5/07/2011

箱根仙石原

今年のゴールデンウィークは10連休というとても長いお休みになった。お陰様ですっかりリフレッシュすることができ、いまは休み疲れのなかでこれを書いている。

休暇中は基本的に横浜の自宅で過ごしていろいろなことがあったのだが、途中5月1日から2泊3日で箱根を旅行した。今回はその際のことを少し。

箱根はどうも観光地のイメージが強過ぎて、あまり魅力を感じていなかったのだけど、近場で温泉を楽しめるところということで探しているうちに、いってみようかなという気になった。箱根湯本や箱根町などよりも、もっと自然が楽しめそうな仙石原に手頃な宿が見つかったので、そこに連泊することにした。

宿の名前は「ロッヂ富士見苑」というところ。芦ノ湖の北岸にある桃源台と、そこから登る仙石原の間にあるロッジ旅館である。決め手は手頃な値段と源泉かけ流しの温泉、それにある程度の広さがある和室であった。

旅館といっても、ここは部屋に食事を持ってきてくれるわけではないし、布団も自分たちで上げ下ろしするというように、かなり顧客サービスが控えめになっていて、それがかえって居心地よいのだと思う。いろいろな意味でスローな宿である。

今回は2歳の子どもを連れて2時間以上電車とバスを乗り継ぐという、それなりにチャレンジングな旅程。しかも、荷物を軽くする意味もあって、これまで外出には欠かしたことのなかったベビーカーを置いて出かけるという大英断。子どもは乗り物のなかでは概ねいい子にしてくれていたし(特にバスのなかではよく寝てくれた)、旅先ではそれなりに歩いてもくれた(妻もかなり抱っこしてくれたが)。結果的にはいい判断だった。

2日目に訪れた「星の王子様ミュージアム」は意外にも楽しめる場所だったし、その後、仙谷高原のすすき原まで歩く道中で立ち寄ったソーセージ店「ヴルストハウゼ川上」はいいお店だった。比較的暑い火だったので、ソーセージの盛り合わせと一緒にいただいたドイツビールが旨かった。子どもにもソーセージを少し分けたが、「まだまだ」を繰り返され難儀した。おかげですすき原までの道のりはなんとか乗り切れた。

3日目には「ガラスの森美術館」も訪れたが、震災復興チャリティーとして入場料半額以下ですべて義援金にあてるという企画を実施していたこともあって、かなりの人出だった。ここももう少しゆっくり見学したかったが、美しいヴェネチアのガラス工芸をたくさん見ることができた。

併設のレストランで少し早い昼食をとったのだが、子ども用に注文したキッズプレート(お子様ランチ)は注目に値する内容だった。詳しくは書かないが、食べる楽しみや本物の味わいを学べるという観点で、料理人の考えがきちんとしていることを感じた。ファミレスにおける同様の品物では先ずあり得ないことである。

いろいろなところを見て回ったわけではないが、箱根の自然を楽しみながらゆっくりと観光を楽しめた3日間だった。自宅に戻っきても、まだ休みは5日間もある。なんとも贅沢なことである。

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