しい。一人一本食べちゃいました。
美幌峠から眺める屈斜路湖。お昼近くになってお天気がよくなってきた。
美幌峠にある道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」の売店名物のいも揚げ団子。じゃがいもをアメリカンドッグのようにパンケーキの生地でまるまる揚げたもの、これが2〜3個で一串になっている(!)。友人の「さあ食べて食べて」の勧めで3人の大人は1本ずつ食べた。さきほどのトウキビと合わせてこれでもう昼飯は十分であった。続いて能取湖から能取岬へ。20年前にバイクで訪れた記憶が鮮やかに蘇った。
夕食前に幼なじみの歯科医院にお邪魔して休憩がてら簡単な歯科検診。「おまえの歯を診るなんてことは、もうないだろうなあ」とかいいながら、歯の汚れを取ってくれ、こちらもなんとなくじーんときた。
外に出ると近くで夕立があったのか虹が見えた。
夕食はホテルの食事をキャンセルして、彼の推薦で地元の居酒屋「いころ」さんでごちそうになった。
最初にお造りや、チャンチャン焼き、海鮮サラダなどが出て来て、ビールをやりながらそこそこ腹が満たされたかなと思ったら、ここからオホーツク海のダイナミックな焼き物が4連発。ホッケ、キンキ、タラバガニ、ホタテ。そのデカイことウマいこと。
出てくるたびにお店のご主人が「先生、どう?これ。」と嬉しそうに作品を持って登場。この4連発で完全ノックアウトとなった。写真はキンキとタラバガニ。それをほおばるフリをさせられる子ども(笑)わかりづらいかもしれないが、これホントにデカイのよ。よくこんなデカイお皿があるなあと思いました(お皿は推定で横50cm×縦30cm)。
ごちそうさまでした、お勘定は・・・彼持ちでした(いくらだったのか)。
最初の宿は美幌から車で20分程走った網走にある「北天の丘あばしり湖鶴雅リゾート」に2泊した。網走湖が一望できる落ち着いたところだった。
2日目はあいにく日中はずっと雨がしとしとと降り続き、予定していた行動は取りやめてホテル内とその周辺で過ごすことに。
ホテルから2kmのところにある「オホーツクシマリス公園」までホテルの車で送ってもらった。小さな園内にはシマリス数十匹が放し飼いにされていて、これがとても人に慣れていてカワイイ。えさを持っていると囲まれてしまい、まだちょっとコワガリさんの子どもはビビっていたが、僕はもう癒されてしまいました。シマリス飼いたい。
雨のなか網走湖畔を歩いて帰る。子どもが後半で「もう、あるけないのオ」とぐずったがなんとか頑張ってくれた。ホテルの駐車場に停めてあった雪かき用のホイールローダーを間近で見てご満悦。
結局、ホテルに戻って1階の土産物屋でドーナツとアイスを買って食べ、それがお昼ご飯になった。子どもは歩き疲れたのか夕方近くにぐっすりお昼寝(この間、妻はエステに行ってプチ贅沢)。
「北天の丘」はとても立派な共用施設があり、食堂のとなりにはいろいろな椅子を並べたリラクゼーションスペースがあった。そこにはオーディオ設備としてJBLのパラゴンが置いてあった。アンプはマッキントッシュ、びっくり。
3日目は北海道の西側半分が大雨で大変なことになっていたが、オホーツク沿岸はなぜか晴れた。ホテルの前にあったヒマワリ畑でパチり。
ホテルをチェックアウトして車で網走駅まで送ってもらい、長年のあこがれだった北海道のローカル線に乗った。列車はディーゼルカー1両編成で、懐かしいエンジン音とともにオホーツクの海岸を眺めながら快走!
途中、昨日予定して行けなかった「網走原生牧場観光センター」(ご注意:リンク先は音が出ます)へ立ち寄るために、藻琴駅で下車。
ここは牧場というよりも、広い土地に肉料理のレストランがあって、余ったところに動物たちや古い(笑)遊具が所広しと点在しているという場所。レストランはそこそこ有名なようでダイナミックで美味しいステーキ定食(200gでご飯とコーヒーがついて1,380円)をいただいた。
施設の入り口付近で馴れ馴れしく近寄ってくるラマさんに興奮する子ども(お母さんが抱っこしてくれてると多少はしゃぐ余裕があるらしい)
やはりこういう「特殊車両」には目がない・・・。
2時間ほどこの奇特な施設で楽しませていただき、施設の車で藻琴駅まで送ってもらって、さっき乗って来た列車の2時間40分後にやって来た次の列車に乗り込む。これが観光客で満員だったのはちょっと驚いた(お年寄りが多い、当たり前か・・・)。
知床斜里駅で下車してそこからバスに乗り換えて一路ウトロ温泉へ。途中、斜里岳や海別岳にかかる雲から降る雨のせいだと思うのだが、知床半島にはいくつもの虹がかかり、それを次々にくぐりながらウトロに近づいてゆく(虹ってくぐれるんですね)。この辺りならではの景観。
こうして午後3時にはウトロの宿「知床グランドホテル北こぶし」に無事チェックイン。修学旅行の団体客が入ったとのことで、部屋が貴賓室に変更されていてラッキーであった。大きな和室が二間にバストイレもエラい立派だった。バルコニーからはウトロ漁港が一望。手前に見えるのが知床観光船オーロラ、向こうにプユニ岬が見える。
4日目も好天に恵まれた。ホテルをチェックアウトして観光船に乗り込む。青空の下、オホーツクの海を進んでゆく。船上は半袖でも十分な陽気だった。
90分コースの折返し地点である硫黄山ふもとの滝。硫黄を含んだ水の影響で黄色とエメラルドグリーンのグラデーションが幻想的。
観光船を降りて、今度はバスで25分のところにある知床五湖をちょっとだけ見学。バスの揺れで子どもが眠ってしまい妻が抱っこしながら高架木道を少しだけ歩いた。羅臼の山々と静かに水をたたえた一湖は本当に美しかった。
途中で、ようやく子どもも目を覚まし元気に木道を歩いて戻った。
慌ただしく五湖を後にして先ほどのホテルに戻る。実はこの日は午前のみの診療だった友人が、わざわざ知床まで100kmを車で飛ばして迎えに来てくれたのである。彼の計らいで空港に向かう前にもう少しだけ知床観光ということで知床峠に立ち寄ってくれた。
間近に見る羅臼岳は格別(子どもは「おやまのぼるのオ」と張り切っていたが立ち入りは禁止である)。
羅臼側に目をやると海の向こうに国後島が。初めて目にした北方領土である。
最後に立ち寄ってくれたオシンコシンの滝の前で。子どももこの友人にはよく懐いていた。本当にお世話になりました、ありがとう。
とまあ、僕らの旅はこのように順調そのものだったのだけど、一方で紀伊半島を中心に大雨で大変な被害がもたらされてしまった。現地はまだいろいろな意味で警戒態勢にあるらしい。お見舞い申し上げます。
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