子供が満6ヶ月を迎えた今週、初めて3人で妻の実家がある広島に帰省した。子供にとっては初めての新幹線を使った長旅。大丈夫だろうかと気を揉み過ぎて、新幹線乗車前の在来線に僕がカバンを忘れてしまうハプニング。車中で子供に飲ませるミルクの用意の他、デジカメやら僕の身分証、定期券などが入っていたので、かなり焦ってしまった。
幸い、新幹線車内からすぐさま鉄道会社に連絡をとったおかげで、それは無事に駅の遺失物係に届けられ、4日後に先に横浜に帰省した僕の手に戻った。
心配された新幹線の4時間、子供はかなりいい子でいてくれた。のぞみ号には11号車に多目的室というのがついており、赤ちゃん授乳などに利用できてとても便利である。途中、何度か授乳やら気を紛らわせるためにデッキやグリーン車に抱きかかえて連れて行ったりしたが、最後の10分くらいでぐずり始めた以外は、途中30分の睡眠含めとても落ち着いていてくれた。やはり自由に歩き回れる列車の旅はいい。
妻と子供は2週間を広島で過ごす。義父母は大層待ちこがれてくれていたようで、わざわざ広島駅まで出迎えに来てくれるなどもう大歓迎だった。その様子を見ているとどうしても自分の両親のことを思い出してしまうのだが、こればかりは仕方ないことだ。僕は4日間広島に滞在し、妻の実家を中心に1泊だけ実兄のマンションで過ごした。
滞在2日目の夜に、兄が妻と僕を招待して広島市内の料理屋で食事会を催してくれた。ビルの中に目立たない様に作られたいわゆる「隠れ家」的お店で、小さな個室で自慢のお刺身を始めおいしい料理を堪能し、妻も大満足だった。せっかく広島に来ていたのだから日本酒を呑めばよかったと後悔した。
子供を実家に預けるのはやや不安だったのだが、案の定その夜は妻が帰宅するまで延々と泣き続けたのだそうだ。妻の妹も含め誰が抱っこしてもダメ。挙げ句には義父が車に乗せて少し周辺を連れ回してくれたらしいが、何の効果もなかったそうである。さすがの義母もその夜はぐったりだったそうだ。
僕は3日目に少しひとりで広島市街をうろうろしてみた。だいぶんこの街の地理がわかるようになった。今回はお好み焼きはもういいやといことで、もうひとつの名物つけ麺を賞味しようと思った。平和公園の無料の無線LANサービスを使ってお店を検索し、八丁堀を少し北に外れたところにある韓国料理屋「一瑞」で食べてみることにした。
ここのつけ麺は比較的有名らしいが、ラーメンをベースにしたつけ麺とはかなり趣が異なり、真っ赤なタレにあっさりと調理された麺とレタスやキュウリ、チャーシューなどの具をつけて食べる独特のもので、僕はかなり気に入った。狭いお店を2人の韓国人のお母さんが切り盛りしていて、他のメニューもなかなか美味しそうである。また行ってみたい。
僕は4日目の朝に広島を発った。これから来週の土曜日までは横浜の自宅で独りで過ごす。何とも寂しいものだが、せっかくの機会なので自分の思う様に時間を過ごしてみたい。連休最終日の今日は市内で見つけた博多ラーメンのお店で食べたりしたが、他に特に出かけるでもなく、家でのんびりと音楽を聴いたりして過ごした。
夜はバルコニーでビールやらウィスキーをやって過ごした。広島にいる間はあまり音楽を聴く時間はなかったが、聴いたのはキースらの"Always Let Me Go"とコルトレーンの"The Complete 1961 Village Vanguard Recordings"の2つ。特に前者は、久しぶりに何度か通して聴いてみた。これは以前にも取り上げたが、キーストリオとしてではなく3人の名前をクレジットした全編オリジナルの内容。何度聴いても素晴らしい作品で、このトリオによる演奏を収録した作品の中でも1、2の出来だと思う。
2日間仕事に出たらまた週末である。体調もようやく戻りつつあるので、また朝のウォーキングを再開したいと思っている。
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