12/27/2008

ヤングリクエスト

今日、妻と外出しているときに、また突然にある音楽が頭の中によみがえって何度も繰り返された。それはずっと昔、僕が小学生か中学生の頃に聴いていた深夜放送の主題歌で、大阪の朝日放送ラジオの人気番組だった「ABCヤングリクエスト」のテーマだった。もう30年以上も前の記憶である。

なぜこれが突然頭に鳴り始めたのか僕にはわからない。こういうときにいつもそうであるように、急に何か引き出しの様なものが開いてその音楽がひゅっと姿を現す。僕はその歌をほとんどそらで歌うことが出来るのだが、途中に「聞きましょう、夢のリクエスト」という部分があって、そこの雰囲気を思い出すと思わずグッときてしまった。

Wikipediaによるとこの主題歌は20年間続いた番組のなかで、何人ものアーチストに引き継がれて歌われたらしい。僕の記憶にあるのは2代目の岡本リサによるもののようだ。家に帰ってネットで調べてみると、もう二度と聴くことは出来ないと思っていたその歌が、なんとニコ動にアップされていた。(初代の奥村チヨのバージョンに続く2曲目の方である)

これには本当に驚いた。いまこれを書きながらその歌を久しぶりに耳にしている。うーんやっぱりちょっと涙腺がうるうるきますなあ。このストリングスとホーンの感じが、僕の深夜ラジオのイメージそのものである。なんとも懐かしい。その頃住んでいた社宅部屋の様子や、古いナショナルのラジオのこととか、隣の部屋で寝ていた父や母のことまでが思い出される。

歌詞にまつわるエピソードはウィキを読んで初めて知った。そしてメロディーを書いたキダ=タローさんはやはり偉大な人である。

もうすぐ2008年も終わりである。無事に仕事納めもすませ、今年は9日間の年末年始休暇である。しばらく家を空けて妻とそれぞれのふるさとに帰省する。前にも書いたように、これから年末は居場所を転々とすることになる。体調に気をつけつついろいろな人との交流を楽しみたいと思っている。

2009年は僕にとって人生の大きな節目を迎える年になるだろう。そのことを考えると、自分がいままで生きてきたことを、少し振り返ってみようかなという気になっている。年末に自分の実家に帰って、僕が学生時代を過ごした場所を巡ってみようというのも、少しそうしたことを意識しているからかもしれない。急にヤングリクエストの音楽がよみがえってきたのも、何かそういうつながりなのかもしれない。


さて、今回でこのえぬろぐはまる5年を経過することになる。僕がなぜこれをここまで続けてこられているのか、音楽が好きというのももちろんだが、やはりこうして何かを言葉にしたため、「表現する」ということが好きというのが一番の理由なのだろう。

このろぐはこういう調子で来年以降も続けて行きたい。運営しているGoogleのシステムの都合で、年明け早々には少しサイトのリニューアルを行うことになりそうだが、それについてはまたあらためてお知らせしたいと思う。

ここまで5年間の書き散らかしを読んでくださっている皆さん、ありがとうございます。これからもたまに覗きに来ていただければうれしいです。

では皆さん、よいお年を。

(追伸)ABCヤングリクエストのテーマソングはニコ動と同じものをYouTubeでも聴くことができますよ

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