7/12/2009

お宮参り

子供が生まれて1ヶ月くらい経った頃に「お宮参り」という習慣があるらしい。というからには僕は知らなかったわけである。先の「お食い初め」同様、自分の体験で記憶にないのは当たり前なのだが、周囲の人の動向やら話題からもそのことを知ることはなかった。ちなみに僕自身には「七五三参り」の記憶もない。父はそれなりにかなり信心深い人ではあったのだが。

だとすると自分がいままで折に触れて来たいろいろな人の話は、よほどある方向に偏った内容だったのかと言えば、(根拠は十分とは言えないまでも)そういうことではないと思う。おそらくは自分に対して、あるいは自分の前でその種の話題が展開されたことは幾度もあったのだろうが、僕自身がそれに対してほとんど何の興味も示さなかった結果、それは知識としての自分の中にとどまるということなしに、僕の人生の時間のどこかに消えてしまったのだろう。

まあともかく子供を連れて一度近所の神社に出かけてみるのも悪くないということで、今日は3人で本牧神社にお参りに出かけた。ここは元来はかなり立派な神社だったらしいのだが、本牧一体が占領下の米軍に居住地として接収されていたため、その期間は神社としての役割を失い、最近になって返還された後に再び活動を再開したというところらしい。

行ってみると、閑静な住宅街のなかに比較的新しいなかなか立派なお社が建っている。この日はお参りに来る人はほとんどいなかったので、とても静かだった。結果的に僕らはそこを気に入り、地元の神社としてこれからも初詣とか七五三といった折に触れお参りに来る場所とすることにした。

数週間前にアマゾンで予約注文していたECMレーベルの新作が相次いで到着している。もちろんすぐにでも聴きたいのだが、最初からiPodに落としてヘッドフォンで聴くのは、せっかくCDを買っているのにもったいないという気がどうしてもしてしまう。かといって新居のリヴィングでいつでも自由に音楽が聴ける状況ではなく、結果的に泣く泣く開封してすぐのディスクをMacに入れるというのが最近のパターンである。

今回ひとつ考え方を変えて、iPodに入れる音楽を極端に減らしてみることにした。最近買った数枚の新譜と、ごく最近のろぐで取り上げた数枚のアルバムの合計20枚程度に抑えるようにしてみた。実際にこれを持って出かけるのは明日からなのだが、数十枚のアルバムを携えていたこれまでに比べて何か不自由が出るとは思えない。そこのところはかなり確信を持っている。

さて、そこで余ったメモリーに何を入れるなのだが、何でもいいからそこを埋めてしまうのではなく、あまり欲張らずに空けておけばそのうち何かいいことがそこを埋めてくれるに違いないと気長に空けて待つことにした。それが子供の写真や動画ということになるのかもしれないし、思いもかけない何かが僕に新しい夢を見させてくれるのかもしれない。もちろん、結果的にそれらはまた新しい音楽であっても構わない。

少し気持ちにゆとりができたように思う。ECMの新作についてはまた今度。

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