理由あってテレビやオーディオ関係の設備を一部リニューアルすることを考えていた。一番の目的はテレビを買い替えること。デジタル放送に対応した薄型テレビに我が家もようやく乗り換えようかと思い始めた。アナログ放送の終了までにはまだ少し時間はあるが、調べてみると薄型テレビの値段もずいぶんと安くなってきている様だ。
そもそも正月に兄の家に遊びに行って、そこで超大型のプラズマテレビやら最新式のデジタルAVアンプなどを目の当たりにしたことにも影響されたのだと思う。確かにあのシステムは値段相応の凄いものだと思った。ハイビジョン放送で観たアルプスの自然の情景などは、本当にそこにいる様な感じすら覚えそうだった。
しばらくはすっかりその気になっていたのだが、最近になってそれがかなりトーンダウンし始めた。もちろんお金の問題はある。経済の先行きがまったく不可解で仕事の将来も含めてこれから一体どうなるのやらという不安もある。しかしそれとは別に、新しくモノを買うということに少し慎重にならないといけないなという気持ちが強くなってきた。
最近のデジタル系耐久財というやつは実に寿命が短い。すぐに壊れるということではなく、すぐに仕様が古くなってしまう。使っていて深い愛着がわく様なものではないのをいいことに、接続するインターフェースが新しいものになったというような理由で、特に未練も持たれないままお払い箱になってしまう。
先日、2002年に買ったコンピュータを業者に引き取ってもらった。幸い15000円程の値を付けてくれたのでまだよかったと思っているのだが、実際には買った値段の10分の1以下である。おまけにそれよりももっと以前から使っている大きな17インチのCRTモニターはそのまま残されてしまった。これはお金を払って処分業者に引き取ってもらうしかなさそうだ。
同じ買うなら安いにこしたことはないのだが、一方で、できるだけ長く使える品物を選びたいものである。別に電気製品に限ったことではない。家具でも車でも、そして洋服やブーツもそうだし、音楽ももちろんそうだ。気をつけなければいけないのは「安い=寿命が短い、使い捨て」では決してないし、「高い=長く使える」も決してそうとは言い切れない。
だまされてはいけないのだ。
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